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【ジョン・レノンのD面とムダの重要性】

前回に引き続き、人間の内面を
A面、B面、C面、D面に分けてみよう!

という企画です。


そもそも、この企画アイデアは
ビートルズの名盤『ホワイトアルバム』
レコード時代で言うと
A面、B面、C面、D面と分かれていて
それぞれ曲の傾向が色分けされて
収録してある事から着想したモノです。

考え方は人それぞれあると思いますが、
基本的にはA面から順番に聴いていくとすると…

A面=入口。導入部。一番親しみやすくて
偏りが少ない。ポップで大衆ウケしやすい。
勝ちパターンの性格。

B面=A面とは違う別の顔。A面ほど
ノリノリではないが、
素朴な感じや不思議な雰囲気のモノもある。

C面=実は…『こんな事もやれるんやでぇー!』
という意外な一面。普段からはなかなか
想像できない斬新な場所。

D面=ほとんど誰も知らない顔。
ヘタすると本人しか知らない様な面。
ごくわずかの親密になった人のみが知れるゾーン。

ジョハリの窓…とは、違うかも。

で、最初はこの記事、
ジョン・レノンのA面はこんなの、…
B面はこんなの、…

って書いてたんです。

2,000文字くらい書いた所でうわーーーーーーッ、ってなりました(笑)🤗🧋


だって、ジョン・レノンのA面とかB面なんて
誰でも知ってるやん。
僕がいまさら言う必要ないやん。

ってなりましたとさ。とっぴんぱらりのぷぅ。


最近、根詰めて書きすぎてました。
note やり始めて嬉しすぎて調子に乗って
しまいました。

この企画の記事に合わせて言うならば
今の僕はA面です。

別に僕は裏表とかあんまり無いほうですけど、
多分、真の僕はこんなんじゃないんですよ、
きっと。

2,000文字書いた地点で僕の中のC面なのか
D面なのか分かりませんが
誰かが『違う違う、そんなんいらんねん。
面倒くさいし、誰の為にもなってないから
やめなさい!』
と言ったのです。

24人のビリー・ミリガン。…ではないです。


今、750文字。
結論を急ぎましょう。眠いです。。
珍しくD面か誰かの声が大きいな。

ジョン・レノンのD面。

アーティストの中にはA面だけを見せて
スマートにやるタイプも居ます。


ポール・マッカートニーなんて
そうじゃないですかね。
あんまりプライベートは見せたくないタイプ
というか。

その点、ジョン・レノンは自分の人生を
逐一、全部アート作品に還元していくタイプ。

ですから、かなり際どい作品も多いです。
でも、そこまでむき出しで世界と対決するから
多くの人を虜(とりこ)にする事が出来るのかも
知れません。


これから紹介するジョン・レノンの作品群は
皆さんにとって全然、有益ではないと思います。

そもそも、人間のD面なんていうのは
全然、洗練されていないと思いますので

なんというか、こう、パッ、とは
役に立たないんですよね。


じゃあ、グダっていても仕方ないので
作品を貼っておきますね。

まずは1968年11月に発表されたコレ。↓

内容は…..ノイズやら適当な雑音やらです。
よく聴くと色々香り立つモノもあるのかも
知れませんが

一般のポップリスナーからすると
『???』な作品です。

まず、アルバム・ジャケットからして
話題になりました。

この絵では茶色のカバーがされてますが
発売当時はジョンとヨーコの生まれたままの姿
がベン!と写っているという
とんでもなく攻めたモノでした。

これを『ホワイトアルバム』を出した
一週間後に出すジョン・レノンのネジの
外れ具合ですよね。

ジョンはほんとうは『ホワイトアルバム』を
もっと前衛色の強いアルバムにしたかったのかも
知れません。

ですが、メンバーに反対されて
随分と不完全燃焼だったのでしょう。

オノ・ヨーコと出逢ってからジョン・レノンは
明らかに違う部分が覚醒しました。

前衛的で、人類愛的で、平和的で、変態的で、…

それはヨーコもそういう人でしたが
ジョンの中にも元々あったモノだったのでしょう。

それをポールは断った。
お前のそこには付き合えない。
お前のD面には付き合えない、と。

ですから、ヨーコを選んだんです。


でも、ずっとD面というのも
堕落的なのかも知れません。
本能的で解放的だけれども。

だから、結局、『Imagine』(イマジン)くらいに
おさまるのかな。
アレはB面くらいなのでしょうか。

もういっちょ、ジョンのD面。
音量注意。↓

ヨーコのけたたましい叫び。

Life With The Lions
(ライフ・ウィズ・ザ・ライオンズ)

というタイトルが付いてますが、まさに(笑)


あとは、【トリビアの泉】でもネタで使われたコレ。
音量注意。↓

ジョンとヨーコが23分間、延々と
お互いの名前を呼び合うという内容。
前半はね。

【トリビアの泉】ではギャグ扱いでしたが、
これは捉えようによってはなかなか
いいかも知れないな、とか思ってみたり。

この原始的な体験の様な記録物は、
聴く人を選ぶと思います。

愛のむきだしです。

当時は、『えっ、コレってまさか◯◯の最中の…』
みたいな批判もあったみたいですが
多分、違います。

でも、こうやって愛する2人が
お互いの名前をウワーーーーーーーーッ
て叫び続けるの自体は

僕は『あ、なんかすごい』
思いますね。何がすごいのかは分かりませんが。

こんなイベントしてみても面白いかも(笑)

案外、みんな恋人とか夫婦でも慣れてきちゃうと
当たり前になっちゃいますでしょう。

名前とかも呼ばなくなって。

ちょっとハグしたり、背中をさすったり、
名前を呼び合ったりするだけでも
愛を交換出来るんですよね。

令和って人のD面を削ってってるんですよ。

ドラえもんの空き地みたいな場所を。


情報弱者はバカを見るとか。
目標をしっかり立てないと時間をムダに
するばかりだとか。
タイパ祭り、コスパ祭り開催決定!


