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フィールドバスについて

GigEカメラとは相性が悪い?かもしれないフィールドバスについてまとめておきます。

工場の機器間を相互につなぐ通信網は、フィールドバスと呼ばれ色々な規格が存在します。専用のハードウェアを必要とするフィールドバスも多くありますが、イーサネットの普及とともに工場内LANが一般的となるにつれ、汎用イーサネットを利用したフィールドバスの導入が進んでいます。

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キーエンスのHPにフィールドバスが詳細にまとめられていて、参考になります。

数が少ないですが、イーサネットベースのフィールドバスについて書籍も出版されています。

汎用イーサネットやTCP/IPについては、以下の書籍がおすすめです。

3種類のソフトウェア構造

フィールドバスは、汎用イーサネットのハードウェア、ソフトウェアをどこまで使うかで、3種類に分類されます。

フィールドバス

構成①:アプリソフトだけ専用でそれ以外は汎用ハード&ソフト
GigEカメラは汎用プロトコルのUDP/IPを利用して、専用のプロトコルGigE Visionを実現しています。同様に汎用プロトコルTCP、UDP、IPを利用し、専用のアプリソフトでフィールドバスを実現することができます。

アプリソフトは抽象度が高くハードウェアへの依存が低いため、移植がし易いことがメリットです。一方で、フィールドバスで重要な定時性は低くなってしまいます。

構成②:汎用イーサネットのベース部分のみ使用し、それ以外は専用ソフト
汎用のTCP、UDP、IPを使わず、汎用イーサネットのベース部分(ネットワークインターフェース層)のみを利用して専用プロトコルを実現しているフィールドバスもあります。IPやUDPを使用しないことで、定時性を高めています。10~数msの同期性能を謳っている規格が多いと思います。

構成③:専用ハードウェア+ALL専用ソフト
さらに、専用のイーサネットハードを用意することで、1ms以下の高い定時性、同期性能を実現しているフィールドバスもあります。この場合、フィールドバス用の専用ハードウェア上で汎用イーサネットが動くようにしているといった方が良いかもしれません。

主なフィールドバスの規格

主なイーサネットベースのフィールドバス規格は以下の4つです。

・PROFINET
・EtherNet/IP
・EtherCAT
・ CC-Link IE Field

PROFINET

主にヨーロッパで使用されています。

EtherNet/IP

主に北米で使われています。

EtherCAT

主にヨーロッパで使われています。

CC-Link IE Field

日本発のフィールドバス規格です。


イラストは

イラストは妻に書いてもらいました。良かったら妻のnoteも見に行ってください。


最後までお読みいただきありがとうございます。




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