ネットコンテンツは街の構造を作り変える力を持った
鶴橋コリアンタウン
あのあたりのお店が連携してより一層盛り上げていくというニュースが先日ありました。
確かにあのあたり、最近めっちゃ人が多い。
韓流ブームはもはやブームの域を超えて、一つのジャンルとして日本で定着しているな…と通るたびに感じていました。
そこでふと思ったんです。
あれ?テレビで以前ほど韓流の話題は扱ってないよな・・・と。
ネットの中ではBTSやら愛の不時着やら大ヒットコンテンツが次から次へと出てきているけど、テレビでは多分それほど露出は多くない。
こりゃ、テレビは役目を終えたんじゃないか・・・と。
ネットがヒットを生み出す時代になったって確信を持つに至った理由
鶴橋のある一帯だけ絶えない人気
正直なところ、当初、鶴橋のあのエリアの変化に違和感がある自分が居ました。
この界隈だけ、なぜ急にこんなに変化したんだろう・・・?
平日でも人が多く歩いているし、休日となるとお祭りか?ってぐらいに人が溢れるし・・・。
そんな事をずっと思ってました。
駅から近いわけでもないし、街並みとしても雑然としたエリアです。
でも、これだけ人が来るのはなぜだろう?って考えると、そこにはBTSや韓流ドラマの大ヒットがあったりします。
それが鶴橋のあのエリアに人を呼ぶ理由になっているんだろうな・・・と思ってました。
でも、世間一般でそれほど話題になっているのかというと、そうでもないはずです。
全く扱ってないってわけではありませんが、事実、2021年のテレビはコロナウィルスで一色でしたし。
でも、あのエリアは大盛況でした。
つまり、SNSや動画配信サービスといったネットの中での人気が街並みまで変えようとしているというのを見て、こんな事も思い出しました。
今、取材を受けたいのはテレビorYoutuber?
何かのラジオで言っていたのですが、「同じように取材を受けるならテレビよりYoutuberを歓迎する」という流れが今はあるそうです。
理由は影響力の長さにあるそうです。
テレビの瞬発力はすさまじいものがあるらしく、放送直後からドンと忙しくなるそうですが、しばらくするとストンと落ち着くそうです。
だから、店としてはそれほど旨味がないという意見もあるそうです。
でも、youtuberが動画にしてくれれば、公開直後はもちろん忙しくなりますが、そこからも暫く効果が持続するそうなんです。
動画はいつでも見れますし、関連動画などで他の動画から流れてきて知ったという人が公開後もずっと続きますので、場合によっては公開から一年経っても動画を見て来るお客さんも居るそうです。
効果の持続力では圧倒的にネットに軍配があがるそうです。
ヒットコンテンツはネットから生まれる
BTSや愛の不時着なども同じで、ネットを介してBTSを知る人、そこからファンになる人が毎分毎秒現れることになりますし、見たい時に見れるだけ愛の不時着を見ることもできます。
ネットのコンテンツを充実させ続け、そのコンテンツをいつでも何度でも味わえるような環境を用意してあげると、どんどん沼にハマる人が出てきます。
そして、抜け出すこともできないはずです。
結果、それが街の人流を変え、街並みもどんどん変化していくという、リアルの世界を作り変えてしまうだけのパワーを持つに至っているのだと思います。
今後、こういう流れは次々に起こるでしょうし、ビジネスとして何かを仕掛ける側の人は、より一層ネット戦略を最優先に仕掛けていくことが大切なんじゃないかな?とも思います。
そういえば、ネットが生んだ大ヒット作品に「鬼滅の刃」があります。
立ち上げ当初からネット戦略を重視していて、動画配信サービスで一気見した人がファンになり、それが映画に流れ・・・とそれがドンピシャではまりました。
コロナで青色吐息の映画界を救う存在ともいえる大ヒット映画になりましたが、そんな鬼滅の刃の立ち上げにテレビ局は一切関与していません。
テレビ局は関与せず、テレビを頼りにしないコンテンツを作るというコンセプトで立ち上げたアニメであり、過去の慣例からすると、革命と呼べるような背景を持ってうまれた作品です。
これからはネットからヒット商品や人気者は出てくる時代で、テレビはネットで起きたことの後を追いかけてみんなに伝えるだけの、拡声器のような位置づけになるのかもしれないな・・・
そんなことをふと思いました。
そんなわけで
ネットがとうとう街並みまで変えてしまうだけの影響力を持ったんだな・・・って思ったよって事をつらつらと書かせてもらいました。
ネットが火付け役となった社会的ムーブメントになるようなヒット作品という意味では「鬼滅の刃」がありますが、街のあり方まで変えてしまう影響力を持ってしまったのは韓流コンテンツが初めてなんじゃないかな・・・と思います。
ネットとリアルの逆転現象と言いますか、ネットが主、リアルが副と言う関係性が浸透していくと、「メタバース」のようなネット内のVR空間が主となるようなことが本当に起きるのかもしれないな・・・とか想像は膨らむ一方です。
そんなことを大阪鶴橋のコリアンタウンを見てふと思いました。