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【人間は重層的に観て、楽しむのがいい】
皆さんは自己矛盾(じこむじゅん)を
感じる事はありますか?
ついこの間までは【A】という考え方だったのに
今は【B】という考え方になっているとか。
一人で居る時は【A】みたいな性格なのに
人の輪の中に入ると【B】みたいな性格だなとか。
この人と接する時は【A】みたいな感情なのに
あの人と接する時は【B】みたいな感情だなとか。
『いやいや、そんなもん当たり前やん。
本音と建前とか。
社会における自分とプライベートな自分なんて
全然違うもんやろ』😗🧋
いや、そうなんですよ。
そう、パッ、と全部割り切れているのなら
問題はないと思います。
けれど、こういう自己矛盾とか、…
もしくは他人を観た場合に、他人と接する時に
『なんか自分って全然一貫性がないなあ』とか
『あの人ってなんか所々で態度が違うから
信用出来ないっていうか、怖いわ』
みたいな事で苦しんでる人って
案外多いのかな、と思ったんですよ。
自分で自分を縛り付けて動けなくなっていたり、
他人に対しても、いつの間にか
自分の考えているその人、
自分の思う様なその人の理想像を押し付けて
しまって
やはり縛ってしまっていたり。
まぁ、こればっかりは社会における経験値を
貯めていったり
色んな本や映画、動画とかを観たりして
『ああ〜、人間って矛盾のカタマリ
なんだねッ。
自分も含めてねッ』😂💨
みたいな事を理解していくしかないのかなぁ
という感じなんですが。
で、それを許すというか、許容するというか。
僕は人間哲学って言うんですかね…
そういうのが結構好きなんですよ。
例えばですけど、【ジョン・レノン】という
人物が居ます。
もう亡くなってしまったのですけど。
彼が作詞・作曲した「Imagine」(イマジン)
という曲は
今ではスッカリ反戦歌の代表的な曲として
世界中に浸透しています。↓
想像してごらん
天国も地獄もないと
僕らの上にはただ空があるだけ
想像してごらん
国なんて無いんだと
殺す理由も死ぬ理由もない
ただ平和に生きているって
…..
そんな内容です。
素敵な曲ですね。平等や平和、国境など無いと
世界中に思い出させる様な歌です。
ですが、
ジョン・レノン。
この「Imagine」が収録されたアルバム
『Imagine』(イマジン)の中に
別の曲で「How Do You Sleep?」(眠れるかい?)
という曲を収録して歌って居ます。↓
この曲は
かつてのバンド仲間だったポール・マッカートニー
への強烈な悪口と批判満載(まんさい)
の内容です。
サージェント・ペッパーの高評価に
浮かれちまったんだろうな
物事をもっと良く観たほうがいいぜ
その母親譲りのデカい目ん玉でな
俺たちのファンはお前の事を死んだって
言ってたが
どうやらほんとうだったみたいだな
お前が犯した過ちはお前の頭の中身だよ
まぁ、随分と辛辣(しんらつ)な歌詞が
この後も延々続きます。
同じアルバムの中に
『世界は一つなんだ。僕は信じてる』🥺✨
みたいな曲と、
かつてのバンドメイトに対する
『テメーはクソだ』😕🔥と罵倒する曲と、
両方入れてしまうジョン・レノン。
でも、人間って素直に生きていれば
こんなもんなんですよ。
確かにジョン・レノンは個性的な人物で
平均よりかは変わった人かも知れません。
しかし、誰もがこういう面をもっています。
ある人と関わる時、まず第一印象で
『あ、なんか好き!』とか『うーん、微妙…』
とかって
瞬時に判断する様なところはあると思います。
けれど、そのイメージだけに限定するのは
僕は非常に勿体ないというか
面白くないな、と思いますね。
その人の新しい面が観えた時、
そのレイヤー(層)をどんどん追加して
いくのです。
そして、人間を重層的に、多面的に
観る様にする。
そうするとめちゃくちゃ面白いんです。
僕なんかはそれを学問とか哲学的な感じで
楽しんじゃってますけど
人間関係を構築する上でも役に立つと
思います。
ちょっとマニアックな話になりますけど。
というか、ジョン・レノンの例え話から
始まって
ビートルズの話ばっかりに
なっちゃうんですけどね(笑)
