大切な人たちの笑顔がもっと見られる未来にするために。
カフェでコーヒーを飲みながら、スケジュールの整理やら連絡を返していたらだんだんと、「あ〜、ついに明日から始まるんだな」という実感が湧いてきた。そしたらなんだか今の自分の気持ちを残しておきたくなって、仕事と課題をソッと横によけてnoteを書くことにした。(仕事と課題しろ笑)
明日(6月22日)公示、7月10日投開票日の参議院議員選挙。まさか自分がこんなにも選挙にちゃんと関わる日が来るなんて思ってもいなかったな。今までも投票には行ってたし、いいな、分かりやすいなと思った情報はいくらか発信してた。でも、こうやって候補者側から選挙に参加するとは。
僕は今、『五体不満足』という図書で知られる乙武洋匡さんの選挙活動をお手伝いさせてもらっている。そのオトさんが出馬表明をしてから1ヶ月ちょっと。僕もTwitterなりInstagramなりで毎日のように投稿してきたから、このnoteに辿りついた人であれば知っている人が殆どだとは思うけど。
僕にとっての"乙武さん"とオトさん。
僕が乙武洋匡という人物を知ったのは小学生の頃。"乙武さん"の『だいじょうぶ3組』という本だった。その頃の宮野少年は結構読書家で、いくつかの本は多感な時期の少年に結構な影響を与えたと、今振り返ってみると思う。そのうちの1冊が、『だいじょうぶ3組』だった。給食に出てくる牛乳瓶のフタのエピソードとか、生徒ととの対話から組み立てられる授業とか、当時の僕にはすごく新鮮だった。もしかしたら教育現場に興味を持つようになる一番最初のきっかけかもしれない。
それから10年弱が経ち、当時僕が住んでいたアオイエのゼミに、乙武さんがゲストとして来てくれるとのことで、そのためだけに京都から東京へ夜行バスで行った。初めてのリアル”乙武さん”。その時はちょうど海外放浪から帰国したタイミングで、1年半前にあったスキャンダルについても話をしてくれた。自分の光の部分も闇の部分も等身大に、こんなにも丁寧に言葉を紡いでくれる人がいるんだなと感じたのを覚えている。
そして去年の夏。『ぼくらの学校』から『Wq Lab』に変わったタイミングで、100BANCHに応募した。そして友人のだてちんに頼んで、メンター希望を出していた乙武さんに直接連絡して紹介してもらった。根回しってやつだ。そしたら、全てお見通しのオトさんに「厳しいことを言わせてください」と前置きをした上で、叱られた。「自分達のプロジェクトに自信があるなら正面突破でぶつかってきなさい。」と。自分の甘っちょろい考えを猛省したとともに、そうやってちゃんと叱ってくれるオトさんに凄く感謝した。
それから『乙武洋匡の七転び八起き』を購読したり、ご飯をご一緒させていただいたり、自虐ツイートをたまにヒヤヒヤしながら見たり(笑)。オトさん視点の社会だったり、目指している世界は気づきで溢れているから、勉強させてもらっていた。そんなある日、オトさんから「大きなプロジェクト始まるから手伝って欲しい。」と連絡があって、二つ返事で「頑張らせてください!」と答えた。選挙はよく分からないけど、オトさんなら時代を前に進めてくれると思っていたし、「なんだか楽しそうだな」と思って。笑
実は『五体不満足』も僕も、1998年生まれ。そこからバラバラだったり小さくではあるけど、確実に”乙武さん”やオトさんの影響もありつつ今の自分があって。都合のいい考え方かもしれないけど、これも何かの巡り合わせなんじゃないかなって。
誰もが「明日も生きたい」と思える社会を目指して。
これは僕の夢。なんでこう思うようになったんだっけな。なんか色んな人の幸せを考えた時に、幸せになれない人、幸せになりたいとすら願えない人がいなくなったらいいなって。そんなこと考えてたらこの夢に行き着いたんだった気がする。
警察庁の調査によると、毎月約1,500-2,000人もの人が、自らの命を絶つ選択をしている。また、消防庁の調査によると毎年約40,000人もの人が自損行為によって救急搬送されている。
僕も友人が救急搬送されて、病院へ駆けつけたことがある。自分にとって大切な友人が自ら命を絶とうとしたという事実が、寂しくて悔しくて仕方なかった。そこまで追い詰めてしまった社会が許せなかったし、それまで気づけなかった自分が情けなかった。
誰かを自ら命を絶つまで追い詰めてしまう社会って何なんだろう。
そうなるまでSOSを出せない社会って何なんだろう。
僕は日本っていう国にはあまりにも選択肢が少ないと思う。そして、もし選択肢があったとしても、それを選択するハードルがあまりにも高いと感じる。それは自分自身が今まで色んな学校や国を転々としながら暮らしてきた経験からもそう感じるし、大学の授業で社会問題や社会保障について学んでもそう感じる。
