見出し画像

#55 鑑定士と顔のない依頼人

今回はこちらの作品。
会社の先輩にお勧めされた一本なのですが、タイトルも全く聞いたことなくて、ジャケット見ても初めて見たなぁという作品でした。

予備知識ゼロで鑑賞したのですが、、、めちゃくちゃ面白かったです。

物語としては、美術品のエリート鑑定士で世界中の美術品を仕切る一流オークショニアである主人公が、ある日謎の女から屋敷の家具や美術品の鑑定を電話で依頼される。資産家である両親からの相続品という依頼だったが、依頼人はあらゆる嘘の口実により決して姿を現さない。
だが、その屋敷には本物なら歴史的な物となる美術品の一部が転がっており、怪しい依頼だが引き受けてしまい、、、

という内容から始まります。


この映画結構どんでん返し系でしたね。あ!私の記事はネタバレ含みますのでご注意ください。


最初は怪しい依頼にかかるミステリーちっくな物語かと思いきや、後半に差し掛かるにつれて、謎の依頼人が姿を見せ、主人公が恋に落ちまさかのラブロマンスに発展していき、愛を知らないオークショニアの主人公が、美術品以外を愛する心を手に入れたかと思いきや、ラスト5分で大どんでん返し〜〜〜って感じでしたね。

実はその謎の女依頼人と主人公の友達で仕事仲間(不正にオークション品を落札させていた共犯者)、そして主人公が恋を相談していた機械修理工の青年がグルで、主人公が人生をかけて溜め込んでいた美術品を盗むための罠だったんですねぇ。
色仕掛けで主人公の信頼を得て、秘密の部屋から全て盗み出すという、、、なんと鬼畜な。。。笑


ミステリー好きなら途中からオチは見破ってましたかね。私は結構最後らへんまであまり気づきませんでしたね。
所々、伏線シーンがあるのは分かっていたのですが、それが最後どうなるのかは全く読めてませんでした。
私が映画を見るときのスタンスとして、そんなにラストを考察しながら見るタイプではなく、素直にそのまま見進めるタイプというのもあるかもしれませんが。

とにかく最後、「えー、、、」ってなりました。後味がいいわけじゃない(胸糞ってことでもない)ので好き嫌いは別れそうですが。


この映画、多分感想が人によって全然違う映画のような気がします。
主人公が最終的には美術品を全て盗まれてしまうわけですが、それが可哀想・切ないととるのか、主人公自身も悪いことをしていたので報いを受けたと思うのか、はたまた泥棒チームの華麗な作戦に感動するのか、、、

逆に、枯れていた人生において主人公がようやく愛を知ることができたというふうに捉えることもできるかもしれませんね。そこに漬け込まれるわけですが。笑

私は、愛した人に裏切られ、美術品も盗まれてしまった主人公が可哀想で切ないなぁと思いましたが、一方で泥棒チームの作戦すげぇなとも思いましたね。笑

序盤から結構物語に惹きこまれて、どんどん先が知りたくなるような展開で、ある程度着地予想がついたところからの裏切り、出てくる美術品や装飾品、映画音楽の美しさも含めて私は結構好きな映画で高評価でした。


あ、謎の依頼人役のシルヴィア・フークスがまぁ美しい、こりゃ惚れるわ。。

ってことで個人的にはかなりおもしろい映画で満足しました。
お勧めしてくれた先輩ありがとう。笑

ひとことパンチライン:部品をいくつか交換すれば新品に生まれ変わるよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?