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【全国の高校野球】神宮大会は横浜高校が27年ぶりに制覇
第55回記念明治神宮野球大会は25日、神宮球場で高校の部の決勝が行われ、17年ぶり出場の横浜(神奈川)が4―3で広島商(広島)に競り勝ち、後に西武やメジャーリーグで大活躍する松坂大輔さんを擁した1997年以来となる27年ぶり2度目の栄冠に輝きました。
決勝戦は1年生の投打の柱が活躍
11/25 決勝戦
広島商業 3-4 横浜
広島商業 |000|000|201|=3
横浜 |220|000|00x|=4
横浜高校は初回に1年生ながら4番に座る小野舜友選手が中前2点適時打を放ち先制。2回には1死一、二塁で1番・阿部葉太選手のセンターオーバーの2点タイムリー2塁打で4点差にリードを広げました。
投げては1年生ながら最速148キロを誇る本格派右腕・織田翔希投手が先発。7回に失策も絡み2点を失うも8回途中まで108球を投げ5安打3失点8奪三振の力投。9回1死二、三塁からはエース左腕、奥村頼人投手が登板して試合を締めました。
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URL秋季関東大会準決勝での横浜高校の応援風景👇
伝統の広商野球で「古豪復活」
意外にも神宮大会は初出場だったのは準優勝の広島商業高校。広島商はベンチ入り20人全員が、広島県内出身の中学校。どこの街にもあるような普通の県立商業高等学校です。36年前の全国高校野球選手権大会の決勝で、福岡第一(福岡)に気合のこもった粘り強い守備で食らいつき、全国制覇。昭和最後の日本一は広商でした。春1度、夏6度の全国優勝を誇る超名門校も、平成ではその強さは影を潜めていました。
昭和の広商といえば「精神野球」。かつては2本の日本刀の上に素足で立たせるなど、精神を徹底的に追い込む荒行でも有名でした。
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2018年、再興を託されて監督に就任したのが荒谷監督です。荒谷監督は伝統の「精神野球」のアップデートに取り組みました。ビジネスの世界で使われる「PDCAサイクル」を参考にチーム改革に着手。「PDCAサイクル」とは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取った言葉で、業務改善や品質改善、目標達成などに活用されるフレームワークです。
荒谷監督は「スポ根が否定される時代。漠然と一生懸命やるのではなく、商業高らしい取り組みをしようと思った」と語ります。しかし、精神力を重んじる基本的なチーム方針は変わりません。夜にろうそくの火を見つめながら、シャドーピッチングや素振りをする伝統の練習も並行して続けているそうです。
「昭和野球」と「令和野球」のハイブリット軍団が、地元広島を盛り上げます。
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伝統校特有のオールドユニフォームが大好きな私にとっては、広商のユニフォームが甲子園で躍動する姿が今から待ち遠しいです..😌
※広島商業は荒谷監督就任の翌年となる2019年の夏の甲子園に出場。大正、昭和、平成、令和の4元号で甲子園出場を果たしました。2024年まで夏の選手権で4元号で出場したのは本校と静岡、米子東、高松商、松商学園、北海、長崎商、慶應、広陵、大社、早稲田実の11校です。