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ReDesigner for Student ブランドポスター制作記
この記事は「ReDesigner for Student 後輩に贈るデザイナー就活応援 Advent Calendar 2024」の22日目です🌙
こんにちは⛄️
タケナカミクと申します。現在は新潟でデザインを学んでいる大学4年生です。この度ReDesigner for Studentさんのブランドポスターを制作させていただきました。
今回は、ポスターの制作意図やコンセプト、お話をいただいてからポスターが完成するまでの約2ヶ月くらいの記録を書き残していこうと思います。✏️
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迷っている状態を肯定するようなポスター
コンセプト
最終的なコンセプトは「大丈夫じゃなくても大丈夫」という方向性でした。就活をしていると迷ったり不安になるというのはほとんどの人が経験していることでしょう。さらには、不安で動けなくなっている自分に対して不甲斐なさや自己嫌悪のようなものを抱いてしまい悪循環にハマってしまう人もいるかなと思います。でも就活なんてはじめは分からないことだらけなのが当たり前ですし、ネガティブな状態になることを一旦受け入れてみてほしいなというメッセージです。
そしてそういう時こそ、ReDesigner for Studentを使ってみてほしいし、田口さんや森内さんと話してみてほしいです。イベントに参加して他の人の悩みを聞いたり、先輩たちの話を聞くだけでもいいです。そうすれば、まぁなんとかなるかもな、と思えるきっかけが転がっているかもしれないので。
就活(特に何か作ることに関わる系)というのは明確な正解のルートはありませんが、どの時期にどういうことをしてた人がその後うまくいきやすかったよね、といった集合知のようなものはあります。それらを踏まえつつ、今の学生たちの状況も鑑みながら、クリエイター就活に特化したサポートをしてくれるのが、ReDesigner for Studentなんじゃないかと私は考えています。今回、そんなReDesigner for Studentを表すものとして灯台の光を選びました。
ReDesigner for Student=灯台の光
灯台には進むための目印となる沿岸灯台と港に帰るための防波堤灯台があるそうです。(めちゃざっくりした言い方)
就活についてやポートフォリオへのアドバイス、イベント開催なんかは進むための目印として先を照らしてくれているようです。でもそれだけじゃないですよね。迷ったり、自信がなくなった時に面談してとりあえず話を聞いてもらえたり、同じように悩みを抱えていた先輩の話を聞ける場を用意してくれたりと自分がしんどくなった時、迷った時に戻ってこれる場所だとも思います。そういう存在であることを表すためのモチーフとして灯台の光を選びました。
ポスター制作記
ここからは、このポスター制作中にどのように時間を使っていたか、どういうことを考えていたか、書き残したメモ、ラフや過程をなるべくすべて引っ張り出して並べてみたいと思います。メイキングというより制作日記に近いものになるかと思います。なので、すごく長いです。一旦ここで読むのを辞めて、後日余裕がある時に読んでもらってもいいですし、お菓子と飲み物片手に読んでもいいです。さらには途中で「もう無理かも」など泣き言をいう私が出てきたりします。が、こういうしょぼしょぼした態度でものづくりに励む人間もいるんだな〜くらいで読んでもらえたらいいかなと思います🎵
依頼を受けるまで
10月中旬
田口さんから次のReDesigner for Studentのブランドポスターの制作を依頼できないかというお話をいただきました。その前にもふんわり私を候補にいれていただいてるということは聞いていたのですが、いざ実際に話が来ると嬉しー!!という気持ちになりました。
ですが正直、この時点ではお話を受けるかかなり迷っていました。やりたい気持ちはかなりありつつ、この時は、9月前半にどうにか就活を終え、2週間くらい燃え尽きていたこともあり卒制の進捗が順調とはいえない状態でした。また、卒研集製作委員会の運営などもやっていたため今後のスケジュール、やらなければいけないことを洗い出して本当に期間内に自分が満足できる完成度まで持っていけるか、もしスケジュールが破綻し卒制が満足いくものにならなかった場合の言い訳に使ってしまわないか、ということをぐるぐる考えていました。
コンセプト・ラフ
10月下旬
ポスターの制作を引き受けることが決まり、まずはどんなことを伝えるポスターにすべきか考えはじめました。
