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Fender Mustang(ムスタング)について熱く語らねばなるまい!

どうも。タキタロウです。今日はタキタロウがFenderの中から好きなギターを選べと言われたらテレキャスと並んで迷うぐらい好きな Mustangについてです。

いきなりどうした?と思われるかもしれませんが、非常に興味深いギターがデジマートに出品されていました。

それがこちら


そうCharさんのギターが出品されていたのです。お値段なんと300万!…なのですが、あれ?割とお買い得じゃねえ?と思ってしまう自分が怖い(-_-;)

注目すべきはボディ材としてポプラ、ネックはメイプル、指盤はローズウッド(多分ハカランダ)の仕様であることです。

おもったことはあれ?ポプラなんだ。アルダーかと思っていた。
いや、まあ多分読んでいる人の98%くらいどうでも良いことかもしれないのですが割とびっくりでした。

そして調べたところ、ヴィンテージを意識してると言われているFenderの製品はたくさんありますが、この仕様の則った現行品が無いことが判明。

何故だ?Fender!

でも、Mustangという括りでみるとここ30年、もしかしたら40年ぐらいで一番ラインナップが充実しているという何とも分からない状況(笑)
そんな訳で色々調べたのでMustanngについて書いていきます。
スクワイア、Japan、Mexico、USA全部でラインナップされてるって結構珍事ですよ!?ストラトとかテレキャスならともかくですが。


Mustang(ムスタング)概要

Fender Mustangは、1964年に初めて市場に導入されたギターで、元々は学生や初心者向けにデザインされました。
その後、多くのプロのミュージシャンにも愛用され、現在では非常にポピュラーなモデルの一つとなっています。

デザインと構造
Mustangはオフセットボディデザインを持っており、通常はショートスケール(24インチ)が特徴です。これにより、小柄なプレイヤーや子供、そして手が小さい人でも弾きやすくなっています。ボディは通常、アルダーまたはバスウッドが使用されます。

ピックアップとエレクトロニクス
基本的なMustangは、通常、2つのシングルコイルピックアップにスライド式のスイッチを備えています。このスイッチにより、ピックアップのオン/オフと位相の切り替えができます。これによって多様なトーンを生成することが可能です。

ブリッジとトレモロ
Mustangには、独自の“Dynamic Vibrato”と呼ばれるトレモロユニットが装備されていることが多いです。これは非常に独特の設計で、ギタリストによってはそのトレモロの感触と応答性を非常に高く評価しています。

変遷と影響
もともと学生用に設計されたにもかかわらず、Mustangは多くの有名なミュージシャンによって愛用されています。特に1990年代のオルタナティブ・ロック・シーンで多く見られ、Kurt Cobain(Nirvana)が使用してたことで有名です。

Mustangといえばこの曲でしょう!

現代のモデル
現在もFenderはMustangを生産しており、オリジナルに忠実なヴィンテージモデルから、モダンな仕様にアップデートされたものまで幅広くラインナップしています。特に「Player Series」や「American Performer Series」では、多くの色や仕様が用意されています。

Mustangはその小さなサイズ、独特のトーン、そして手頃な価格から多くのギタリストに愛されており、Fenderのアイコン的なギターの一つとなっています。プロから初心者まで幅広い層に対応しているこのギターは、多様な音楽性とスタイルで活躍しています。

フェンダー ムスタング: モデルの進化と選択の豊富さ

以前、2000年代まで、エレキギターの「ムスタング」を探す際、選択肢は「フェンダージャパンまたはヴィンテージ」といった限られたオプションしかありませんでした。

他のメーカーからの派生モデルも選ぶ選択肢としては存在しましたが、ラインナップはかなり限定的でした。

しかし、2010年代以降、特に最近数年間で、フェンダーおよびスクワイヤー(スクワイア)からムスタングの新製品が次々とリリースされています。

これは非常にありがたい進展ですが、一方で、どのモデルを選ぶべきかという迷いも増えています。

「2023年8月時点で選べるラインナップの特徴や違い」を比較してみます

低予算で選べるハードテイル仕様のムスタング3機種の特徴

最初に、可能な限り低予算で選べるモデルをチェックしましょう。

Fender Mustangの大きな特徴は、ブリッジ部分にある「ダイナミックトレモロ」によって音程を変えるヴィブラート機構です。

しかし、以下で紹介する3機種のモデルでは、この重要な特徴であるパーツを固定式の「ハードテイル仕様」にすることで、リリースされています。

画像を拡大すると、「ストラトキャスターのブリッジ」にかなり類似していますが、通常のストラトとは異なり、アームを挿入する穴や背面キャビティ(四角いザグリ加工)がない点に注意が必要です。

