スイセン(後半、水色に染めてみた)
今回はスイセン(水仙)です。
学名はNarcissus(ナルキッソス)、ギリシャ神話の美少年の名前を冠する花ですね。
背が高く、葉の緑も綺麗で、一輪で飾っても絵になります。
生け花の世界では葉の形なども作り込んで作品にすると聞きますが、私は買ってきたままの姿で撮影させてもらいました。
■白い花をなんとか撮れるようになった
私、いつも、何を撮っても難しいって言ってるんですけど(笑)
白い花をまともに撮れるようになったのはつい最近なんです。
これまでは、まともに撮れないので白い花を避けてました。
今回はちょっとその話をさせてください。
花に限った話ではないんですが白い被写体って、ほんとうにただ白いピクセルが並んでいても、見た人は「綺麗な白だな」なんて感じません。
ただ真っ白な画像って、ただの白飛びだし、何が映ってるのかすら分からない。
光の量が十分あって、うまく被写体に当たって、ちゃんと影も自然にあって初めて、見た人は「綺麗な白だな」と感じます。
↑この画像が分かりやすいかと思います。
「花の白さ」には
光が強く当たっている本当に白い部分(白い花に、しっかり光が当たっているんだなと感じる。このスイセンの場合にはツヤなど質感も感じられる)
光が弱めに当たっている実は少しグレーな部分(葉脈なども見えて美しいと感じる)
影になっているグレーな部分(ここで形や奥行きを感じて安心感がある)
この3つの要素がバランスよく入っていないといけない。
私は被写体が花で、部屋のなかで何枚でも撮れる環境なので、明るさや光の当て方を変えて何十枚も撮ってみて、後からベストカットを選ぶやり方でやってます。
本当に、デジカメさまさまです。
こんなこと、フィルムでやったらいくらかかるか分かりませんからね。
被写体だって、花だから姿勢も崩さず、文句も言わずにずっと耐えてくれますが、これがモデルさんだったら絶対怒られてしまうと思います。
↑技術的には、この本でオフストロボ(カメラから離れた位置にあるストロボを使う方法)のやり方をマスターできたおかげで、このスイセンが撮れました。
タイトルに「はじめての」と付いている通り、ほんとに分かりやすい。
技術的な説明は苦手だけど、どうにかクリップオンストロボをマスターしたいという人にオススメします。
自然光だけでも綺麗に撮る方法はあると思いますが、私は今のところストロボのみで撮っているので、いつも撮影しているときは真っ暗です(笑)
そんなわけで、白い花をなんとか撮れるようになったので、最近は白い花を積極的に撮っています。
染めることも多いので、やはり白い花が染めやすいという理由もあります。
■で、水色に染めてみた
色味としてはこれくらい青くても綺麗かなとは思ったんですが、染める前と比べて、花が一段元気がなくなったように見えるのが気になった点。
染め液から引き上げたあとは切り戻して水に入れ直しているので、水不足の可能性はない。
染めずにおいた別の株でもあれば比較できたんですが、あいにくこの一本のみだったので詳細は分からない。
■花の染め方は色々あるようだけど
一応、調べた限りでは、適切に染め作業を行えば花への深刻なダメージはないとは聞いています。
もしそう思えていなければ、染め作業はしないです。
花への影響が気になるから、花への影響を考慮して調合されている切花着色剤ファンタジーを選んでいるという面もあります。
YouTubeに花の染め動画はかなりの数があって、昨年に何十本も見ました。
使っている染め液には、切花着色用のものでも粉末状のものもあったし、他にも食紅だったり、プリンタ用のインクを使っているケースもありました。
動画のなかでは「うまく染まりました!」となっていても、そのあと花は大丈夫なのかが気になり、自分でもいくつか試してみましたが、私が試した限りではインクで染めた場合には花へのダメージが大きかったです。
当然ですが、花に吸わせるべきでない成分が入っているということでしょう。
食紅は、やり方が悪いのかそもそも染まってくれず・・・断念。
ということで、私は染め作業は専用のものを使おうと決めています。
あ、ちなみに、私が話しているのは、あくまでも切花を買ってきてからの染めの話です。
花の染めには、産地で生産者さんが染めるものや、花屋さんが販売前に染めているものもありますが、プロの世界の染めについては私は全く知りません。
■ここから下は壁紙にしてみたサンプル
今回は、染めよりも元の白い方が良さそうですね。
すっきりして、1月に似合う雰囲気になってるかと思います。
シュッとした花なので、縦位置だと背が高い感じが映えますね。
よかったら、一番上の画像を保存して壁紙にしてみてください。
今回は以上です。
見てくれて、ありがとう!