私は、ReDesigner for Studentが具体的にどんなサービスかということよりも、どんなことを目指していて、どんなスタンスの人たちが運営しているのサービスなのか、といったブランドの姿勢をみせるものがいいのかなと思いました。なので一旦サイトを端から端まで眺めてみたり田口さんや昨年のアドベントカレンダーに参加した先輩たちの記事をnoteで読みまくったり、過去に自分が参加したイベントの感想メモなどを見返したりしました。
それと同時に私自身が就活中に考えたこと、どのようにReDesigner for Studenと関係を持ってきたかを振り返るところから始めました。
就活が終わったからこそ言えることもあるかもしれませんが、それ以上に当事者ではなくなったことで薄れていく感覚のほうが大きいのではないかと思ったからです。このポスターを見るかもしれない人たちに誠実に向き合うためにもあのどこか苦しいヒリヒリした日々に目を背けてはいけないと思いました。
自分は最終的に行きたい会社の方向性などもあり、あまりスカウトやマッチングの機能は使っていません。(何度かスカウトをいただいてイベント参加やカジュアル面談をしたことはありましたが、採用説明会や採用エントリーまではいきませんでした。)
その割にかなり頻繁にアクセスしていたのは次のような理由からです。いい感じに言っているだけでほぼ現実逃避に近いものも多いです。
・とりあえず何かやってる感、自分は進んでいる感が欲しくてイベントになるべく参加するようにしてたから。
・やる気の出ない時にひたすら他人のポートフォリオを見まくっていたから。(参考になりそうな人を探すというよりおもろいもの作ってる人いないか探してみよ〜みたいなノリです。)
・都度できたポートフォリオを投稿しておくことで過去のデータと現在のデータを見比べやすく、成長したかもな〜とにやにやできるから。
・投稿したポートフォリオに他の人からいいねがくると嬉しくなれるから。(かなりモチベだった)
ここら辺の経験から、ReDesigner for Studentというサービスを単に企業とマッチングするだけ、UIUXやWEB系に行きたいわけじゃないから使わなくていいや、と思ってる層にもこのポスターが届いて欲しいなと思いました。
さらに言えば”就活”というものに少なからず不安や恐怖を抱えている人たちを肯定できるようなポスターにしよう、そうすればいろんな属性の学生にReDesigner for Studentの存在を届けられるかも、ということで方向性が定まりはじめました。
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10月下旬②
上のパートだけ読むとずっとコンセプトのことを考えていたように見えるのですが全然そんなことはなかったです。丸一日布団の中で丸くなって動けず、自己嫌悪を抱えながら寝ていたこともありましたし、大量のメール返信などの雑務に追われてしまい、なんで自分は作ることだけに集中できない場所にいるんだとムカついた日もありました。
また、研究室の集まりの前日は卒制の進捗が本当にカスみたいなレベルしか進んでいなかったために徹夜で必死に手を動かしていました。ポスターのことを絶対言い訳にしたくなかったし、そもそもこの事実を先生に知られればそんなことしている余裕があなたにはないんじゃないですかと呆れ&怒られが発生しそうだなと思っていたため、1週間分の進捗を一晩でどうにかしようとしていました。
(研究室の先生はめっちゃ良い先生なので心配してくれてるだけなのですが、私自身がそれを上手く受け取れないメンタルの時期だったためにこういう思考でした。)
11/3 コンセプトの案を固めていく
この前日が卒制の中間発表のための研究資料提出締切だったのですが、1時間遅れくらいでどうにか提出し、昼に起きて見返すとかなり粗があってやべーーと思うところからこの日はスタートしました。そしてなぜか無断転載たまごっちを1時間くらい見入ってしまいラストシーンで泣いたところで我に返ります。
最初に決めたスケジュール的にもそろそろコンセプト案を固めて一旦田口さんに見てもらわないとまずい!と思い、これまで考えたことをまとめはじめました。そこで出てきたのが次の2案です。私はアイデアやコンセプトを言葉から考えることが多いため片方はラフがない状態です。
①これからもみんなが歩み続けていけますように。
“就活をする”という言葉を使う時、”就活”というものを今までやってきたものとはまったく違う何か新しい特別なものとして扱う人が多い気がします。しかし、実際にやることは作っては見せての繰り返しでしかなく、普段やっている制作と就活は地続きなものではないでしょうか。そう考えるとほんとんどの人はすでに就活の第一歩を踏みだしており、ReDesigner for Studentはその次の2歩目、3歩目を応援し、支えて、一緒に歩いてくれる存在なんじゃないかと思います。
②大丈夫じゃなくても大丈夫
