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関西大学ラグビー2023春 シーズン

大学ラグビーも各チーム新たな体制が発表され春シーズンがそろそろ始まりますね。
帝京が3連覇を果たすのか明治が100周年を飾るのか京産大が悲願の初優勝を成し遂げるのかと注目されます。
ここでは関西Aリーグに注目するのと未来のライナーズ探しもしたいと思います。

関西Aリーグ、昨年度の順位は下記

京産大の強さが際立ちました。続いて天理と。その他は近年稀に見る大混戦でめちゃくちゃ面白いシーズンでした。

今季も京産大を天理が追う展開かなと思いますが春の試合を見てみたいなと思います。

私的、各チームの注目を

京産大

ライナーズ在籍選手:浅岡選手

廣瀬HCに代わってから劇的にチームが変わった印象があります。
京産大といえばスクラムとモールが代名詞だったわけですがそれだけといった印象でした。
そこにバックスの展開力やゲームプランが加わって飛躍した印象です。就任後、関西連覇と2年連続選手権ベスト4。素晴らしい実績です。元々ハードワークする文化のあるチームに爆発力が加わった。実績を上げたことで近年リクルートも良くなってきました。今季は三木主将を中心にどんなチームになるのか楽しみです。

5月28日に開催される京都ラグビー祭で帝京と試合をします。これは必見ですね。

注目の選手は

船曳涼太選手(WTB、FB)


昨年度は怪我もありシーズンを欠場。復活を期すシーズンとなります。サイズもあり決定力のあるWTB。ポルテレ選手と両翼を担えば相手校からすると脅威。近大の植田選手とならぶ関西屈指のフィニッシャーです。

天理大

ライナーズ在籍選手:フィフィタ選手、高橋選手

ライナーズのフィフィタ選手を擁し初の全国制覇は記憶に新しいところ。
昨シーズンはリーグ戦の最終戦で同志社に完敗、選手権でも筑波大に大敗を喫しました。怪我人も多く厳しいシーズンでしたがフラットなラインで走り込みアタックは魅力があります。近年、リクルートもよくなり高校日本代表を経験したメンバーも入学するようになりましたが無名校出身でもチャンスを掴みとり飛躍する。そんな文化が根付いてます。

注目選手は

パトリック・ヴァカタ選手(8、LO)

関西屈指のパワーを誇るプレイヤー。ライナーズのフィフィタ選手の高校、大学の後輩です。
8でエッジに立ってラインブレイクを連発。
スピアーズが好きそうな選手です。

同志社大学

ライナーズ在籍選手:野中選手、丸山選手、髙野選手、人羅選手

関西を代表する名門。
元サントリーの宮本監督が就任し2年目になります。能力の高い選手が多く特に山本新主将は関西屈指のルースヘッドプロップ。昨年も彼がいるいないとでは大きくスクラムの優劣が変わりました。
またSOの大島選手をはじめ下級生からリーグ戦にでている選手が多く昨年の経験値を活かせるか?
上位2校に比べるとFWが小型なのでその部分で対抗できるかがポイントになりそうです。注目選手は

嘉納一千選手(SO)

高校時代、2年生でSOを務め大阪桐蔭を花園初優勝に導いたSO。帝京を2連覇に導きサンゴリアスに入団した高本選手がSOではなくCTBを担っていたことが嘉納選手の能力の高さを示してます。
昨年はルーキーの大島選手をSOに据えたこともありCTBやFB、リザーブからの出場が多かった。ただ彼が出ると明らかにチームの動きが良くなりました。関大戦で勝てたは彼の貢献が大きい。残念ながらシーズン中に怪我をして離脱しましたが今シーズンには間に合ってほしいです。
特徴はゲームコントロール。キックが上手くラインブレイクも上手い。チームの中心となるべき選手です。

近畿大学

2021年、福山選手(現三菱重工相模原ダイナボアーズ)を中心に大学選手権に出場。慶應大を追い詰めました。
昨年は序盤の取りこぼしが響き2年連続の選手権を逃しました。
アタックはFW同士のショートパスを使ってゲインを切って外でとる。神戸のようなスタイルが特徴です。(HCが神戸OBだからかも)
DFも集散がはやく昨年の同志社戦で完封勝ちをおさめてます。
波があってはまるとどこにも負けないラグビーをしますがポロッと負ける…
どことなく同じ東大阪にホームを構える某チームに似てる気が…

注目選手は

藤岡竜也選手(CTB)

昨年からCTBとしてポジションを掴みフィジカルを活かしたプレーが魅力です。チームには植田選手という関西屈指のスター選手がいて注目してますがこの藤岡くんにも注目。浪速高校というラグビーでは有名な高校出身ではありませんがスピアーズの木田選手みたいな飛躍を予感させます。スピアーズが持っていきそう…

