就活②:”アピール”する気持ちを捨てよう
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”強みをアピール”する気持ちを捨てよう
こんな人、目の前にいたらダルくないですか??ぼくはダルいです。
ただ、多くの人がESや面接で、こういうことをしてしまいます。
”アピール”しようとすることの問題点は、主に2つあります。
誰もこれで「頭良さそう」「頼られそう」とは思わない
シンプルにダルくて仲良くなりたくない
”自分の全てを分かってほしい”気持ちも捨てよう
『自分が思う自分』と、『他人から見た自分』は差があります。
皆さんやたらと「自分の良さを出し切ろう」として、色々な要素を盛り込もうとするのですが、
「自分の良さを100%理解してくれているな」と思える相手って、今、何人くらい身の回りにいますか??
また、まだ会ったこともない面接官が、その内の1人に成りえると思いますか??
面接官はコントロールできない
世の中に『就活攻略法!』みたいな話が広がりすぎて、ウッカリ忘れてしまいますが、
面接官も人間であって、あなたのことをどう思うか、どう理解するかを、あなたの思い通りにはできません。
アタリマエ過ぎますが、つい忘れがちなことです。
これは「面接官は見抜いてる」とか「社会人は経験が違う」とか、そういう話ではありません。
好きな人と必ずしも相思相愛とはならないように、
他人を思うようにコントロールなんかはできないだけです。
人は人を”何となく”で判断している
例えば、「あなたの友達の中から一人、”イイ人”だと思う人を思い浮かべて」と言われたとします。
あなたは、「なぜその人を”イイ人”と判断したか」を明確に説明できるでしょうか?
他にも、例えば『デキる人』など何でも構いません。
その人は、本当に『デキる人』と言えるでしょうか?
あなたは、『デキる人』の定義を明確に持っているでしょうか?
「適当に人を判断するな!」とか、そういう話ではありません。
ただ、我々は人を、
目線・身振り・髪型・声色・顔・ファッション・話し方etc…
から、結構”テキトー”に判断しています。
あなたが思う『イイ人』は、
『あなたが何となくイイ人だと思っている人』でしかなく、
みんなから『デキるヤツ』と思われている人は
『みんなが何となくデキる人っぽいと感じてる人』でしかありません。
”アピール”は逆効果になる
『あなたのことを面接官がどう思うか』をコントロールすることは不可能。
かつ、面接官はあなたのことを『なんとなく』で判断する。
仮にそうだとしたら、あなたがエントリーシートESや面接で話すべきことは、何でしょうか?
『自分は役に立つ』『スゴイ奴だ』という、アピールなのでしょうか?
大切なのは、『何となく判断』できるだけの情報を伝えることです。
自分をよく見せようと話を盛ったり、
普段言わないようなことを言ったり、
やたらと頷いてみせたり、
そういう『いつもの自分』と違うことをついしてしまいガチです。
ただ、面接官は、
あなたの目つき・声色・語尾や息遣いなど、
あなたが生まれてから20年近くかけて染みつけてきた”雰囲気”から”何となく”あなたのことを判断しています。
その”雰囲気”と、あなたが言っている話の内容が上手く一致せず、面接官が違和感を感じたら、どうなるでしょう?
おそらく、「何かピンと来ない」と思われてThe Endです。
『あなたの"雰囲気"を言語化する』ことが目的
ポイントは、
「あなたがナニをどう言おうと、
面接官は"雰囲気"であなたのことを判断している』
というところです。
なので、一旦アピールしたい気持ち、自分の良さをわかってもらおうという気持ちを捨てて、逆に面接官の判断を手助けしましょう。
面接官は、何となくあなたのことを判断はしますが、
そのままだとボヤっとした『印象』程度の状態で、
言い換えると『パッとしない』状態です。
誰も、パッとしない人と友達になりたいとは思いません。
なので、いくつかの体験やエピソードを話しながら
『この人は〇〇な人だ』
『〇〇さんみたいな人だ』
などと、自分の印象を言語化することで、自分の印象の輪郭をハッキリさせましょう。
これが、エントリーシートや面接における最低限の要件です。
他己分析を活用する
ここでの一番の問題は、『自分が出してる雰囲気は自分ではよくわからない』という点です。
なので、ぼくは手っ取り早く友達に聞いてしまって、それを元にエピソードを選ぶことをオススメしています。
前段が長くなりましたが、次回はやっと『他己分析からエピソードを選ぶ』編です!