就活をする中で不安になったりしんどい気持ちになることは人にもよりますが、多分めっちゃあります。そういう時に1つ1つ対処したところで、きりがないですし、まぁいいかと折り合いをつけながら、不安といい感じに付き合っていければいいんじゃないでしょうか。で、まぁいいかとなるためにはReDesigner for Studentを使ってみたらいいんじゃないかという話です。
就活に限らず、挫折→立ち直るというプロセスを経て最終楽しみながら、自信をつけながら努力をした結果、成功しました!というストーリーが語られること、多いじゃないですか、とても雑にまとめると。それが悪いという話ではなく、むしろとても素敵なことだと思うのですが、それ以外のパターンもいて当たり前だよね、という話がしたいです。別に自分に自信が持てないままでもいいし、迷ってるままでもいいし、とりあえず1mmでも動くことができれば100点です。誰もが前向きでいる必要はないのでは、と思います。
11/5 田口さんに考えたことやラフを共有する
この日までに描いたラフを見せつつ、考えたことをバーっと話しました。
フィードバックとして、コンセプトの方向性は問題なし、表現としてはもっと分かりづらさや遊びがあってもいいという話をしてもらいまいした。
最終自分がコンセプト案②を選んだのは、単純に気に入っていたこと、①だとすでに足跡という具体的なメタファーが出てきておりそこを捨てて新しい見せ方を探すのが今の自分には厳しいかもと感じたこと、この2点が主な理由です。
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11/8
コンセプトを元にどういう表現ができそうか、どんなものがモチーフになりそうか、ということを探していきました。
就活には正解のルートがなく、ゴールすらも人によって違うということを宝の地図がない状態に例えることを思い浮かべました。そこから、直接的なゴールを示すものではなく、進むための手がかりとなるようなモチーフとして使えそうなものはないか書き出していきました。この時思いついていたのは、標識、羅針盤、コンパス、灯台、北極星などです。
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また、表現のなんとなくの方向性としてポール・コックスをあげていました。大胆な画面構成と近くで見た時のテクスチャの面白さの両立みたいなことができたら面白いかなと思っていました。
この辺の作業をしながら、改めて仮で置いていた「大丈夫じゃなくても、大丈夫。」という言葉を眺めているとかなり無責任な発言にも聞こえそうだなと思いました。やっぱりどうしても私は就活を終えた側で、大丈夫になれた側の人間な訳です。生存者バイアス的な思考でしかないのかも、とちょっと不安になりました。
そのまま田口さんに夜時間をもらって灯台やコンパスをモチーフとして使うこと、コピーが無責任に聞こえそう問題を相談しました。
コピーが無責任に聞こえないかどうかはグラフィックの見せ方次第ですね〜という旨の話をしてもらい、このことを頭にいれつつどういう表現にしていくか考えることにしました。
表現を探る
11/15 いろいろな光の表し方を試す
ここら辺から、灯台の光に絞って考えはじめました。光という現象をどう視覚表現として落とし込むかということは、割と昔から絵画などの分野で研究されてきたテーマかなと思い、図書館で画集などをパラパラ眺めたりもしました。黄色のような明るい色を使うことや、画面の中でのコントラストが強い(暗い色の中に1箇所明るい色の部分がある)ことが光らしさにつながりそうだなと考えました。
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また、灯台の光を考えた時に光線として表すアプローチとして、光の形を取り出すことが考えられました。その中でも画面を分割して一枚のポスターの中に時間軸を作ることで灯台の光が回っていく様子、夜明けに向かっていく様子を描けるのではないかと試したのが、最終的なアウトプットにつながりました。
ただ、この状態だと画面がのっぺりとしていてつまらなかったため、何かしらのテクスチャを入れ込むことを考えました。
11/16 アナログな作業を試す
とりあえず、その時一番身近にあった色鉛筆とパステルを試すことにしました。アウトラインだけの状態で印刷したものに色を塗っていくという形で進めました。これが案外良かったため、原寸大にした時の見え方を確認するために張り合わせで一度出力してみることにしました。
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11/17
張り合わせをして原寸サイズで見てみたところ、これは悪くないかもな、と思いました。ただ、もし今後この方向性で進めるとするならば、いくつか気になる部分もありました。
・線画かなり太く見えるがこの太さが最適かどうか?
