2021年読書日記その9
『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』by ほぼ日刊イトイ新聞
2021年は4月以降まったく書評を書かずに溜まっていました。冬休みを利用してようやっとレビューしていきます。
岩田聡さんとは任天堂の社長さんだった方。HAL研究所の社長としての功績を買われての就任でした。岩田さんことをほとんど知らなかった私は、ゲームエンジニアとして素晴らしいとしか捉えていなかったのですが、やり手の経営者でもあったんですね。「やり手」だと抜け目ない印象を感じさせてよくないか、「卓越した」経営者と言うのがよいようです。
そんな岩田さん、任天堂社長時代はDSとWiiというハードをメガヒットさせたんですって。ゲームクリエイターとしての一面も持つ糸井重里さんと交流があり、その縁で日刊イトイ新聞に掲載された岩田さんのインタビューなんかをまとめたのがこの一冊。読後の第一印象は、こんなトップと一緒に仕事してみたかった!……です。ビジョナリーにしてボトムで親身なってくださる方。経営者を目指す人なら絶対読んで欲しい、そんな糸井さんの人生観やら哲学がいーーーーぱいです。
わずか55歳でなくなったのがとっても惜しい。いまをときめくSwitchも岩田さん時代に構想が始まったんですって。すごい人だ。
最後に、岩田さんが残した言葉で好きなのは「天才の定義「人が嫌がるかもしれないことや、人が疲れて続けられないようなことを、延々と続けられる人」。ほかにもいっぱいあるよ。