コーヒービール
久しぶりに面白いビールを飲んだ。
タイトルどおりの「コーヒービール」である。
一言でいうと、まんま「コーヒーを香りつけに使ったビール」なのだが、今回飲んだヤツは、ちょっと面白い取り合わせ。
志賀高原ビール×アップライト コーヒー&ドーナツ
SHIGA KOGEN × UPRIGHT : Coffee and Donuts
長野の酒蔵・玉村本店が手掛ける志賀高原ビールと、アメリカはポートランドのアップライト・ブルーイングがコラボレートした、コーヒー豆を浸け込んだファームハウスエール。
"FARMHOUSE Ale with COFFEE"
ラベルがカッコイイ。ピンボケだ。
なにが面白いって、ベースのビールにセゾン(ファームハウスエール)が選ばれていること。
え、それって合うの(懐疑)? が第一印象だった。
コーヒー豆を香りつけに使ったビールというと、ポーターとかスタウトとかの黒色でロースト感のあるビールが思い浮かぶ。香りとか味わいの傾向が近くてコーヒーとの相性が良く、国内外問わず様々なブルワリーで造られている。
しかしこの「コーヒー&ドーナツ」ではセゾンだ。セゾンは定義がユルくて多様性があるため、一概には言えないが、おおむね、
●セゾン酵母由来のフローラルな香りとスパイシーさ
●コリアンダーシードとオレンジピールによる口当たりの良さ
●強すぎないホップの苦味でドライな飲み口
●やや酸味がある
●淡色でライト・ボディ、非常にドリンカブル
といった特徴があり、コーヒーと合せるのがなんとなく心配。
で、飲んでみた結果はというと、面白い、だった。
コーヒーの香りが想像以上に強く、口に運ぶまでの間、やや青みのある馨しいコーヒーの香りがいっぱいで、口に含むととたんにセゾン、いや、セゾンかこれ?な感じ。
香りと味わいがあまりにかけ離れてて面白い。飲むたびにビックリする。
セゾンぽいけど甘みが強く、穀物っぽい香ばしさと、トロッとした独特の舌触り。調べてみると、トーステッド・モルト、小麦、乳糖をセゾン酵母で醸した変わり種。酵母はセゾンなので、セゾンの香味はあるが、他材料が一般的なセゾンとは全く異なる。これも面白い。
なお、コーヒー豆は、Dur Feres というエチオピアの豆で、果肉をつけたまま乾燥させたナチュラルと言われる製法のものだそうです。
1バッチ限定なので、見かけたら迷わず試してみることをお勧めします。
ほかのコーヒービール
ついでなので、これまで飲んだ、あるいは、見聞きした他のコーヒービールも挙げておこう。
●アンカー コーヒー・ポーター Anchor Coffee Porter
●ベアード モーニングコーヒー・スタウト Baird Morning Coffee Stout
●常陸野ネスト エスプレッソ・スタウト Hitachino Nest Espresso Stout
●サンクトガーレン コーヒー・バニラ・スタウト Sanktgallen Coffee Vanilla Stout
●サンクトガーレン うん、この黒 Sanktgallen Un Kono Kuro
●ストーン モカIPA Stone Mocha IPA
●ストーン コーヒー・ミルク・スタウト Stone Coffee Milk Stout
→ヘッダ画像のもの。左端はエスプレッソで真ん中がビール。
●エールスミス スピードウェイ・スタウト Alesmith Speedway Stout
●ブリュードッグ ドッグA BrewDog Dog A
●ミッケラー ビアギーク・ブレックファスト Mikkeller BeerGeek Breakfast
ほかにもいっぱいあったけど、この辺で。
よし、ビール飲むぞ。