→原画サイズを大きくしてみるの試した方が良さそう
・背景部分の短い線の集合体が一本線になったら見え方が変わりそうだな〜
・暗闇と光の境界線がもう少し馴染むといい気がする
・光の部分を色鉛筆にするか、パステルも混ぜるかどうか悩む
・灯台が描かれていないと別の光に見えそうかも
・外枠の余白は適切な大きさなのか?
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11/18 田口さんに相談
田口さんにできたとこまでを見せつつ、いろんな光の表現を考えた上で自分としては前日に張り合わせもした3コマで光の動きを見せる案を推しとして相談しました。
方向性としては、いい感じだったのですが、灯台というのが分かりづらいかもということで一度、途中経過としてReDesigner for Studentの他の方にも見てもらうことになりました。
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11/19
田口さん経由でReDesigner for Studentさんの他の方にも現時点でのラフを見ていただいたところ、やはり光ということまでは分かるが灯台というところまでは理解しきるのは難しい、ということが分かりました。
この後1週間ほどかなり個人的な都合でまったく作業ができない状況だったため、頭の片隅で灯台をどうしようかな〜と思いながら過ごしてました。
11/26
ひとまず1週間前に貼り合わせてみて気になった部分を1個ずつ潰していくとこから再開しました。
背景を一本線の集合にすると黄色い物体がものすごいスピードで移動しているように見えたためボツにしたり、光をパステルでやると端のぼかしがコントーロルしきれないため使わないことにしたりしました。
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また、今まで描いていなかった灯台を3コマ目だけに描くことにしました。夜明けに向かって背景の青が徐々に明るくなっていったためにその空間の中で見えるようになったということが伝えられますし、上から見ていった時にオチ(この光は灯台の光だったというネタバラシ)になるためです。
細部を詰めていく
11/27
ここら辺でアトリエで会う友人たちに「これ何か分かる?」と聞いてました。光というのは全員分かってくれ、灯台のところに指がおいたりしてヒントをだすと灯台の光ということも伝わりました。
レイアウトに関してはどうにかまとめはしたのですが、あまり納得がいっていませんでした。できればサブコピーを枠の中に入れ込みたかったのですが、見やすさを考えて後ろに色面を敷くと目立ちすぎており、どこかしっくりこない感じがありました。
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田口さんに相談したところ、フィードバックとして、灯台が縦の線ので描かれているため少し目立ちすぎている感じる、コピーとグラフィックが離れすぎているかもという話がでてきました。私自身も薄々感じていたことではあったのでさらに全体的に手を加えていくことにしました。
レイアウトに関しては、今の状態も悪くはないが、もう少し文字をグラフィックの要素として扱っていきたいよねということでした。
12/1
研究室の日を乗り越え、金・土・日と作業を進めていたのですが、なんか全然上手くいってない気がしてきました。すべてがだめ。一番最初の試作の状態が一番良かったのでは、みたいな気持ちになってきた。特に文字周りのレイアウトが本当に上手くいかないまま1日が終わりました。
しんどかったのでエビカニクスとゴー!ゴー!びーくるずを聞きなが気分を紛らわせてました。なんとかなる気がしてくるのでおすすめです。
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12/2
深夜1時、あまりにも文字周りが上手くいかなかったため、一旦3分割を2通りに決めて灯台をどう馴染ませるか問題の方に取り掛かることにしました。
灯台をなじませる方法として先に印刷で縁がぼけている色面の上から、他の場所と同じように色鉛筆の線を重ねる方法を考えました。
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なんだかどうにかなりそうな気もしてきました!!ここで調子に乗ってしまい、夜中の3時まで色鉛筆でがりがり原画を描いていました。その後、朝8時半に家を出て、午前中は1年生の授業にTAとして参加し、午後イチで先生に卒制の相談をしに行き、へろへろの状態でしたが改めて文字周りのレイアウトパターンを試しはじめました。
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この時点でコピーはまだ定まっていなかったのですが、仮で「手がかりを探して。」というものをいれてました。そこからコピー自体が光が指し示す先にある手がかりのようなものとして光の端の部分にいれることを考えました。また、コマに分割して画面内に時間軸をつくるという点で漫画っぽい表現だなとも感じていたので、枠線と吹き出しをいれるパターンも制作しました。
