ビールの指南書
ビールの種類はいろいろあり次々と新しいものが生み出されているが、一応、「こういう原料でこうやって造られたこういう香りと味わいのものは○○と呼ぶ」という型みたいなものがあって、それをビアスタイルと言い、そのビアスタイルを網羅した指南書みたいなものをビアスタイル・ガイドラインと言う。
ガイドラインと言うくらいなので特に強制力があるわけではなく、いろいろな組織が思い思いのガイドラインを作っては公開しており、どれが良いとも悪いともない。
また、普遍的・恒久的なものでもなく、新しいスタイルが生み出されて普及すれば改訂されたりもする。
ビールに興味を持ったら、適当なものにアタリをつけるなり、いろいろ見てしっくりくるものがあればそれを選ぶなりして、ビールを知る手がかりとして利用すればいいのだと思う。
ビールに興味を持ち始めた頃によく見ていたのはこれ、BJCPのビアスタイル・ガイドライン。
http://beerstyles.jp/gindex.php
日本語版は2008年のもので、古い。
英語版は2015年改訂され、IPAやアメリカン・ワイルドエールが増補された。
アプリもあり、2015年改訂の英語版に基づく。
BJCPのガイドラインはホームブリュー向けとのことで、伝統的ないし確立された現代的スタイルを中心に、あまり細分化し過ぎず、わりとカッチリと分類され、よく整理されていて、結構わかりやすいと思う。
このスタイルの王道はこんな、と言うのを、アロマ、外観、フレーバ、マウスフィール、歴史、原料や製法、初期比重やアルコール度数といった数値データ、などなどを、代表的な市販商品とともに説明してくれている。
まあ何より、読んでいるだけでも楽しい。
あああー、ビールが飲みたい。飲みたい。さて飲もう。
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