考察その1〜ADAMS
まず、前提条件として旧劇及び新劇場版に一度でも表示された内容は次回予告を含んで全て内容に則したものとして取り扱います。
ただ、例外として
実際公開された状態と細部が違った破の予告と山下いくと氏が今と違う姿になったと明言したシンの予告はこのルールに則さないものとします。
というのも、空白の14年間を考察するためには破公開時の次回予告を参照しないといけないけれども上2つの次回予告と実際の内容が違うという事実があるからです。
しかし全ての次回予告は内容に則さないとしようにも、恐らくサードインパクトが発生し、全ての終局が描かれる予定であったQが、東日本大震災という災禍により再起の物語に変質するまでに、プロットとして考えられたものとしてのQに我々が触れることのできる数少ない資料が、このQの予告だけなのでQの予告だけはルールに即したものとして考えなければそもそも空白の14年の考察が成立しないということになります。
上記のルールを前提条件とし、開示された全ての情報より筆者がまず紐解こうと思うのはまず劇中ほぼ姿を現さずその存在だけが仄めかされ、結局なんだったの?アレとなった4体のADAMSです。
ADAMS自体は破の序盤に情報を提示され、Qやシンでも「器」や「生き残り」などのワードでちょこちょこ我々の耳に入ってくる存在です。
まず、この情報を整理しましょう。
・セカンドインパクトの元凶であり4体のADAMSが6本の槍と共に現出。
・旧劇のアダムとはまるで存在が違う。
・シンエヴァでは再生され、アドバンスドアヤナミタイプとオップファータイプエヴァを器としてヴンダー及び同型艦と対応している(マリが3艦を沈めた際の言葉「さよなら、ADAMS達」より)。
・ADAMSは守り人(リツコの言葉「守り人たるADAMSではトリガーになり得ない」より。)
・第13号機はADAMSの生き残りではあるが、4体のADAMSとは違い、本物の神である(オリジナルアスカの言葉「最後のエヴァは本物の神と同じ姿」より)。
ここでミスリードが発生しているのが、
6本の槍と4体のADAMSという点。
これ、映像の中では確かにADAMSは4体なんですが、アドバンスドアヤナミシリーズ及びヴンダーと同型艦で4体なのです。
しかし第13号機覚醒時にマリは「やはり目覚めたのね、ADAMSの生き残りが」と言う台詞があります。
「生き残り」と「器」にどのような違いがあるのかは少ない情報しかない今は我々が知る術はありませんが、上記の数少ない情報から恐らく
神とその守り人を現出させ、守り人を贄とし、白き月を現出させて海を浄化したのがセカンドインパクトの真相
ではないかと筆者は考察しています。
スタジオカラーのtwitterで、Q以降の月は白き月であると明言されました。
公式の発言で、尚且未だに修正されないため、Q以降に空に浮かぶ、あの血が滲みすごい速さで回転する月は白き月と見做して考察していきます。
ADAMSの器たるエヴァオップファーとは生贄(そもそもオップファーとは生贄の意味)。
つまりすでに生贄にされた、もしくは生贄とするためのADAMSの器。
しかし、シンエヴァの劇中にはオールインワンの贄にはなったものの、オップファータイプが儀式の生贄になる描写はありませんでした。(そもそもマリの存在がイレギュラーかつ、アディショナルインパクトを阻害する目的で動いているため8号機の贄とするためのオップファータイプとは考えにくい。)
そのため、ADAMS自体は一度生贄にされ、再度器に降ろされたと考えられないでしょうか。
冬月がアドバンスドアヤナミシリーズを前にした際、アドバンスドアヤナミシリーズが動くこともままならない状態だったのも再生されたからと考えれないでしょうか。(この辺り、筆者の妄想多分)
ゴルゴダオブジェクトを前にしたゲンドウの台詞にある「6本の槍」は恐らく
ADAMS4体の4本と
神であるもう1体のADAMSの2本
と筆者は考えます。
神は第13号機と同じ姿、つまり2本の槍を携えていたのでしょう。
シンエヴァ中盤で南極にヴンダーが立ち入った際、破の描写通りに立ち並ぶ4本の十字架に加え斜めに倒れた1本の十字架が確認できました。
これは贄となった4体のADAMSと1体の神を表していたのではないのでしょうか。
神は恐らく海を浄化し、白き月を現出させその途中で葛城博士に旧劇と同じ様に胎児まで復元されたのでしょう。
その結果として十字架は倒れた。(その他のADAMSは役目を全うしたので十字架は倒れない。また、儀式の途中で止められたので白き月は現出したものの現在の月と取って代わらずどこかに隠れたか、月と同化したと思われる。)
そしてその神を復元しようとしたのが、Qの第13号機であり更に遡れば破の序盤、加持リョウジにより頓挫した
ベタニアベースのマルドゥク計画
なんじゃないでしょうか。
よく、考察サイトで第3使徒にエントリープラグが刺さっている事からマルドゥク計画は人工的な使徒の製造、つまり後のネーメズィスシリーズや4444cなどのエヴァと使徒のハイブリッド製造計画言うものを目にしますが、筆者としては北米の4号機消失の方が人工使徒ラインで、ベタニアベースのマルドゥク計画は実際は本物の神再生=第13号機製造計画と睨んでおります。
というのも、マルドゥクというのがマルドゥク神という
4つの耳と4つの目を持ち2倍の力を持ったバビロニアの神
と、そのものずばりの特徴を持った神様のことなのです。
この特徴がまさに第13号機であり、破の冒頭の出来事は恐らくゼーレ及び他国ネルフからネルフ日本が神の再生の主導権を奪った話だと筆者は考察します。
いかがだったでしょう?
筆者の妄想が多分に含まれた内容でしたが、提示された少ない情報からの考察でした。
いつかは全ての答えが公開され、「全然違ったわハッハー」と笑う日が来てほしいですね。
次回はいつになるかわかりませんが、空白の14年を考察しようと思います。
今回で気力が尽きて終了になる可能性も無きにしも非ず…。
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