スイマセンねぇ、ビートルズ大好きなんですよ。
ビートルズのどのアルバムでもいいんですが
そもそもビートルズが活動していた1960年代
というと
CDなどは無く、全部レコードの時代です。
レコードの収録時間ってCDなんかより
ずっと短くて
片面で最大30分いくかどうかくらいだと
思うんですよね。
長く収録し過ぎると音質が落ちてしまうんです。
ですから、大抵は片面20分くらいとかが
多かったのかな。
で、昔は【アルバム】自体がそんなに
重視されてなかったんですよ。
あくまで【シングル】中心の売り方というか。
ですから、ビートルズのアルバムも
基本はA面に勝負曲を詰め込んでいます。
で、B面にはA面よりかは劣ると
メンバーが思った曲を収録している事が
多いです。
まぁ、それでもビートルズですから。
B面もめちゃくちゃ名曲揃いなんですけど(笑)
だから、CDで再発されて、
今ではもうサブスクとかYouTubeで
聴いちゃってるかも知れませんが
アルバム通して聴くと、割りと
はじめの方に名曲が偏(かたよ)ってて
後になるに連れて尻(しり)すぼみに
なっている感じのアルバムは多いです。
竜頭蛇尾というんですかね。
(まぁ、ビートルズはあんまり
当てはまらないんだけど…😓
他のバンドを例にした方が良かったかなぁ)
まぁ、それはいいとしてー。😎🍏
でも、ずっと聴いてると
『アレ? なんかB面いいなぁ』とか
思って来るんですよ。
で、そのうちA面を丸々飛ばしちゃって
B面の最初から聴く習慣が出来ちゃったりして。
『ホワイトアルバム』なんかに至っては
CDで2枚組。
レコードだとA面、B面、C面、D面の
4面あるんです。
表①/裏①、表②/裏②です。
で、やっぱりA面に一番出来の良い曲を
収録してます。
そこからアコースティック調のB面。
ややハードロックなC面。
実験色の強いD面となってます。
ハッキリ言ってビートルズは
『最悪、A面とB面さえ聴いてもらえたら
いつもの俺たちの凄さが十分に伝わるぜ』
みたいなノリで作ってます。
少なくとも僕にはそう思えます。
ですが、C面、そして、D面と
聴き進んでいくうちに
時にはD面にドはまりしてしまう事も
あるのですよ。
これは人間でもそうなんです。
例えば、飽き性で色んな事を
やっちゃうんだよねーとか。
色んな趣味や興味や性格があって
全部自分だし、大切なんだけど。
みたいな事ってありますよね。
だったら、いっそ、それぞれの自分を
自分のA面、B面、C面、D面って
分けて、名前も変えて
運営してみても面白いと思います。
一番ポピュラーな自分はA面なんだけど
ちょっと裏の自分、ラフな自分はB面。
かなり癖が強いオタクの自分はC面。
ほぼ誰にも見せられないディープな自分は
D面とか。
僕も今、このnote ではTAKKU(タク)という
名前で書いてますが、
今までも絵描きとか、ミュージシャンとか
色々活動して来て
全部ハンドルネームが違ったりします(笑)
勿論、本名もありますからね。
気持ちの切り替えというか。
今までで5つくらいハンドルネームが
あるんじゃないかと。
でも、全部ほんとうの自分ですし。
それぞれやってる時は
めちゃくちゃ本気でその名前を主にしようと
思ってやって居ましたし。
そんなのでもイイと思うんですよね。
よく、ビジネスとかだったら
『統一感を出せ』とか『方向性は変えるな』とか
『主張やデザインに一貫性をもたせろ』とか
『路線変更はタブー』とか
そんな事を聴きますが
いいじゃんね〜、人間だもの(笑)😉🧋
葛飾北斎(かつしかほくさい)
って30回以上、改名したらしいですよ。
「勝川春朗」「俵屋宗理」「戴斗」「為一」
「卍」「画狂老人」とか
全部書くの面倒くさいので止めますが
葛飾北斎だった時代なんて結構短いです。
何回リセットしてもいいし、
何人違う自分が居てもいい。
もちろん、相手も然りですよね。
そしたら、ちょっと気楽じゃないですか(笑)
今のわたしはA面〜♪
仕事が終わったらB面〜♪
あの人と会う時は…D面♫ ふふふ。
これって『多重人格』とか『本音と建前』と
いう話ともちょっと違うんですよね。
全部、ホントの自分だし
全部OKなんだよ〜って話です🤗🍀
ではでは、今回はここまでです。
ありがとうございます。