ハードテイルブリッジということは、アームで音程を変える奏法(アーミング)ができなくなりますが、セットアップやチューニングについて悩むことなく、そして何よりも販売価格が安いというメリットがあります。これは大きな魅力でしょう。

また、これらのモデルは、「ミュージックマスター」や「デュオソニック」といった、ムスタングの兄弟姉妹モデルにも近いスペックを持っています。

①スクワイヤー ソニック ムスタング: ギター初心者におすすめの低価格モデル

ギター入門者向けの定番アイテムから始めましょう。


Squier Sonic Mustang

スクワイヤー(Squier)はフェンダーの廉価版ブランドで、2023年6月にバレット・ムスタングの後継機種、ソニック・ムスタングを発売しました。

価格帯が低いため(26000円程度)、チープなサウンドを想像するかもしれませんが、その小ぶりでかわいらしい見た目に反して、意外とラウドなサウンドが魅力的です。

このモデルは主にインドネシアの工場で製造されており、「HH」が型番についた「ハムバッカータイプのピックアップがついたバージョン」と、「HH」が型番につかない「シングルコイルタイプのピックアップがついたバージョン」の2種類があります。

旧モデルのバレット・ムスタングは、2017年からブラック、インペリアルブルーが選べ、2019年からはソニックグレイも選べるようになっていました。

新製品のソニック・ムスタングでも、軽量なポプラ材が使われ、人気の仕様が踏襲されています。

細かい点で比較すると、ボディの表裏に「コンター加工」という曲面の仕上げが施された旧モデルより、新モデルはフラットなボディデザインになっています。

カラーバリエーションとしては、シングルコイルモデルは「2カラーサンバーストとトリノレッド」、ハムバッカーモデルは「カリフォルニアブルーとフラッシュピンク」という、ポップなカラー展開が行われています。

②Player Series Mustang 90: P-90風ピックアップ搭載のリニューアルモデル

次に、メキシコのフェンダー・エンセナダ工場製造のムスタング90モデルについて解説します。

Fender Player Mustang® 90, Maple Fingerboard, Seafoam Green

製品名の「90」は、搭載しているピックアップ「MP-90」から来ています。

このモデルは2016年の夏に「オフセットシリーズ」としてリリースされましたが、2020年以降は「プレーヤーシリーズ」のラインナップに組み込まれました。

P-90ピックアップは通常、「シングルコイルとハムバッカーの中間的な音色」と表現されます。

ムスタングにP-90を搭載すること自体が少々個性的ですが、このモデルのMP-90は、少しホットで力強いサウンド設計になっており、これが強みと言えるでしょう。

③MEX現行機種のPlayer Series Mustang


Fender Player Mustang®, Maple Fingerboard, Sienna Sunburst


MEXの現行機種で特に人気なのがPlayer Series Mustangです。これはハードテイルモデルの3本目で、公式サイトでは単に「ムスタング」と表記されていますが、実は前述したプレーヤーシリーズのバリエーション機種です。

  • モデルの特徴: このモデルは「オーソドックスなシングルコイルピックアップ構成」を取り入れ、ボディの木部にはアルダー材が使われています。

  • カラーバリエーション: 「ソニックブルー」と「ファイアミストゴールド」の場合、ミントグリーンのピックガードが使用されます。一方、「シエナサンバースト」の場合はブラック・ピックガードが採用され、これが別モデルのように見える原因かもしれません。このカラーの違いだけで印象が大きく変わり、特に後者は「ラージヘッドスタイル」を取り入れているため、1970年代末のムスタングに近い雰囲気を感じる人もいるでしょう。

  • 操作性: 先に紹介した2機種と同じく、ピックアップ・セレクターは3wayスイッチになっており、これは操作性を重視した現代的なアレンジと言えます。

具体例として、フェンダー公式のデモ演奏動画ではMP90搭載モデルとの弾き比べが行われています。これを視聴することで、同環境下での音色の違いを確認できるでしょう。

ダイナミックトレモロとムスタング

「ダイナミックトレモロがなければムスタングとは言えない」と言われるほど、この機能はムスタングの王道路線やヴィンテージ志向にとって重要な要素です。

  • モデル名の由来: 「Mustang」という名前は「小型の野生馬」から来ており、特にアーミング・ヴィブラートの大胆なレスポンスや使い勝手の良さが、ジャジャ馬のようなテイストと言われています。

