裏ラベルをよく見てみよう(1)日本酒とそのなかま
お酒の裏ラベルをよく見てみようシリーズ。
第1回目は、日本酒と、そのなかまたちである。
日本酒の裏ラベルの例
良いお酒かどうか、味わいはどうか、の、それ以前に、そもそもマトモ(*1)な日本酒なのかを裏ラベルから読み取りたい。
なんてことを、しばしば気にして見ているポイントを書いてみようと思う。
(*1)「マトモ」の基準は個人差があります。
(1)種別
裏ラベルに「日本酒」「清酒」と書かれていたら、第1関門突破だ。
「合成清酒」とあれば、それは『日本酒風アルコール飲料』なので、日本酒を飲みたい場合は避けたほうが無難と思う。
(2)原材料
原材料はよーく見よう。
嘘が書かれていないことが大前提ではあるが、原材料に書かれている内容で、どんな酒なのか、ある程度わかる。
●「米、米麹」のみの場合
『純米酒』『純米吟醸酒』『純米大吟醸酒』『米だけの酒』である。他のものが書かれている場合、「純米でない」ことだけがわかる。
『米だけの酒』は、米麹の使用量、米の品種格付け、精米歩合が『純米酒』の基準を満たしていない酒で、分類上は『普通酒』。
●「醸造アルコール」が書かれている場合
『本醸造酒』『吟醸酒』『大吟醸酒』『三倍増醸酒(三増酒)』『合成清酒』の可能性がある。いわゆる「アル添酒(アルコール添加酒)」である。
「米、米麹、醸造アルコール」だけであれば『本醸造酒』『吟醸酒』『大吟醸酒』だろう。
『三倍増醸清酒(三増酒)』『合成清酒』の場合、他にもいろいろ添加されている。
●「糖類、酸味料」が書かれている場合
『三倍増醸清酒(三増酒)』か『合成清酒』。
●「小麦たんぱく分解物、調味料、香料」が書かれている場合
『合成清酒』。
(3)ほかの表示
過去記事を参照されたし。
(4)裏ラベルを見てもわからないこと
以下はわからない。調べるのも大変。
●桶買い(自醸でない)かどうか
●白糠糖化液が添加されているかどうか
良き酒ライフの参考になるといいですね。