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2020年読書日記20
『暗黒神話』by諸星大二郎
カルト漫画の最高峰でしょうか。新型ウイルスのせいで暗くなった世の中の風潮に侵されてしまい、厭世的な気分でこの作品を思い出し、思わずポチっと。物流が混乱しているはずなのにわずか2日で届き、日本人の勤勉さに感動です。
わたしは確か本書をリアルタイムで読みました。小学校?中学校?とにかくその頃です。日本古代史に興味があったので割とすんなり。それどころか、スサノオと卑弥呼の関係性の大胆な仮説に興奮もしました。破滅王の話なので暗いし、悲劇的なのですが、最後は希望。希望と言っていいのかわかりませんが。SFが好きでホラーも好きで古代史が好きな方はぜひ。ニッチなカテゴライズでしょうが、作者が長い間支持されているからには、日本人の琴線に触れる何かがあるからではないでしょうか。
なお、同時代には星野之宣という天才もいまして、こちらも夢中になって読みふけりました。それはまたいつか紹介します。