  • 音色の変化: ピックアップの位相をスライドスイッチで切り替えることで、音色が変化します。これはヴィンテージスタイルのムスタングらしいユニークな特徴です。

④2019年再編のClassic Vibe 60s Mustang


Squier by Fender Classic Vibe '60s Mustang®, Laurel Fingerboard, Sonic Blue

2019年に再編された「Classic Vibe 60s Mustang」は、スクワイヤー製品の上位機種に位置づけられるモデルです。

  • カラーオプション: このモデルは「ソニックブルー」と、ややイエローがかった「ヴィンテージホワイト」の2色が用意されています。どちらも1960年代風の「べっ甲柄のピックガード」を備え、伝統的なルックスを持ちつつ、旧来のものよりも少しダークなブラウンの色合いが特徴です。

  • ネックの塗装: ネックの塗装は、わずかに飴色がかったヴィンテージ調の質感で、とても雰囲気があります。

  • ボディとピックアップ: ボディはポプラ材が使われ、搭載されるピックアップは「アルニコマグネットのフェンダーデザイン」が採用されています。これにより、コスパ良好ながらも優れた音質のムスタングが完成しています。

結論として、これらのモデルはそれぞれに特徴があり、選ぶ際には自身のプレイスタイルや好みに合わせて選んでください。また、公式のデモ動画を見ることで、音色の違いを具体的に確認することができるでしょう。

⑤日本製のフェンダー・ムスタングならMIJ Traditional 60s Mustangが王道の一本

Fender Made in Japan Traditional 60s Mustang®, Rosewood Fingerboard, Olympic White

日本製のMade in Japan Traditionalシリーズで生産されている「60sムスタング」は、2020年以降に販売されているタイプが最新仕様で、選択の候補となります。

理由と具体例

2017年に発売された当初のモデルは、指板の湾曲面が「7.25インチR」でしたが、新製品では音詰まりしにくくするために少しフラットな「9.5インチR」へと変更されています。この変更により、弦高を下げても音の詰まりにくいギターが完成しました。

また、現行機種ではバスウッド材のボディやメイプル材のネックの形状も、USAの採寸データに基づいて製作され、アップデートされました。これにより、従来の60sモデルよりもナット幅がスリムになり、ネックの握りが若干異なるため、同型番の中古と比較する際は注意が必要です。

ピックガードの材質もカラーによって異なり、「ダフネブルー」はパーロイド、「オリンピックホワイト」はべっ甲柄となっています。また、角ばったプラスチックボタンのf-keyチューナーも特徴的で、多くのユーザーに支持されています。

スペック面での違いはありますが、本製品は「フェンダージャパン時代のMG65、Japan Exclusive時代のClassic 60s Mustang」と相当するモデルです。

⑥メキシコ製のVintera 60s Mustangも人気

Fender Vintera® '60s Mustang®, Pau Ferro Fingerboard, Lake Placid Blue

「MIJトラディショナル」がモダンな方向にシフトしているのに対し、メキシコ製の「ヴィンテラシリーズ」は、ヴィンテージ仕様を忠実に再現したモデルで、2019年にリリースされました。

理由と具体例

ヴィンテラシリーズでは、フィンガーボードやフレットサイズがヴィンテージを忠実に再現した仕様になっており、弾き心地の違いだけでなく、音色面にも影響を与えています。特に、心地良いアタック感や音の立ち上がりで、他の機種以上にフェンダー然としたニュアンスが感じられます。

ヴィンテラ・ムスタングでは、ピックアップカバーがブラックで統一されており、ペグのツマミはプラスチックの丸ボタンとなっています。また、「サンバースト、レイクプラシッドブルー、シーフォームグリーン」のカラーバリエーションがあり、いずれも光沢のあるパーロイド・ピックガードを使用しています。

日本製の「MIJ Traditional 60s Mustang」とメキシコ製の「Vintera 60s Mustang」は、それぞれ異なる特徴を持ちながら、多くのユーザーから支持されています。日本製がモダンな仕様にシフトしているのに対し、メキシコ製はヴィンテージを忠実に再現しています。どちらも一長一短があるため、自分の好みやプレイスタイルに合ったモデルを選びましょう。

⑦USA製American Performer Mustangが一部再入荷


Fender American Performer Mustang, Rosewood Fingerboard, 3-Color Sunburst

長らく欠品が続いていたフェンダー・アメリカンパフォーマーシリーズのムスタングですが、少しずつ再入荷が始まっています。これは、フェンダー製品で「型番にAmericanと入っているモデル」が、基本的にカリフォルニアUSA工場製であることを示しています。

