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新今宮の星野リゾートホテル「OMO7大阪」に一地元民が抱く不安

OMO7大阪

2022年の4月にオープンする、星野リゾートのホテルです。
このホテルがうちのド近所でして、存在感あるホテルが家からよく見えます。

ただ、こんな事を思う自分も居ます。

シンプルに、このエリアのどこに星野リゾートは勝算を感じたのだろう…
電通はどんなマーケティングをした結果、ここで行けるとおもったんだろう…

そんな疑問が絶えません。


僕のような素人にはさっぱり分からない視点から勝算を見出し、そして、シッカリと勝利を収めてきているから大企業になれたのだとは思います。

ただ、このエリアに馴染みのある一人の人間としては、それでも「なぜ・・・?」という疑問が絶えないんです。

「OMO7大阪」がなんとなく不安な理由

西成のあいりん地区が目と鼻の先

あのエリアはとにかく西成区のあいりん地区が目と鼻の先です。
今は以前ほどではないとはいえ、それでも大阪市内屈指のそういう雰囲気を醸し出しています。

(新今宮駅のすぐ北の3丁目って書かれている広大な空き地がOMO7が建つ場所、新今宮駅を挟んで南側があいりん地区)


1日中、路上生活者が普通にウロウロしていりエリアです。

そこに高級リゾート…

どうもしっくりこないと言いますか、馴染まないんです。

あの地域はある意味で完成しています

それが良いのか悪いのかはさておき、あのエリアはある意味で完成されています。

生活に困った方が行きつく場所として広く認知され、そういう人たちのための仕事をあっせんする業者が毎日毎日仕事を持ってきますし、安い宿もあれば、公衆トイレもある。

路上生活者が生活をするための環境が揃っています。


近年、天王寺公園がてんしばに変わりましたが、それでも天王寺公園から路上生活者が消えたわけではなく、やはりその近くにはまだいらっしゃいます。

施設が模様替えしたぐらいでは、このエリアはそう大きく変わってくれません。

路上生活者が生活するための環境や仕組みが完成されているからです。

星野リゾートが来ることで人の流れが変わるので、あのあたりも変わると言う人も居ますが、完成された環境を観光ホテルが激変させるなんて事が起きるとはどうも思えないんですよね・・・

フェスティバルゲートのトラウマ

もう20年ぐらい前になるのかな・・・。
あの辺りと言えば、フェスティバルゲート(通称フェスゲ)がありました。

オープン当初はにぎわってましたが、すぐに飽きられて、廃墟と化しました。

その時も、あれをキッカケにあの地域は雰囲気が変わっていくと言われていたと記憶してますが、今は跡地にパチンコ屋とドン・キホーテが入り、雰囲気はさほど変わってません。

第三セクターの勢い頼みの計画と、一流企業が調査に調査を重ねてマーケティングプランを練りまくった星野リゾートの計画を同列に語るのはナンセンスかもしれませんが、それでも、商業施設が街を作り変えるというのはどうもイメージできないんですよね・・・。

そんなわけで

ほぼ外観は完成している星野リゾート。

地元民としてはにぎわってほしい気持ちは当然ありますが、それ以上に、失敗に終わり、あの地域は星野リゾートも電通も失敗したエリアだというレッテルが貼られてしまった時のダメージはキツイですし、現実的にそっちになってしまう予感がしています。

その近くを通るたびにそんな事をふと考え、でも今年の4月に本当にここで開業するんだ・・・という驚きと戸惑いを感じている自分が居ます。

いい方向に転がってくれればいいのですが・・・。

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