#4 マネー・ショート 華麗なる大逆転
今年4本目はこちら〜
投資好きの私が好きそうな話の映画。最近投資の勉強モチベも上がってきていたのでそれっぽい映画観よっかなってことで選びました。
リーマンショックが起きる前に住宅ローンの破綻、金融市場の崩壊の兆候をいち早く察知した金融トレーダー、銀行家、ヘッジファンドマネージャー、若き個人投資家コンビたちを描いた作品。
めちゃ面白かったです。トレーダーのマイケルは不動産抵当証券の中身を調べていくととんでもない商品であることに気づくが、銀行や証券会社はその中身を知ってか知らずか、どんどんごちゃ混ぜにして金融崩壊原子爆弾を作り上げていく。安全商品として売られていた不動産抵当証券を空売りする時に銀行に嘲笑われたりする様子や、格付け会社のずさんな実態、実際の住宅街に調査に行くと貧困層が家を買っている様子や、すでにローン支払いが破綻していて誰も住んでいない空き家街があったりなんかも結構リアルに描かれていた。
空売りをしていた連中が、実際に金融市場が破綻し、リーマンブラザーズが倒産したり、モルスタが多額の損失を計上したりしたときに、一発逆転大勝利〜といった感じではなく、複雑な心境になっているのが人間らしかった気はする。邦題のサブタイトルは微妙だね。普通に原題だけで良かったのにね。でも、ライアン・ゴズリング演じる銀行家だけは自分が金融崩壊を見抜いて、お金のために逆張りして、見事勝ち取ったという感じを貫いていて、それは良かったかな。
知識のない人たちが食い物にされるのが世の中ってよくわかる映画だったし、食い物にしている人たちも、バブルのようにどんどん歪みが溜まっていくといつか崩壊するっていうのも勉強になった。自分が今後生きて行く中で、情報弱者にならないように気をつけないといけないし、わかっていないのにわかっていると思い込むのが1番危険ということも胸に刻まないといけない。この映画は娯楽としてだけでなく、本のように教訓にもなるような映画だなと思います。
観ていて思ったのは、MBS、CDO、CDS、空売り、サブプライムなど、金融用語が多すぎるのと、それらの概念がある程度わかっていないと全く意味がわからないんじゃないかなと思った。多少は話の中で例えを含めた説明もあるけど、それだけではなかなか理解が難しい映画のような気がした。ただ、それがわからない人が多い世の中だからこそ、住宅バブルとリーマンショックが起こったことを考えると、あえてそういう専門用語モリモリの映画を作るのもテーマとしてありなのかなとも思ったり。個人的にはモリモリの方が興奮するし、ある程度はわかるから面白かった。
最後のテロップで次に来る注目商品が「水」っていうのが衝撃を受けた。数年経った今、「水」正解じゃんね。
俺も投資で勝って、資産を築きたいなぁ。日々勉強・経験の積み重ねで、この映画の登場人物たちのように、本質を見抜いて勝てる勝負がしたいなと思いますね。目指せ早期リタイア(FIRE)。
この流れで、次回は リーマンブラザーズ 最後の4日間 を鑑賞しようと思います。
ひとことパンチライン:負けている時はなぜ負けているかわからない。