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妊娠12週目で突然告げられた、流産宣告

こんにちは
本日は久しぶりの投稿です

2024年10月に二度目の移植を行い
嬉しいことに、はじめての妊娠へと
至りました

その後、ひどいつわりに耐えながらも
母子手帳をいただいたり
妊婦健診を受けたりと
幸せな日常を送っていました

・・・が、
この記事のタイトルにもある通り
残念ながらお腹にやってきた子は
心臓が止まってしまいました

心臓が動いていないと分かったのは
12wに差し掛かった、4ヵ月健診のとき

いつもエコーを見るまで
この子が元気に育っているか
心配で心配でなりませんでした

その日もいつも通り、
神様に祈るような気持ちで
診察を待っていました

けれど、現実は残酷で
前回の診察では元気よく鼓動を打っていた心臓が
どこにもなく、ピクリとも動いてなかったのです

それは私の目にも分かるほど明確でした

もしかしたら影になっているだけかもしれないと
先生から話があり、念の為、翌日にもう一度
確認することにしましたが

私はもうそこで、あぁ、ダメなんだと
この子を産むことも顔を見ることも
叶わないのだと、そう確信してしまいました

案の定、翌日見たエコーでも結果は同じ

元気な姿を見ることはできませんでした

よくネットで目にするような前兆は全く無く
むしろつわりが日に日に増していくような
そんな日常を過ごしていたときのことです

友人から借りたエンジェルサウンズで
3日前に元気な心音を聞いていたばかりなのに

なぜ、なぜ、なぜ、と
心の中がぐちゃぐちゃにかき乱されました


しかし、そこで衝撃の事実がわかったのです

涙をこらえきれないまま
静かにお腹のエコーを見つめていた私に

先生は
「takimiさん、この子たち双子だよ」
と言います

これまで何回とエコーを繰り返し
様々な先生方に見ていただいていましたが

妊娠4ヶ月目にして、私が授かったのは
双子の赤ちゃんだったのだと
はじめて判明しました

あまりの衝撃に流れていた涙も止まり
驚きを隠せません

ただやはり、残念なことに
2人ともその時点で心臓は止まってしまっていて
稽留流産は確定となりました

しかし、残る謎

4ヵ月もの間、
誰も双子だと気づけなかったのは何故なのか?

それは、今回授かった子たちが
双子の中でも特に珍しい【MMツイン】
あったことに深い関係がありました

本来、双子がお腹の中で育つには

1)DDツイン
胎盤が2つで、赤ちゃんのお部屋が2つある

2)MDツイン
胎盤が1つで、赤ちゃんのお部屋が膜で分かれている

3)MMツイン
胎盤が1つで、赤ちゃんのお部屋が分かれていない

このような3パターンの状態に分けられ

とりわけMMツインは3パターンの中でも
1番ハイリスクな状態と言われているそうです

子供たちを隔てる壁が何一つないため

お互いのへその緒が絡まってしまったり
発育不全や早産を起こしたりと

そのような理由から出産までたどり着ける確率が低い
何より出産したとしても障害が残る可能性が高い
とにかくリスクしかないと説明を受けました

また、MMツインになる確率は双子の中でも1%しかないそうで
実際に見たことのある先生は少ないと思う、とのこと

たまたまその先生が以前MMツインの
分娩に携わっていた経験があったことから
エコーを見て「もしかして・・・」と気づいたそうです

私としては
手術前に双子である事実を知らせてくださり
感謝してもしきれません

あやうく、もう一人の子の存在を知らないまま
お別れすることになっていたのかもしれなかったのです

ただ、妊娠4ヵ月目まで双子の存在に気づけなかったことは
病院側の責任であると、きちんと謝罪をしていただきました

その後、入院と手術の説明を受け

2日後の朝に入院をして、その日のうちに手術
経過がよければ翌日朝に退院

というスケジュールになりました

夫は先生の話を聞きながら
静かに泣いていました

あなたの子供を産んであげられなくて
ごめんなさい

あなたを必要以上に悲しませてしまって
ごめんなさい

私には心の中で夫に謝ることしかできません

けれど、帰りの車の中で
涙をぬぐった夫が震える声で言いました

「ぽこちゃん、ひとりじゃなかったんだね
 ひとりで寂しい思いをさせていなくて
 それだけでもよかった」

”ぽこちゃん”とは
ふたりでお腹の子を呼ぶためにつけた
最初の名前です

そうだ、この子はひとりじゃなかったんだと
その言葉にハッとさせられました

ふたりで私のお腹に来てくれて
私をふたりのママにさせてくれた

今回は、奇跡と奇跡が重なり過ぎてしまっただけ

また近いうちにきっと会える
それまで待っていてね

夫の言葉に救われながら
心の中でお腹の子たちに声をかけました


ちなみに、今この記事を書いているのは
手術を終えた2週間後の1月8日です

まだ気持ちの整理がつかず
毎日無理やり息をして
笑顔を作り、生きている
そんな状態です

それでも、2人の子供たちは
私たち夫婦を悲しませるために
私のお腹に来てくれたわけではないと
そう思い、なるべく楽しいことをして
日々を過ごそうと心がけています

それと同時に、

年が明け、仕事が始まり
日常を取り戻してしまった今、

それでも、あの子たちを忘れたくない
という想いからこの記事を書いています

同じような悲しみ、痛みを抱えた方に
少しでも参考になれば幸いです

ここまでお読みくださり
ありがとうございました


次回は、入院・手術の時の様子を
お話させていただこうと思います

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