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自転車選手のタイプの話

(オフシーズンなのでお気楽ネタをお送りしたいと思います。)

よく言われる自転車選手のタイプってありますよね。スプリンターは短気で喧嘩っ早いとか、クライマーはおっとりしている人が多いとか。確かにそういう人もいますが、それが全てではないということをお伝えしたいと思います。あくまでネタとしてお楽しみください。

スプリンター

スプリンターは、他の選手に身体を当てながら猛然とハイスピードでフィニッシュラインを駆け抜けるイメージがあるため、いつもピリピリしていて、短気で熱くなりやすい人が多いと思われがちですが、意外と普段はおっとりしているけど内に熱いものを秘めている人が多い印象です。選手の特性上、レース中もエコノミーに気を遣う(体力を温存する)必要があるので、常にピリピリしているというよりも一発の爆発力のために普段はあまり力を使わないようにしているようにも感じます。確かにスプリント中は熱くなっていますが、それはそれまでに貯めてきた力を発揮している最中なので、まさに沸騰状態だからそうなっているということですね。

ヒルクライマー

ヒルクライマーは普段から節制していたり、ペース配分が大事だったりと、しっかりと自己管理をしているようなイメージから、自分を追い込むことが好きなM的な人が多いと思われがちですが、実は競争相手を追い込むことが好きなS的な人が多い印象です。競争相手を苦しめるためには自分自身の節制は苦にならないし、自分が苦しくてもさらにペースを上げて相手を苦しめることに喜びを感じる・・・確かに走っている最中はずっと苦しいので追い込むのが好きなふうに見えますが、それは同時に相手を苦しめているからできている、ということですね。

パンチャー

パンチャーは、パワーにモノを言わせて逃げやアタックをすることで競争相手を苦しめるので自脚のある自信家の印象ですが、実は勝負所で勝負する自信がない人の印象です。先にアタックをかけることで強さを見せていますが、実は心の中で「見逃してくれ〜」とか「追ってこないでくれ〜」と常に祈りながらレースをしているので、レース展開は結構他力本願だったり。確かにレース展開がハマると強力な逃げを形成して勝てるレースを作ることができますが、ハマらないと全くアタックが決まらず、自分の時間を作ることができなくなります。なのでレース結果にムラがある、ということですね。

いかがでしたか。こんなふうにレースを見るのも面白いかなと思って書いてみました。ちなみに自分は苦しいのは嫌いでしたがヒルクライマーとして走っていました。人間はマインドセット次第でなんとかなるみたいですね。

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 別府 匠 / Takumi BEPPU
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