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「最初から真っ黒な人」はいるのか

生まれた時から「黒い人」、悪い人はいるのか」という問題は
ずっと考えてきました。

そして自分は「白」なのか「黒」なのか。
全くわかりません。
「グラデーション」という答えがおそらく正解なのでしょうが、
いつか黒一色に塗りつぶされる日が来る可能性も考えている。


私が「一線を越えそうになった経験」を書いてみたいと思います。

かつて私がマンションで暮らしをしていた時、
階上の住民の騒音に苦しみぬいていました。

毎晩毎晩深夜まで騒音が続きます。

マンションの構造によると思いますが、「子供の走り回る音」は
時にはかなりの轟音になります。
これが下手したら深夜から明け方まで続くので、
睡眠妨害どころではありません。
神経はどんどんすり減り、普段から音にどんどん敏感になります。

管理人に連絡して、役所諸々に相談して
手を尽くしても改善しなかった。
(最終的には「法務局の人権擁護委員会」にまで関与してもらいました。
それでも状況は変わりません。)

(「話し合いで解決云々」はよく言われますが、私の知る限りそもそも
そういう迷惑な人は話し合いのテーブルに乗ることがありません。)


地獄の夜が何ヵ月か続いて本気で殴りに行こうか、と考えました。

でも耐えた。「たまたま」「何とか」耐えられた。

結局はやらなかったけど、一線を越えても全くおかしくなかった。

(「苦情」は1回言いに行きました。深夜0時に。)

それからは何週間かは耐えました。

でもまた「殴ってやろうか」という衝動が襲ってくる。

そしてまた「何とか」耐える。

これを何回か繰り返して後、相手は(本当に幸運なことに)
退去してくれました。


「たまたま」私は犯罪者にはなりませんでした。

「騒音問題のトラブルで暴力沙汰で逮捕された」というニュースは
私からすると「気の毒」にしか思えないのです。
「たまたま」越えてしまったんだな、と。

私もそうなったかもしれない。
しかし越えてしまっていたらどうなっていたか。

もちろん犯罪者です。ニュースになれば、
私を擁護する人もいないでしょう。


その後のことも少し書きます。

その迷惑な住人が去ったしばらく後、別の住人が入ってきました。

しばらく大人しいと思っていましたが、
そのうち「足音」がとても鬱陶しくなってきました。
前のように深夜うるさい、ということはありません。
ただ・・・・生活の合間合間の音がいちいちうるさい、といいますか
何かこう癪にさわるのです。

管理人に3回ほど苦情を言って、相手の住人に伝えてもらいました。
相手の方は非常に悩まれたようですが、半年ほどで退去されました。


この事実を最近よく考えます。
この2番目の人はそんなに騒音でもなかったのでは?
私があまりにも神経がやられた為、耐えるレベルが低下していた?


だとすれば私は、

騒音問題の相手と戦って、戦って

苦しんで、苦しんで

神経をさんざん消耗させた末、

「クレーマー」という怪物に変貌していたことになります。

後天的に。


さて、最初から「黒い人」、悪い人はいるのでしょうか。
考え続けます。

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