脱・歯車人間!仲山進也著:組織にいながら自由に働く
こんにちは!蛸龍です!
本日、仲山進也さん著「組織に居ながら自由に働く」を読了し、仕事に対する面白い考え方を学びました!
こーれは勉強になりますよー!
全日本人必読!(笑)
自由に楽しく働くには、仕事の加減乗除の4段階を実践することが大切なようです。
健康寿命が延びて、昔以上に働ける期間が延びた現代だからこそ、各々が自ら楽しく働く努力が必要になったと感じますから、その手法を学ぶことは大切だと思います。
ということで筆者なりに特に共感した部分を中心に紹介しながら書評していきたいと思います!
ではいきましょう!
仕事の加減乗除
著者によれば、仕事を自由に楽しむためには4つのステージがあるとのこと。
具体的には
・強みを増やす「加」のステージ
・強みに特化する「減」のステージ
・強みをかけ合わせる「乗」のステージ
・同時に複数の仕事を進める「除」のステージ
の4つです。
詳細な説明は置いておきますが簡単に言うと、若いときはドンドン仕事をしてノウハウを貯め、小慣れてきたら得意な仕事に特化し、更にその強みを他者とうまく共有してシナジーを巻き起こし、最終的には作業を融合させて最大量の成果が得られるようにすること、といった感じです。
細かい話は本著を読んでいただければと思いますが、個人的に強く共感した「加」と「減」のステージについてご紹介したいと思います。
強みを増やす「加」のステージ
著者によれば、将来的に自由に楽しく働きたいと考える人がやるべきことは、「自身の強み」を増やすことだそうです。
そしてガムシャラに強みを増やすために大切なのは、ズバリ”仕事を楽しむ”ことです。
「やらなければいけない仕事」と「楽しむこと」は別のもの、と〝割り切ってしまう〟と、「仕事が楽しい」という状態への道が閉ざされてしまいます。
仲山進也. 組織にいながら、自由に働く。 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.218-219). Kindle 版.
”仕事”と”楽しい”を結びつけていない人が多いと著者は言います。
皆さんも仕事=辛くて大変なもの、と割り切ってしまってませんか。
著者いわく、割り切ることは楽な反面、思考を止めてしまうことでもありますから、まずは目先の仕事を”努力をすれば楽しめるようになる”と思考を変え、楽しめるように思考錯誤することが大事なのです。
モヤモヤには2種類あって、仕事でモヤモヤを感じるときは「不安」か「退屈」になっているのです。これがモヤモヤの正体。これに対して、挑戦と能力のバランスがとれているとき、人は「夢中」になりやすい。
仲山進也. 組織にいながら、自由に働く。 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.228-230). Kindle 版.
とはいえ、仕事を楽しむのには具体的にどうすれば良いのか、という悩みが湧き出ると思いますが、結論としては”難易度”と”能力”のバランスが取れていることが大切です。
入社直後は当然ながら仕事の難易度に対して能力が追いつかず、不安ばかりで面白さを感じにくいのです。
一方、仕事に慣れてくると、能力が向上していきますから相対的に仕事の難易度が低下していき、またもや面白みが薄れていくのです。
著者によれば、上司に掛け合って仕事の難易度を下げてもらう、あるいは思い切った挑戦をしてみることで仕事の難易度を調整(チューニング)し、自身にとって最も夢中(いわゆる”フロー状態”)になれるバランスを探ることが大切とのことです。
最初のうちは勇気のいることだと思いますが、自由に楽しく働くためにも、まずは目先の”仕事”と”楽しい”を結びつけ、楽しめる努力(難易度の調整)をしていくことから初めましょう!
強みに特化する「減」のステージ
「加」のステージを経て、自身の強みがある程度増えて来た頃に大切なのは、強みを絞って特化させる「減」であると筆者は語ります。
「減」ステージで選択と切り捨てをするときの基準になるものとして、「夢中3条件」があります。この3つです。
①やりたい(プロセス目的的)②得意(強み)③喜ばれる(利他的価値)
仲山進也. 組織にいながら、自由に働く。 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.818-821). Kindle 版.
すなわち、「加」で増やした仕事の中から「やりたくて、得意で、喜んでもらえる仕事」だけに集中させていきます。どうしてもチューニングがうまくできない仕事は、ガマンしてまでやらない
仲山進也. 組織にいながら、自由に働く。 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.834-836). Kindle 版.
能力がそれなりに上がり、できる仕事が増えてくると、人はついついあれこれ仕事を請け負ってしまうようになります。
一見すると仕事をたくさんこなしている姿は立派なサラリーマンとも言えますが、そんな器用な人に対して著者は、仕事を絞れ!と熱く語ります。
人には得意不得意がありますし、能力の差もあります。
自分できることは自分でやる、というのも良いですが、より自由な働き方をするためには「やりたくて、得意で、喜んでもらえる仕事」に特化することが重要だと筆者は言います。
また、私もそうでしたが、仕事を減らしていくと暇な時間が増え、何だか罪悪感が増える方も多いかと思いますが、筆者によれば”暇人を目指すこと”こそが大切と言います。
筆者の言葉を借りれば”小さく空けると、小さいもので埋まる。大きく空けると、大きなものが入ってくる”とのこと
仲山進也. 組織にいながら、自由に働く。 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1181-1182). Kindle 版.
すなわち、より大きな仕事を請け負うために敢えて暇な時間を準備しておくことが大切なのです。
言われてみれば、大型案件や誰もやったことのない仕事など、負荷の高そうな仕事を任せようとする上司にとって、既に手一杯で忙しそうな部下よりも余力を残していそうな部下の方が仕事を振りやすそうですね!
ということで「仕事をある程度覚えたなー」と思ったら、敢えて仕事を減らして「自分いつでもデカイ仕事できまっせ!」とアピールすることを意識していきましょう!
まとめ
ということで、仲山進也著:組織にいながら自由に働く。を紹介してきました。
本記事では触れてこなかった「乗」と「除」の解説や、「加」「減」のステージの深堀りなど、まだまだ魅力的な情報が詰まっておりますから、ぜひ一度お手にとって貰えればと思います。
また、タイトルから分かる通り、他のビジネス書と異なり、あくまでも組織には属したままで自由に働くことを念頭に置いていますから、転職・退職・起業は嫌だ!今の会社で頑張りたい!という方にこそ読んでいただきたい一冊です(私もその口です)。
楽しく自由な会社員生活を目指しましょう!
ではまた!