ビールを選ぶということ
ビールを思うさま選ぶことができる、というのは、ビール愛好者にとって大きな喜びだ。
ビールのなまえ、ボトルラベルやカンのデザイン、ビアスタイル、偉大なるビアハンターのオススメ、季節のもの、偏った好み、安くて旨い、アイスとの相性、その他さまざまな要素からビールを選ぶ。
なんと楽しい行為であるか。
選ぶことの楽しさ。
クラフトビールの価値はこの「選択性」にあるといっても過言ではないと思う。
故にビール愛好者は、ビールを選べる店を好む。
品揃えがとても豊富、あるいは、選択肢自体は少なくても面白げなビールがいつもある、そういう店に通うのだ。通いたいのだ。
ビールが一択の店はツラい。
そのビールが何であっても。
選択肢があっても選べない例もある。
「世界のビール」を標榜する店はある種の地雷だ。
「世界のビール」の選択肢の残念さをなんと表現したらいいか。この感覚は多くのビール愛好者と共有できると確信する。
ああ、選びたい。選びたい。
選ぶのは楽しい。
ビール選ぼう。