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【楽天イーグルス】2011.04.29


2011年4月29日
あれから早いもんで13年が経つのですね。



3月11日に発生した、

東日本大震災


未曾有の大災害は、私たちの日常の風景を一変させました。


プロ野球の開幕日も、当初予定していた3月25日から18日遅れの4月12日へと延期。


被災地である仙台市を本拠地とする、
楽天イーグルスの選手達は、
4月12日のシーズン開幕以降も仙台に帰りたくても帰れない日々が続きました。



地震や津波による被害で、
本拠地Kスタ宮城の安全が確保できないと球団が判断した為です。

東北での本拠地開幕日が4月29日に決まり、
ファンへのチケット販売も開始されました。 


私はその仕事柄、震災以降休日出勤の連続で多忙を極めていましたが、その日は運がよくシフト休。


私の家は岩手県の内陸部に住んでいた為、
1週間程でライフラインは復旧。
幸い被害はありませんでした。 


しかし、この試合のチケットを取ろうか、
前日まで悩みましたね。


「こんな時に遠出してまで野球観戦をして良いのかな?」



結局前日にチケットを確保。
やっぱりこの想いが全てでした。

この日だけは全てを忘れて野球観戦を楽しみたい。


迎えた開幕日当日。
私は復旧したばかりの東北自動車道を使い、
仙台に向かいました。



東北自動車道は土砂崩れや、陥没が至る所で発生し、一車線となっている区間が多く、道路もボコボコ。

栗原市付近ですかね?

震度7を記録した宮城県北部では、
倒壊した家屋も幾つかありました。


いつもより30分以上時間が掛かりましたが、
無事仙台に到着。



スタジアムに入場した瞬間の感覚は、
今でも忘れられませんね。



やはり、あの空間の中に入ると、
自然に嫌な事を忘れる事が出来るんです。

20,613人のファンが詰めかけた本拠地開幕戦は、先発の若きエース田中将大投手が138球の熱投で完投勝利‼️

喪章を左腕に付け、好投する田中投手(当時22歳)



気持ちを全面に出した、
まさに魂の投球でした。


当時選手会長の嶋基宏選手の有名なスピーチもこの試合の後に行われました。


試合後にファンに語りかける嶋基宏選手(当時27歳)


「絶対に見せましょう、東北の底力を」


Koboビジョンに映し出される多くのファンが、涙を流していたのを覚えています。



あれから13年。
当時22歳の若武者だった田中将大投手は35歳になりました。

メジャーから復帰後、なかなか思うような投球が出来ない田中投手は昨秋に右肘を手術。

今シーズンはコンディション不良で開幕から2軍調整が続いていました。


そして今日、昨年10月2日ソフトバンク戦以来、362日ぶりの1軍マウンド。


結果は5回93球、6安打4失点。



最速は147キロで、オリックスに3点のリードを許したまま降板。日米通算198勝目はお預けとなりました。




13年前には、まだ全くと言って良いほど普及していなかったSNS。


そのSNSでスポーツ選手に対する、
誹謗中傷が社会問題になっています。


今日の試合後にも、田中将大投手に対する誹謗中傷とも取れる厳しい投稿をSNS上で多く目にしました。


私はSNSを使った匿名での誹謗中傷は、醜い加害者のストレス発散でしかないと思っています。




スポーツには、純粋に楽しむだけで、
「辛い現実をその時だけは忘れられる力」があります。


スポーツ本来の魅力を楽しむ事で。
多くの野球ファンにストレス発散をして欲しい。


2011年4月29日

この日に楽天イーグルスの選手達から教えてもらった、「スポーツを純粋に楽しむ心」を忘れずに本ブログも細々と続けていけたらなと思っています。 


最後に、2011年4月29日にUPされた楽天イーグルスの公式ホームページの記事が残っていましたので、貼っておきますね。

震災後にイーグルスファンになった方々にも、
アクセスして目を通してみて欲しいです👍

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