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(補足)余裕がある方のための経済原論履修

滝川沙希です。
今回は、経済原論のお話の続きです。
経済原論の履修をお勧めする記事は、すでにアップしています。

「余裕がある方は、経済原論を履修しよう」
https://note.com/takisaki/n/nf9cb73ca4656

今回は、そのときの内容を少し補足しますので、履修するときの参考になさってください。

ミクロ経済学と

誤って履修しないために、ミクロ経済学の概要を紹介します。
入学すると4月にシラバスという講義の内容と到達目標を示したものが、配布されますので、それをご覧ください。

そのシラバスの中に、「需要と供給で決定されることを理解させる」「完全競争市場下では」「一物一価」などという語があれば、それがミクロ経済学またはそれを含んだ経済原論です。安心して履修してください。

経済原論という科目がなく、「ミクロ経済学(価格理論)」という科目のみ履修可能なのであれば、そちらでも構いません。正真正銘のミクロ経済学でしょう。ただ、難易度が高いと思います。

ミクロ経済の応用が国際貿易、ゲームの理論、動学理論だったりしますが、そこまで学習しなくとも十分だと思います。経済原論では省かれているかもしれません。

他方、経済学はありえないことばかり前提して、役に立たないなどという批判を聞いたこともあるでしょう。
それについても、反論が用意されています。その反論が成立しているのかどうか、楽しみにしておいてください。

マクロ経済学

マクロ経済学には、GDPの決定、IS/LMモデルなどといった語がシラバスにあるはずです。失業とインフレーション、景気循環と経済成長あたりになるとやや応用分野でしょう。経済成長は数式の理解に手間取るかもしれません。IS/LMモデルが理解できれば占めたものです!

国会論戦やTVで議論がおこなれているのは、主としてこのマクロ経済学です。家計とか雇用などといった言葉が飛び交うので、一見すると分かりやすいように思うのですが、それは錯覚です。
学習者にとってはミクロ経済学の方が一定のレベルに到達するための勉強量は少ないはずです。

マクロ経済学の面白さは、世界中の学者がお互いに悪口を言い合うところです(笑)
よって立つ世界観の違いから生じる論争が活発なのです。かつては「新古典派 VS ケインジアン」として定式化されていました。いまでは「マネタリスト VS ニューケインジアン」でしょうか。もちろん、定式化すること自体が怒られそうですけれど。

悪口を言い合いながら、経済学はおおきく成長していっています。そこが学問としての面白いところです。法学より興味を持ってしまったら、そちらに進学すればよいだけの話です。

数式は必ずでてくる

経済学は、数式が多用されるので、とっつきにくいかもしれませんが、裏を返せばそれだけ厳密だということです。標準的なテキストに数式がないものは見当たらないといっても、一般教養で教わる経済学で出てくる数式は、落ち着いてみれば、難しいものはありません。

個人的な話ですが、経済学の修士課程の講義に参加させてもらった機会があります。教室内で私が式が解けずに立ち止まってしまったとき、先生が「ああ、そこはチェインルールだよ」とおっしゃったのが耳に残っています。
https://mathtrain.jp/rensaritsu

まとめ

経済原論(ミクロ経済学+マクロ経済学)だと理解して、誤って別の科目を履修してしまわないようにしましょう。

できればサポートお願いします。法律学の勉強の苦痛から少しでも皆様が解放されるように活動しています! 新規六法の購入費用に充てていきます(笑)