#32 ドラゴン・タトゥーの女
我らがデヴィット・フィンチャー監督の作品、ドラゴン・タトゥーの女の感想戦行きたいと思います!
ミレニアムシリーズではなく、ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラが主演の方です。ミレニアムシリーズの方も実は観たことないのですが、成り行きで今回はこちらのバージョンを鑑賞しました。
まずこの映画、タイトルがなんか独特ですよね。原作がそのままなのかわかりませんが、「ドラゴン・タトゥーの女」って、どんな映画!?ってなりませんか?
なんか一瞬観るのを躊躇うというか、あんまりタイトルから内容が想像できないというか、私だけですかね?前々からこの映画は知ってはいたのですが、なかなかそそられず、鑑賞するまでに至らなかったですねぇ。
ということで、今回ようやく鑑賞しましたが、想像よりも王道のサスペンス映画で、バディ物と言っていいのかわかりませんが、2人が協力して事件解決に向かう映画で、タイトルから想像してた映画とは全く違いました(個人的にはいい意味で)。笑
あらすじとしては、40年前に起きた少女失踪事件の謎を解くことになった記者のミカエルと、背中に龍の刺繍が入った天才ハッカーのリスベットが協力して未解決の女性連続殺人事件の犯人を追うストーリーです。
私、映画のジャンルでサスペンスは結構好きなんですけど、最近は全然違うジャンルで割と頭を使わないタイプの映画が多かったので、久しぶりに見応えのある映画観たな〜って感じしました。
まず、登場人物の名前がわかりにくい!笑
スウェーデンが舞台だからですかね?ブルムクヴィストとか、なんちゃらヴァンゲルとかヴェンネルストレムとか、全然スッと入ってこない。笑
まずそこが若干苦労しました。笑
前半は汚職事件の告発記事を書いて敗訴したミカエルが、大物実業家のヘンリック・ヴァンゲルから姪っ子のハリエットの失踪事件の解明を依頼し、ヴァンゲル一族と徐々に絡み合っていく。
そして後半は調査に助手が必要だと判断し、自らの調査をしていたリスベットを助手にし、2人で事件を掘り進めていく。
2時間半あるので、割と前半〜リスベットと出会って話のギアが上がるまではたっぷり時間がとられていましたが、事件の関係者(ヴァンゲル一族)が多かったり、展開自体はあったので、退屈は全くしません。むしろサスペンスが久しぶりだったので、ついていくので必死でした。笑
リスベットとミカエルが出会ってからはもちろんギアも上がり、どんどん伏線が回収されていき、事件解決に向かいます。
ただ、話のネタとしては、聖書が絡んでいたり、失踪して殺されたと思っていた姪が実は名義を変えて生きていたなんていうのは割とありがち王道展開で、読みやすかった気がします。アニタがハリエットだってことはすぐ思っちゃいましたね、、、でも面白い!
ドラゴンのタトゥーがあって、見た目も奇抜、人に心を開かなさそうなリスベットがいつしか主人公に恋心のような感情を抱き、友人としてプレゼントを用意するも、切ないラストシーンがなんともいえませんでした。
彼女はまた心を閉ざして生きていくのかと思うと、、、、
でも、この事件の間だけでミカエルに心を開いたってことはきっとまた誰かに心を開けるでしょう。
ルーニー・マーラの演技が最高でしたね。めちゃくちゃ引き込まれました。ルックスとタイトルの奇抜さにどんな感じなんだろうと構えて鑑賞しちゃいましたけど、あっという間に世界観に入り込めましたし、リスベットの感情が伝わってきました。
ダニエル・クレイグもダンディですしね。007とはまた違った役柄でとてもいいです。
あ、この映画の気になるところというか、ストーリーにも絡むので仕方ないかもしれませんが、ハリエットが父親や兄から性的虐待を受けていたり、リスベットは新しい後見人にお金のために性的行為を強要されたりと、女性には不愉快な描写が多い映画だったかなぁという気がします。
ただ、リスベットはしっかり復讐するところは痛快ですし、ハリエットも逃げて無事に生きているのが救いかなぁと。
そういう描写が苦手な人はやめといたほうがいいかもしれません。
ということで若干長くなりましたが、久しぶりのサスペンス映画で、見応えバッチリ最高でした!さすがデヴィット・フィンチャーと言ったところでしょうか。
タイトルとかジャケで決めずに観てみないとわからないもんですね!笑
いつか余裕があればミレニアムシリーズと見比べてみてもいいかもしれませんね。
ひとことパンチライン:殺していい?
→ミカエルに聞くのが可愛かった。
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