12/3
また、張り合わせて原寸サイズでの見え方を確認することにしました。
分かってはいたのですが、やはり黄色に白文字はかなり見づらかったです。いくらグラフィックの意味合いに合わせているからといって、ここまでだとポスターを見る人にとても不親切だと感じました。特に、このポスターを見る人の中には、ユーザー体験やアクセシビリティといったものを考えながらものづくりをしていくことになる人も多いのではないかと思います。この文字の見えづらさは、そういう人たちに対してかなり不誠実な表現だと思い、別のレイアウトを考え直すことにしました。
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この後また田口さんに見てもらい、サブコピーを少し削っていれてみるのも試していいですよ、という話もでたためやはり文字の入れ方はもう少し粘って試すことになりました。
また、コピーの案をいただき、それらの中から選ぶことにしました。
12/4
サブコピーを水色にして光の上に乗せるのも試したのですが、その場合光が少し濁って見えるような気がしてしまいました。
コピーを決めることで文字の扱いも見えてくるかな、と思い先にコピーを選ぶことにしました。最終的にコピーは「はたらく、へ漕ぎ出すための。」にしました。これは昨年の「はたらく、のひと口目」を踏襲したものになっています。
コピーを決めたことで、背景の青の部分が夜の空気、その場の空間と海のどちらにも見えるといいなと思い、サブコピーがふわりとその場に漂っているような形になるように、ぐにゃりとしたライン上に文字を組みました。また、文章の一部をけずり、3コマ目の縦の長さに沿いながらぴったり2行に収まるようにいれるパターンもできました。
この2案を推し案として6パターン提出しました。
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最終的に、上の画像だと左上にあるものでいきましょうとなり、あとは細かい文字周りのカーニングだけという完成目前のところまできました。ただ、文字詰めってやろうと思えばかなり時間を溶かしてしまえるのでラストスパート…!と思いながらちまちま作業を進めました。
また、サブコピーを何度も目にするうちに、最後の1文にある「拓く」という単語を「照らす」に変えたほうがメインのコピーやグラフィックとあうのでは思いついてしまいました。かなり土壇場で出たきたアイデアだったので入稿データを2パターン用意し、データを送る時に提案してみることにしました。
12/5 完成
どうにか朝イチで納品データを田口さんに送り、OKもでたのでここでポスター作りは終わりました。なんだかんだ言って楽しかったし、卒制のいい息抜きにもなっていたのでこの依頼を引き受けることができて良かったなと思います。
おわりに
たくさん相談にのっていただいた田口さん、アトリエで作業をしている私をはげましてくれた友人たち、いろんな人に支えられてなんとかポスターを完成することができました。本当にありがとうございました!!!
そして、ここまで読んでくださったあなた、ウルトラスーパーありがとうございます。もっと簡潔にまとめたかったのですが、上手くいかなかっため、いっそのこと考えたこと全てを時系列に並べてしまおう!ということでこの記事はこんなに長くなってしまいました。何かしらヒントになることがあれば嬉しいなと思います。
最後に少しだけ自分の話をすると、私は自分がグラフィックデザインというものを得意だとも上手いとも思っていません。むしろ不得意だと思っています。これは、謙遜をしているわけでも、自分を卑下しているわけでもありません。ただただ自分の中に事実として存在しています。
自分よりデザインが上手い人や好きな人はたくさんいて、就活をしていく中で、自分自身のつまらなさ、平凡さに向き合わなければならない瞬間が何度かありました。でも、自分でこれがやりたいと思ってしまった以上、ずっと作り続けていくのだろうなと思います。そして作ることを仕事とする以上、誠実に、良いものを提供する存在でありたいとも思います。
そうすると、やっぱり時間をかけたり、偶然性に賭けて自分の頭の中を飛び越えていいものをどうにか生み出そうとするしかありません。こういう時は糸口が見つかるまでかなり苦しむことも多いです。この瞬間を楽しめないとだめなのかなと悩んだこともあったのですが、苦しむ自分も自分だと、そういうものだと受け入れることにしました。まぁいっかと悩みを後回しにして進んでみるのもひとつの手なんじゃないでしょうか。
本当に最後に
ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。これを読む方の中には就活真っ最中の方もいれば、これから一歩踏み出そうとしている方、もう就活は終わっている方、いろんな方がいると思います。どうか就活というものに囚われすぎず、各々が納得できる未来に進んでいけることを願っています。大丈夫じゃなくても、案外大丈夫ですよ。