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【小説】祖母とロングブーツの思い出

 女子高生の私には、年金生活をしている祖母がいる。
 祖母は前に料理店で働いていたことがあり今でも料理が上手い。老眼鏡をかけて料理レシピを読む祖母を私はカッコイイと思っていた。
 初めてのバイトの給料をもらった日、私は祖母にロングブーツをプレゼントしたいと考えた。似合うだろうし、体をあたためるのがいいと思ったからだ。でもサイズが判らない。
 そのことを言うと、祖母は泣いて喜んだ。そして「おばあちゃんのじゃなくて自分のを買いなさい」と言った。
 私は自分のロングブーツを買って、履いている所を祖母に見せに行った。
 それを見た祖母は「似合うね」と言って、笑顔でうなずいた。
 私も祖母のようなカッコイイ大人になりたいと思う。

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