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アラフォーが生まれて初めてインテリアと向き合って「あ、違ったんだ」と感じたこと

これまで40年近く生きてきて、あまり「インテリア」というものに関心を持ったことがなかった。

もちろんおしゃれでイケてる方がいいのはわかってた。とはいえ夫婦どちらも友達は少ないから、家に人を呼ぶなんてこともないし、家の中を誰にも見せることがない。

無理におしゃれな照明器具を買う必要もなければ、冬は暖かければいいし、夏は涼しければいい。作業しやすければいい。座れればいい。ストレスがなければいい。

つまりUXを優先して(いたと思い込みつつ)UIを犠牲にしていた。

でも違った。

引っ越しを機に、せっかくだからちゃんと家具やグリーンを入れてインテリアにこだわってみようと試してみたら、QOLが爆上がりした。

むしろこれまでのインテリアにこだわらない暮らしの方が、UXを犠牲にしていたと気づいた。

何が違ったのか、今の気持ちを忘れないように書いておこう。

照明は明るくすればいいというものではなかった

照明といえば部屋の天井についているもので、部屋全体が明るくなればそれでいいと思っていた。

違う。照明は部屋ではなく、心を明るくするために選ぶべきだった。

ペーパーシェードの光が安らぐ

必要な箇所を必要なだけ照らす方が、明らかに心が安らぐ。夜にあんなに明るくする必要はなかった。人生損してた。

椅子は座れれば良いというものではなかった

椅子なんて座れればなんでもいいと思ってた。

違った。椅子は資産であり、人生のパートナーであり、人類の歴史だった。

名作チェアと呼ばれるものを知り、試しに家具屋さんに座りにいったらいつの間にか購入していた。

CH24 Wishbone Chair いわゆるYチェア

数千円の「これでいいや」と買った椅子よりも、10万円で「これがいい」と思って買った椅子の方が、心理的なコストはむしろ安かった。

レコード愛好家はただイキってるわけではなかった

大学生の頃まではバンド活動に夢中で、音楽は人よりも好きな方だったと思う。

でもレコードは意味がわからなくて、全然興味がなかった。

でも「なんかおしゃれな人の家ってレコードあるよね」ということで購入してみたら、見た目だけじゃなかった。

サブスクやYouTubeで聞く音楽とは違って、レコードは「所有してる感」が違う。CDとも違うように感じる。

ユーミンのレコードが最高すぎた

買ってきたレコードをセットして、針を落として、スイッチを入れて、リビングに音が響く。

アレクサに頼んだらいつだって最新の曲が聴けるのに、あえてレコードを買ってきて聴くのは、音を心に響かせるためだとわかった。

アートは金持ちの道楽ではなかった

アートを家に飾るなんて、金が余ってる人が使い道がなさすぎてすることだと思ってた。

違った。好きなクリエイターやイラストレーターのアートポスターを飾ると、めちゃくちゃいい。家が自分専用の美術館になって、毎日がちょっと楽しくなる。

これはyoshie moriuchiさんの柴アパートメント

サイズにもよるが、そこまで大きくないアートポスターならクリエイターから直接購入すれば3,500円〜5,000円くらい。額縁もAmazonで探せばそこそこ質感の良いものが数千円で手に入る。

1万円もかけずに、毎日リビングを眺めるのが楽しくなるのは、コスパが良すぎると感じた。

どうやらインテリアは、人生を豊かにするらしい

インテリアと向き合い始めて、まだそこまで時間は経っていないが、それでも圧倒的にQOLが上がっているように感じる。明らかに気持ちが豊かになった気がする。

これまで考えたこともなかった「家に人を呼ぶ」という行為にも抵抗がなくなった。年末に義理の家族と家でパーティーをすることになったが、楽しみですらある。

これからも、できる範囲でインテリアと向き合っていきたいと思う。

【Instagram】https://www.instagram.com/takky.interior/


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