愛はプライスレス、タイパはラブレス〜♪(笑)

だから、YouTubeでもsyamu(しゃむ)さんとか
の動画観てちょっと笑った後、
あまりのゆっくりさに
耐えられなくて寝てしまったり(笑)

僕はパンクな人たちがすごく好きなんですけど
昔のね、
中島らもさんとか、町田康さんとか、

なんでしょう。とんちとか禅問答みたいな事
ばっかり言ってて
でも、生産性があるのかと言ったら
別に無い、みたいな。

でも、ムダって絶対に必要だと思うんです。


それ言い出したら、芸術、芸能のたぐいなんて、
衣食住では無いのだから
ある意味、ムダなもんなんです。

でも、エンタメが無かったら
これは非常に寂しいし、味気ないと思います。

エンタメの種なんて結局、
最初に発生するのは
人がすごいムダな時間を過ごして
とてもアホな事を考えてる時にふっと
浮かぶようなモノではないのかな、って。


A面は洗練されててすごく良いんだろうけれど
疲れてしまいます。少なくとも僕は。
パリッ、としたスーツは。

少しずつ、B面、C面…って
気ぃ抜いていかないと。

そして、D面を発露する時間や空間を
生活のどこかで作らないと
息苦しくなっちゃうかも知れません。


結局、僕の思うD面って
子どもの頃の記憶なのかな、って。

それが楽しいモノなのか、苦いモノなのかは
人それぞれというか、分かりませんけど。


D面をフル無視し続けると
身体が脳が魂が、危険信号を出して来るんじゃ
ないだろうか。


ジョン・レノンもビートルズという
エンタメの最高の頂点に立った時、
「HELP!」って叫ぶんですよ。↓

コレ、すごい切実な内容の歌なんです。
でも、映画の主題歌として書いた曲だから
明るいアレンジになっているし

映画の題名も【HELP!】ですけど

日本の邦題に至っては
【ヘルプ!4人はアイドル】ですからね。

全然、ジョンの苦悩は伝わってないんですよ。
恐ろしいでしょ。


その後、ヨーコと出逢って
少しずつD面を出せる様になって。

1970年にビートルズは空中分解して
それで、ジョンは【プライマルスクリーム】
っていう治療を受けるんですよ。

それは幼い頃の記憶とかを思い出したりして
人生を丁寧に振り返ってみる治療というか。


それで思い出したり、見えて来たモノを
題材にして作ったのが
邦題『ジョンの魂』というアルバムなんです。↓

「Mother」(マザー)とか有名ですかね。↓

他にも「Love」とか「God」とか
「Remember」とか
自分の子どもの頃の記憶からはじまって
でも、それを抽象的な感じではなくて
割と具体的に表現するみたいな。



ジョンはビートルズの活動の
ちょうど真ん中辺りの時期に


「Strawberry Fields Forever」で1回

『Nothing Is Real』の世界へ到達するんですよね。

それは【色即是空】【空即是色】の世界。↓

やっぱりジョンはイギリスで生まれたけれど
アジアというか日本に縁があった人なんですね。

あの曲もそう言えば、自分たちの子どもの頃の
思い出を題材にしたアルバムを作ろうとかいう
企画からスタートしたんだっけ。

それともあの曲が出来たから
そういう企画になったのかも知れない。


で、ポールもそれに呼応するカタチで
「Penny Lane」という曲を書いてくるんだけど。

流石にメロディーは絶品なんだけど
歌詞は無難(ぶなん)というか、
懐かしの街の風景や建物が羅列されるだけ
みたいな。

やっぱりポールはビジネスマンなんですよね。



ああ、いつの間にかビートルズに脱線している(笑)

ですから、ムダも全然いいよ。
D面も可愛がってあげてよ、という事ですね。


そんな僕もまだまだA面でこの記事は
書いてますなぁ。。。

でも、こういう事にもこの1ヶ月弱
真剣にnote に向き合って
手当たり次第に自分の中のモノを
出していったから出てきたんですよね。

(まぁ、ネタ自体はまだいくらでもあるのだが)

でも、突如として、何か自分のD面らしきモノの
声が聴こえた気がしたんです。


昔、何でも完璧にこなす様な同僚が居まして。
仕事も出来る、人間関係も上手いことやる、
ビジネスも出来る、

で、「なんかすごいね」って言ってたんです。

そしたら、

『いやー、でも俺、プライベートは
完璧にダメ人間になるんで。
約束とかしても時間通りに行った事ないし。
なんなら行かないし(笑)』

『で、何ヶ月かに一度、友達と
砂漠(?)に行って、うわーい!って
バカになって遊ぶんですよ』

とかって言ってましたね。

それが彼のD面との付き合い方なのかも
知れません。


ムダはいりますよ〜。😌🍵
では、この辺で。ありがとうございます。


『ホワイトアルバム』のD面を分析した
記事もあります。↓






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