2020年読書日記23
『モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』by福田 ますみ
こんな怖い母親が身近にいたらヤダー!? 標的にされた人、よく生きていられたな……というのが率直な感想。ガクブルってヤツです。
買ってしばらく寝かせていました。何がきっかけになって読む気になったのか忘れてしまったけど、どんな事件が題材になっているかは覚えていました。高校1年生男子の自殺をめぐる壮絶な戦い……誰と誰の? それはとんでもない母親からのとんでもない攻撃に対する高校の先生と教育関係者の防御・反撃。そのドキュメンタリーです。
小説風の流れでいえば、事件発生→主人公あたふた→主人公ピンチ→主人公勝利という起承転結になっていて、最後には先生たちが勝って快哉を叫ぶのですが、それまでの経過ではこのモンスターマザーとアホみたいな弁護士による悪夢のようなふるまいに絶望的にさせられます。あんなこと言われてされて、先生はよくメンタルが保ったなぁと感心するくらいです。それから、事件調査の過程でモンスターマザーの離婚歴やDV歴も明らかになるのですが、こんなサイコパスみたいな女性と結婚してしまう旦那ってバカなの?とも思ってしまいました。大事なところじゃないけど(笑
著者はわたしの大学の先輩です。10歳くらい上ですが。書評には関係ないです(苦笑