【ガールズバンドクライ】仁菜(狂犬)のギター解説!実はテレキャスターではありません。G&LのASATです。ギターも狂犬仕様!?
お疲れ様です。タキタロウです。
今回は久々にガールズバンドクライについての記事となります。
2024年の6月末に惜しまれながらアニメ放送が終了しましたが、その後発売されたブルーレイの売上が初動1.2万枚越え、7月末時点では1.5万枚と大成功のようです。
オリジナルアニメとしての初動1万枚越えは2年前に放送された
「リコリス・リコイル」以来。
皆様ご存じの通り、円盤は売れにくい時代、サブスクでの配信での視聴が主流となった現在、この結果は素晴らしいですね。
制作費がどのくらい掛かっているかはもちろん知る由もありませんが、ネトフリ、アマゾン、クランチロールなど海外配信からのライセンス料である程度は製作費を回収出来ていることからすると
CDやグッズの売り上げを含めるとプロジェクトとしての収支はおそらくプラスになっていると考えられます。
また、全曲オリジナルというのも利益率の向上に貢献しています。
プロデューサー目線で考えると新規のIPを創出する場合、知名度のある何かにあやかりたい気持ちが出てくるもの……
しかも、ガルクラはバンドものなので先んじてヒットしていた、バンドリ!のように、売るために、認知拡大のために有名曲のカバーを使いたいという意見が出てきてもおかしくないのですが、その分、楽曲使用料を支払う必要が出てきます。
実際のところは分からないのですが、結果的には全曲オリジナルにしたことで最高の結果が出ていると思われます。
すいません。話が逸れましたね。
今回の記事ではそんなガールズバンドクライの主人公である、
狂犬こと仁菜のギターについて解説していきたいと思います。
アニメ開始以来、長らくボーカルに専念していた仁菜ですが、最終話にして
遂にギターを持ってライブに登場しました。
仁菜の持っているギターのメーカーやその歴史、パーツ類を深掘りしていくと制作陣のこだわりというか、実に仁菜を思わせるような特徴を持っていることが分かりましたので、詳しく紹介していきます。
このnoteではギターや音楽を軸に時にはアニメやゲームを絡めながら
マニアックな内容を語っていく記事を配信しています。
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それでは本編スタートです!
■仁菜のギターとG&Lとは?
はい。それでは改めて仁菜のギターについて見ていきましょう。
ぱっと見たところテレキャスタータイプであることが分かります。
ボディカラーはバタースコッチ。指板はメイプル、
5連のサドルであることが確認できます。
そして、ヘッドにはG&LとASAT Classicの文字。
このnoteの読者アニキの皆様はG&Lについてはご存じでしょうか?
ここからはG&Lについて少しだけ解説させてください。
■G&Lの歴史と代表的なモデル
G&Lの歴史は、ギター業界の巨匠であるレオ・フェンダーのキャリアと深く結びついています。
G&Lは、彼がフェンダー社を離れた後のキャリアにおいて、ミュージックマンを経て、最後に立ち上げたギターブランドであり、レオ・フェンダーが彼の名を冠したフェンダー社で成し遂げた技術をさらに発展させる場となりました。
1970年代後半に、レオはジョージ・フラートンと共に新たなギターブランドを立ち上げることを決意しました。これがG&Lの始まりです。
G&Lは、彼らの名字の頭文字を取って名付けられました。
G&Lのギターは、レオ・フェンダーがフェンダー時代に開発した設計や
技術をさらに進化させています。
例えば、G&Lの「Saddle-Lock」ブリッジや「Magnetic Field Design」
ピックアップなどは、フェンダーの従来の設計を改良したものです。
と、かなり由緒正しいギターメーカーではあるのですが、何故か
イマイチ日本での知名度が低いんですよね。
知る人ぞ知るブランドといった立ち位置でしょうか?
代表的なモデルとして仁菜の持っているフェンダーのテレキャスターに
相当するモデルでASAT
フェンダーのストラトキャスターに相当するモデルで、
クラシックなスタイルと現代的な機能を組み合わせたLegacy
トグル・スイッチが増設され「フロント+リア」や「全ピックアップ」という様なセッティングもできるなど更にモダンな仕様に特化したS-500
G&Lの代表的なベースギターモデルで、パワフルなトーンと
多彩なサウンドオプションが特徴のL-2000
等々。
かつてはUSA製、日本製、インドネシア製の3種の製造ラインがありましたが、惜しまれつつ、2016年に日本製の製造は終了となり、USAとインドネシアで製造されたギターが現在は流通しています。
■仁菜のギター G&L Tribute ASAT Classicについて
改めて仁菜のギターについて見ていきましょう。
アニメ12話を見るとTribute ASAT Classicとあるので、仁菜のギターは
インドネシア製のものであることが分かります。
詳しいスペックをメーカーホームページから参照してきました。
一部を抜粋して紹介します。
基本的なスペックはFenderないしスクワイヤーのテレキャスターの準じながらも最大の特徴として上げられるのがやはり、ピックアップでしょう。
インドネシア製のTributeシリーズでもUSA製と同じピックアップが
仕様されています。
一見クラシックなテレキャスタイプに見えますが、このMFDシングルコイル。MFDこと「Magnetic Field Design」ピックアップは先述した通り、フェンダーの従来の設計を改良したものなのですがピックアップの底部に磁石を配置することで出力を高めていますが、コイル自体の巻き数を少なくすることで出力バランスが図られています。
そして、最大の特徴はそれぞれのポールピースの高さを調整可能で
各弦の音量バランスを整えることが出来ます。
タキタロウは今は亡き日本製のローズ指板のASATを持っているのですが
実際弾いてみての個人的な印象は最近の日本製Fenderのものと比べてみると、見た目の印象に反して、
出力メッチャ高い!音太い!けどテレキャスっぽいジャキっとさもある!
というのが印象です。
こちらのTribute ASAT Classic、価格は劇中では79000円ほど。
2024年6月のタイミングでG&L社は値上げを発表しており、
ガルクラの人気の影響もあってか品薄で現在の販売価格は
10~12万円程を推移しています。
ここまでをざっくりまとめると
クラシック(控えめ)な見た目だけど、いざ出す音はデカくて骨太。
知る人は良さを知っている、一般的にはちょっとマイナーなメーカー。
どこまで狙っているかはわかりませんが、狂犬と呼ばれる仁菜の反骨精神マシマシのキャラクターやトゲナシトゲアリの立ち位置に共通するもの感じざるを得ないとタキタロウは感じました。
さて、ここまでご視聴頂きましてありがとうございました。
今回のガールズバンドクライの主人公である、
狂犬こと仁菜のギターについて解説しました。
個人的にはG&Lは過小評価されていると感じているので、
見直されていって欲しいなと思っています。
それゆえ、今回紹介したASATをはじめストラトタイプのLegacyなどUSA製の
モデルも中古や新品特価で格安で販売されている時もありますので
楽器屋で見かけた際は是非試奏してみてくださいね。
いつも通り、今回話してきた内容はもちろんタキタロウのいち解釈です。
ガルクラのファンの方はもちろん、G&Lのファンの方、おすすめモデルなどありましたらコメントで教えてくださいね。
あ、最後に桃香さんのギターについて解説した記事もありますので、
今回の記事気に入って頂けたかたはこちらもご視聴頂けますと大変うれしいです。
それではタキタロウでした!
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■コピーライト&引用元
ガールズバンドクライ 公式ホームページ
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