American Performer Mustangの歴史と特徴

アメリカンパフォーマー・ムスタングの前身は、「American Special Mustang」といい、2013年に発表されました。

ただし、そのモデルは「ストップテイルピース仕様かつハムバッカーピックアップを搭載」したモダンな装いでした。しかし、2018年から登場した現行モデルは、セレクタースイッチは3wayですが、よりオーセンティックなコンセプトのムスタングに回帰していることが評判です。

  • モダンCシェイプのネックグリップ

  • 9.5インチR指板

  • ジャンボフレット

これらの特徴により、ストレスのない演奏性が獲得され、端的に言えば、バキっとしたパンチのある音色になりやすいです。

また、Yosemite(ヨセミテ)ピックアップは、エンジニアの巨匠ティム・ショウらによって新開発され、良好なピッキングレスポンスと解像度の高いサウンドが好評を博しています。

注意点

ショップによっては、国内正規価格よりも高値が付いている場合があるため、購入の際は注意が必要です。

結論

アメリカンパフォーマー・ムスタングは、その前身モデルから一新され、オーセンティックなコンセプトに回帰し、ストレスのない演奏性と、パンチのある音色、良好なピッキングレスポンスと解像度の高いサウンドを実現しています。

ただし、ショップによっては価格が高くなっている場合があるので、購入の際は注意が必要です。

⑧CHAR MUSTANG: ストラトとムスタングの斬新な融合

Fender Char Mustang®

2019年に発売された、Made in JapanのChar Mustangは、竹中尚人氏の新しいシグネチャーモデルで、ストラトキャスターとムスタングを高いレベルで融合させた斬新で面白い一本です。

CHAR MUSTANGの特徴

2012年にフェンダーカスタムショップ製の「Charフリースピリッツ・ムスタング(御召茶色)」が登場しましたが、新たにChar Mustangは、別路線で設計開発されたオリジナルモデルです。

  • ストラトキャスタースタイルのシンクロナイズド・トレモロ: これはChar(チャー)さんらしい遊び心のあるデザインで、ムスタングの裏側にトレモロスプリングのキャビティがあることが新鮮です。

  • ボリュームコントロールの配置やピックガード形状: これもストラトと大胆に融合された専用デザインです。まさに、天邪鬼なモデルと言えるでしょう。

結論

Char Mustangは、竹中尚人氏の新しいシグネチャーモデルで、ストラトキャスターとムスタングを融合させた斬新なデザインが特徴です。ストラトキャスタースタイルのシンクロナイズド・トレモロと、ボリュームコントロールの配置やピックガード形状が融合された専用デザインが施され、まさに天邪鬼なモデルと言えるでしょう。


結論:タキタロウが今Mustangを新品で購入するなら?


うーん。難しい。難しいのですが。今回紹介した中では3択です。(Charさんの65年mustangは置いておくとして)(笑)

④、⑥、⑦の内どれかだと思います。

④2019年再編のClassic Vibe 60s Mustang


価格(新品6万くらい)を抑えて指盤以外はヴィンテージ仕様を再現。塗装など見栄えも良い。状態気になる場合はセットアップや調整を近くの工房に持って行って改めてやってもらうとかで良くなりそう。あと改造のしがいがありますね(笑)

⑥メキシコ製のVintera 60s Mustang

アルダーボディ(この記事を書く場合はヴィンテージはこれのイメージだった)価格はぼちぼち(10~13万くらい)
。あと色が好き。
ただ、こちらも指盤がローズウッドではなくPau Ferro。それ以外はヴィンテージの仕様を再現

⑦USA製American Performer Mustang



アルダーボディ(この記事を書く場合はヴィンテージはこれのイメージだった)、ローズウッド指盤、価格は正規だと19万くらいだけど入荷量が少なすぎてアマゾン26万とかだったから新品で買いたくない(-_-;)

ピックアップセレクターが3wayなのをどう考えるか次第。

日本製を外した理由は?

これはFender Japanのファンの皆様すみません。日本製の多くはボディがバスウッドとういのがどうも個人的にきになりまして……。先入観なのでしょうが…… ミュージックマンやアイバニーズの上級機種にもバスウッドが使われている場合もあるので悪くはないと思いたいのですが……

これは完全な好みですね(;^_^A

番外編として根気よく探せる場合、一部年代の一部期間に製造されたものは日本製でもアルダーやポプラが使わているものがあるようです。多分売値は10万くらいかな。レア個体になりますがこだわりの一本という意味ではありかと思います。

さて、長々と書いてきました(現段階で8000字越え!)が最後にサウンドの参考になりそうな動画をいくつか置いておきますのでよろしければどうぞ。

一つ目は冒頭にも紹介したCharさん

二つ目 ザ・ピロウズから真鍋さん

それではタキタロウでした!

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