足部　運動連鎖

理学療法士の役目の一つに機能障害を改善させることがあります。

整形外科のクリニックで外来患者をみていると、病態の知識とそれに対する理学療法では対応のできない患者に多く遭遇します。

例えば、MRIで脊柱管狭窄症と診断されているが、脊柱管狭窄症の症状と一致するのは痛みの出ている部位だけで他に症状がない人、こんな人はとても多いんです。

そんな場合、身体の機能をみていくと、人間の最大の特徴である二足での立位姿勢が大きく崩れていることがあり、このバランスが治ることで、痛みが減るなんてことはよくあります。

このような点を知ることはとても重要です。今回は足部からの運動連鎖についてまとめます。

以前のところでも述べていますが、距骨下関節の回外、回内による、横足根関節の関節面と軸の変化は足部に影響を与えます。わかりやすいのは１列の動きの変化です。回内時には横足根関節の運動軸の変化により、足部が柔らかくなります。逆に、回外時には足部が硬くなると言われております。

横足根関節軸は２つの軸で動いているため、この軸の変化により、動きの変化が起きる。この軸の変化は距骨下関節の変化により起きる。

距骨下関節回外の動きは一般的に動きが小さくなると言われているが、回外時には前足部内外転の動きが大きくなる。回内時には内外転の動きが小さくなる。

水平面上での運動連鎖の動き

矢状面での運動連鎖の動き

距骨下関節は上記の変化を起こす

距骨下関節の動きは体幹部にまで影響を及ぼす

距骨下関節の動きが体幹に影響を与え、結果的に肩関節に影響を与える

詳細はセミナーでお伝えします。

理学療法士　さいとうたかし