ならべてたのしむ(2)幻の瀧 純米吟醸とタプロース樽詰熟成限定純米吟醸原酒
ならべてたのしむシリーズ第2弾。
ビールと、そのビールに所縁のある他の飲み物を、揃えて並べて飲み比べて、混ぜてみたりもして楽しんでみよう、という試み。
しかし! その2回目は、ビールではなく日本酒!
「幻の瀧 純米吟醸」の普通のと、ウイスキー樽で熟成した「幻の瀧 タプロース樽詰熟成 限定純米吟醸原酒」である。
皇国晴酒造 幻の瀧 純米吟醸
富山県は黒部の皇国晴(みくにばれ)酒造、その看板銘柄である「幻の瀧」は、名水百選に数えられる黒部川扇状地湧水群「岩瀬家の清水」で仕込まれた純米吟醸酒、精米歩合60%、アルコール度数15度、日本酒度+4。
皇国晴酒造 幻の瀧 タプロース樽詰熟成 限定純米吟醸原酒
「幻の瀧 純米吟醸」の原酒を、ブレンデッド・スコッチ「タプロース」の樽で熟成した限定品、精米歩合60%、アルコール度数17度。
樽熟の期間は1年ほどのようだ。
浅学ゆえタプロースがどんなブレンデッド・スコッチか知らない。調べてもよくわからない。樽のまま輸入されていて、ボトルでは手に入らないっぽいことだけわかった。
まずは、それぞれ
幻の瀧 純米吟醸
おだやかな甘い香りと、すっきりドライな飲み口。吟醸香はあまり強くなく、純米のわりには米の香味も控えめなので、おそろしく飲みやすい。
ああこれ、すいすい飲めちゃうダメなやつだ。
幻の瀧 タプロース樽詰熟成 限定純米吟醸原酒
さて、期待とともに開栓。写真ではわかりにくいが、ほんのり黄色みを帯びており、期待が高まる。
香りは……ウイスキーぽさはあまり感じられない。
味わいは……ウイスキーぽさはあまり感じられない。
ムゥーッ!
原酒と言うだけあって、香りも味わいも通常品より濃いが、期待したウイスキー感はないなあ。
温めてみたらどうかと思ったら、既にボトルは空っぽ。
ウイスキーの香味を帯びた日本酒に興味を抱き、期待して購入したが、その点では期待外れと言わざるを得ない。
しかし、純米吟醸原酒としては、充分旨いと感じた。すっきりドライな飲み口はそのままに、米の甘み旨みがしっかりしていて飲みごたえがあり、大変好み。
交互に飲んでみる
交互に飲み比べてみると、当然のことながら、まあそれほど際立った違いはない。原酒の方が原酒の分、濃い。そのくらい。比べるの難しい。
ブーストしてみる
いやしない。これはしない。
未来へ
日本酒の飲み比べも面白い(普通の飲み比べとは少し異なる)。
もっとやろう。
今後の予定
●クラン・ブリューイング インペリアル・スタウト
ローランド・モルトの樽でエイジングしたインペリアル・スタウト。ローランド・モルトは銘柄非公開なので、ローランドのブレンデッドを探している。ローランドのブレンデッドで手に入りそうなのは、ダグラスレインのザ・エピキュリアンしかない。
このビールも劣化してたらどうしよう(可能性は高い)。
●ハービストン オーラ・ドゥ スペシャル・リザーブ 12
定番ブラックエール:オールド・エンジン・オイルを、ハイランドパーク12年の樽でエイジングしたもの。合わせるのは当然、ハイランドパーク12年だ。オールド・エンジン・オイルも並べて試してみるとしよう。
●村重酒造 Joker (BOURBON BARREL)
精米歩合70%の純米酒に醸造アルコールを加え、バーボン・バレルで熟成、ABV30%。
たぶん純米酒は金冠黒松なので、金冠黒松と飲み比べる。
熟成に使われたのがどこのバーボン樽かわかれば、そのバーボンも並べて試してみたい。