きっと日本に足りないのは、「まぁなんとかなるさ」っていう気楽さなんじゃないかと思う。計画通りにいってもいかなくても、(「なんとかする」ではなく) 「まぁなんとかなるさ」と思えるだけで重圧が全然違ってくるはず。でもそのためには色んな選択肢が必要だし、その選択肢をしっかり提供してくれる環境、尊重してくれる周囲の人が必要だ。僕はそれをまずは子ども達に準備してあげたくて、『ぼくらの学校』を始めて、今は『Wq Lab』として活動している。
きっとそれが、オトさんの言う「社会に保険をかけませんか」「選択肢を増やしましょう」っていうことなんだと思う。どうなっても安心して暮らせるように。
「○○だから」というラベリングで何かを我慢しなくていいように。
僕は我慢するのが嫌いだ。理由もなく我慢させられることがあると、分かりやすくイライラし始める。笑 それは多分、良くも悪くも「自分はみんなと違う」ということを受け入れて、マイペースに生きようと割り切っているからだ。逆に、自分が縛られたくないから、誰かを縛ることも僕はしない。そんな感じでフワフワ生きていると、自分も生きやすいし、周りも生きやすさを感じてくれていると思っているし、実感する。
僕は何だかんだ、小さくではあるけどマイノリティであることによる生きづらさを色んな形で感じてきた。
海外で「日本人だから」「アジア人だから」と言われていたかと思えば、日本では「帰国子女だから」と言われ。
小中合わせて5校・3カ国で教育を受けた僕は、ゴチャゴチャなカリキュラムで学校教育を受けてきた。周りが当たり前に知っていることを知らない。周りが出来ないことが出来る。そんなことが往々にしてある。それにも結構苦労した。(できる事が逆に生きづらさにもなることがあるんです。)
また、先述の通り3カ国 (🇯🇵🇭🇰🇵🇪 全部白赤の2色じゃん笑) で暮らしていると、文化や価値観がぐちゃぐちゃだ。周りがAと感じることをBと感じる。周りはAならA’となるところを、A”としてしまう。
それぞれは別に良いことでも悪いことでも無いんだけど、そんな色々な角度からの周りとの違いで小さな生きづらさを感じてきた。それでかなり悩んでいた時期もあった。
その生きづらさが、アオイエというシェアハウスに入った時、全くといっていいほど無くなった。それはみんなが僕のことを「〇〇だから」ではなく、宮野雄弘という一人の人間として接してくれたからだと思う。色んなことを考えている人、全く違うバックグラウンドを持った人が集まって、それぞれを尊重できると、こんなにも生きやすいのかと実感した。自分が感じたことを素直に表現していい、「〇〇だけど□□」が普通に受け入れられる。ちょっとした自分の”当たり前”を疑ってみる、捨ててみるだけで、今まで我慢していたことが自由になる。それがどんなに生きやすいことか。
先日のオトさんの決起集会で友人が、「なんでLGBTという理由だけで、結婚を我慢しなきゃいけないんですか」と訴えていて、涙してしまった。なんで誰かを不幸にするわけでも無いのに、国が守ってくれる人と守ってくれない人で分けられてるんだろう。ただ幸せな人が増えるだけなのに。
僕の高校時代からの友人は、自分がゲイであることを知られたくないがために、半分は自分を偽ってきたと告白してくれた。高校でも我慢して明るく振る舞っていたと。
きっと僕たち日本人は特に、”普通”という共通概念を持ちやすい環境で生活しているし、その共通点を持ちたがる傾向にあると思う。でもちょっと俯瞰して、「決めつけちゃってるかもな」、「我慢させてるかもな」と意識を向けられたらいいかもしれない。もしかしたら自分でも気づかないうちに、自分自身を締め付けちゃってることだってあるかもしれない。
少しでも多くの”我慢”を解放していきたいし、その先にちゃんと選択肢がある社会であってほしい。そのためにはオトさんのいう「選択肢を増やそう」だったり「あきらめない」っていう姿勢が大切になってくるのだと思う。
結局これ書き始めて3時間くらいが経って日付が超えてしまった、、、、今3,600文字。なっが。
自分の気持ちの整理と記録としてこのnoteを書き始めたけど、ついでに伝えたかったこととしては、別に「乙武ひろただに一票を」では全く無い。もちろんそう思ってもらえたら嬉しいし、「もうちょっと乙武さんの政策調べてみよ」と思ってもらえるのも嬉しい。
でも、ついでに伝わったらいいなぁと思ったのは、自分や周りの人の幸せを考えて、自分たちで自分たちの暮らす社会が進む方向を決めていけたらいいよねって。
政治とか選挙ってつまらないこと多いし、難しい話をしているのか、ただ支離滅裂なこと言ってるだけなのか分からないし。でもだからって遠ざけてると、いつまでもそのまま変わらず、何も良くなっていかなくない?
今「詰まんねぇ」と思ってる人たちで、面白くしていくしかなくない!? と思うわけです。
カフェ追い出されて外のベンチで書いてたら雨降ってきた。帰ろ。
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