#121 自分の興味がない分野にも触れることの大切さ/無駄に思えることがいつか役に立つ
シンママ起業家のタキマユコです。noteで毎日記事を書き、メンバーシップを運営しています。stand.fmとPodcastも毎日配信しています。
私は、子供を産むまではかなりの仕事人間で、時間さえあえば仕事を詰め込んでいるような生き方をしていました。
睡眠時間も削り、自分の趣味やプライベートな楽しみもほとんどなく、ひたすら仕事に時間と労力を費やすことで、人から評価をもらい、自分の満足につなげたり、自己肯定感を高めたりしていました。
20代、30代はひたすら体を酷使しても、多少休養すればすぐに復活できましたし、何より、せっかちな性格だからか、仕事に繋がらないことに時間を割くことが、もったいないような気がしていました。
そのくらい、仕事が自分の人生の中で優先順位が高かったのです。
特にこれといった趣味もなく、仕事ばかりしていたので、「趣味が仕事」のようにごまかして言ってましたが、当時は、趣味を楽しんだところで、仕事に何のプラスがあるのだろうか、くらいに思っていました。
ところが、子供が産まれて、生活や人生観が一変しました。今までの、仕事が第一、という生き方では、日々を乗り切ることができなくなったのです。思うように仕事もできないので、精神的にも満たされなくなり、ストレスも多くなりました。
産後のメンタル不安も重なり、かなり苦しい日々を過ごす中で、考え方や生き方を変えなくては、と思うようにもなりました。
子どもを育てながら、自分のことも大事にしてあげられるような生き方をするには、仕事ばかりではダメなのだと気がつき、子供と一緒に色々な時間を楽しむようになりました。
そうはいっても、簡単に考え方が切り替わるわけではなく、最初は、子供と一緒に遊びながらも、「こんなことをしているくらいなら、少しでも仕事をしたほうが良いのにな」と思ったりもしました。
ところが、一見仕事に繋がらないと思うようなことでも、自分の考え方次第で気づきがあることがわかりました。また、仕事と家事、子育てに追われて、満足の睡眠もとれていなかった当時、それでも仕事をしようとしていた私ですが、しっかり休養して休むことで、新たなアイディアが浮かんだりなど、一見無駄に思える時間にも、自分の向き合い方次第で、仕事や生き方へのヒントがたくさんあることにも気が付けたのです。
特に散歩が素晴らしい時間でした。適度に体を動かすことももちろん良いのですが、頭を空っぽにしたり、アイディアを考えたりするのにとても良い時間で、今となっては日常的に取り入れています。
またそれ以外にも、自分が興味がなかった分野の本を読んでみたり、映画やドラマを見てみたり、イベントに参加してみたりなど、自分のアンテナをもっと働かせるために、これまで接していなかった分野に接してみることにしました。
以前は、自分の得意な分野にだけ詳しければ、それで良いような気がしていましたが、実は違う分野からもヒントがもらえたり、すぐには形にならなくても、どこかでヒントになったりすることを実感しました。
これまでの自分の考えの浅はかさを関じ、もっと早く色々なことに関心を持つべきだったなと思いました。
日本人には教養が足りない、などと良く言われます。専門的な経験と能力を持つ人はもちろん貴重な人材ですし、評価される存在ですが、そんな人でも、違う分野に対しても知見や自分の意見を持ち、教養に溢れた人材、人間として生きていくことが、これからの時代は大事ではないかと感じています。
教養と言っても、知識だけを持ち合わせているのではなく、そこには自分なりの考えをしっかり持っていることが重要です。
どんな分野においても、自分の意見を言えること、それがこれからの起業家やビジネスマンのあるべき道だと思っているので、自分自身も教養や知見を広げられるように、日々精進していきます。