読後メモ「誰も断らない」(篠原匡著)
日経BPの元記者が座間市の生活困窮者の支援窓口の先進的な取り組みを紹介した現場ルポ。意欲のある行政の担当者と地域のNPOの連携による地道な取り組みが、「誰も断らない」生活困窮者の支援につながっているとする。
取り上げられる内容はあくまで事例紹介の範疇だが、これから日本でも問題になっていくと思われる、生活困窮者に対する支援の今後のあるべき政策論までつながるような内容を期待していたため、やや肩透かしを受けた。現場ルポとしては、雑誌の特集記事のような構成と文体は生硬すぎる印象を受けた(2022年12月25日読了)。