関西学院大学

元ドコモの小樋山監督が率いて3年目になります。2021年は最下位に沈みましたが2022シーズンは序盤に近大、同志社に勝ちリーグを盛り上げました。勝負所で関大、摂南大に敗れて大学選手権を逃しました。
昨年はスクラムが良かったしバックスの決定力も高かった。チームとして京産大のスクラムみたいな代名詞的なものはないですがその年のメンバーに合ったラグビーをする。また高大一貫でチームを作っている。そこが関学の強みかなと思ってます。
リーグワンにも徳永選手や岡部選手などを輩出しています。
注目選手は

武藤 航生選手(FB)

1回生ながらFBでスタメンを勝ち取り鋭いランが魅力。U20の代表候補にも選ばれており今後活躍が期待されます。昨シーズン、関学のバックスリーは他校からすれば脅威でした。

立命館大学

ライナーズ在籍選手:片岡選手、吉本選手、宮下選手

昨年は開幕戦で同志社に競り勝ちリーグを盛り上げました。
個人的には毎年見るのを楽しみにしているチームですが一方で関西大学ラグビー界で一番謎のチームです。
個々に能力の高い選手が毎年在籍してます。
大西将太朗さんもコーチをしていたこともあります。
ジャパンにも直近で古川、日野、大戸選手らが選出されておりスピアーズで活躍している木田選手をはじめリーグワンにも数多くのOBを排出してます。人材で言えば関西屈指。天理よりもリクルートはいいかなとさえ思います。
でもここ数年関西で勝てていない。
関西自体が3枠しかないのでなかなか厳しいのですがポテンシャルで言えば関西屈指と思ってます。今シーズンも楽しみなチームです。

注目選手は

御池 蓮二選手 (WTB)

1回生からWTBのポジションを掴みU20候補にも選ばれています。高校時代から決定力のあるWTBとして名を馳せており活躍が期待されてます。

摂南大学

ライナーズ在籍選手:樫本選手、イエレミア選手

元東芝の瀬川監督が率いて4年目。留学生が毎年在籍し練習環境も整備されて発展途上中のチームです。とにかく歴代破壊力ある留学生が目立ちますがOBでレッドレグリオンズの森山選手のように強いFWが多い印象。(去年なら徳永くんとか)昨シーズンは序盤苦しみながらも関大、立命、関学と3連勝でシーズンを終えました。なんかやってくれそうな穴馬的存在かなと思います。注目選手は

カストン マイケルズ選手(WTB)

摂南のコルビと呼ばれてます。説明いらないです動画見てください笑

関西大学

今年、体制が変わり元神戸の佐藤貴志さんが監督に就任。部の歴史は1923年創部で関西でも屈指の歴史を誇る伝統校。ここ数年、Aリーグに定着しつつありリクルートも充実してきました。意外性のあるラグビーで何をするかわからない。そんな印象です。昨年はスクラムに課題がありましたがラインアウトからのモールは強み。
また関学と行われる関関戦はここ数年荒れます。この一戦は注目です。

注目選手は

中村 豪選手 (LO)

名門、常翔学園出身で190cm/110kg。U20代表候補にも選出。昨シーズン、ラインアウトモールは関大の得点源でしたが中心となってました。漢松岡の後継者に…なんて思ったりしとります。

ライナーズの補強ポイント

個人的ライナーズの補強ポイントは

LO 漢松岡の後釜がいない。
FB 竹田宜純選手しかいない。
    マシレワ選手もいますが…
SO クーパー選手以外にD1で通用しそうな選手がいない。(JGBは短期バイト)

多々課題はありますがLO、FB、SOは特に…

そんなわけで

関大 中村選手
関学 武藤選手
同志社 嘉納選手

は今シーズン注目してます。まだまだ素晴らしい選手はたくさんいますが…
(嘉納選手はもう進路決まってるでしょうけど…)

そして関西大学ラグビーAリーグで最も注目されるであろうこの選手(あくまで個人の感想)

近畿大学 植田和麿選手(WTB)

7人制の日本代表にも選出、Aリーグベスト15に1回生から連続で選ばれる関西屈指のWTB。ステップと加速で相手を置き去りにするスピードは圧巻。
ライナーズの木村選手に似たタイプかと思います。
昨年の同志社戦は圧巻でした。見ていて楽しい選手です。機会があれば生で見てほしい選手です。

昨年同様に荒れると見てるおっさんは楽しいかぎり。(やってるほうは大変でしょうが…)

他にもいい選手はたくさんいます。リーグワンの推しチームがある方は「この選手、うちにハマるな」とか謎の目線で見るのも楽しいかと…(かなり気持ち悪いかもですが)

学生のみなさんはこんな気持ち悪い?視線は気にせずに怪我なくシーズンをたのしんでもらえればと思います。

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