企業の「平均年収」はあまりアテにならない?
こんにちは、ぷっかです。
今回は【就活とお金】についてのお話しです。
「平均年収はあまりアテにならない」という内容です。
もちろん大体の傾向は掴めますが、数字はしっかり分析しないと思っていたのとは違っていた、ということが結構あります...。
○ 平均年収が高く見積もられている場合がある
実は、平均年収は実際よりも高く見積もられている場合があります。
例えばこちらの会社。
スクウェア・エニックス・ホールディングスの
平均年収(2019年度)は1,487万5,510円です。
https://clabel.me/companies/15498
これを見ると、多くの方が「年収高いな...」と思うはず。しかし、ここにはカラクリがあります。
この会社のプロフィールはこんな感じです。
● 平均年齢:47.6歳
● 平均勤続年数:5.7年
● 従業員数:20人
従業員数がどう考えても少ないですし、平均年齢もちょっと高めです。そして、勤続年数はかなり短いです。
ここが平均年収が高くなっているカラクリです。
スクウェア・エニックス・ホールディングスはグループ会社を統括している会社で、お偉いさんばかり所属する会社です。新卒で入れるような会社ではありません!
高い平均年収が記載されていても、実際にその金額がもらえるとは限りません。平均年齢など詳しい部分もチェックしておきましょう。
名前に「ホールディングス」とある会社は統括会社で、新卒では入れない場合が多いです。
○ 平均年収が低く見積もられている場合がある
続いて、平均年収は実際より低く見積もられている場合もあります。
例えばこちらの会社。
トヨタ自動車の平均年収(2018年度)は851万円です。
https://career-picks.com/average-salary/toyota-nenshu/
これを見ると、多くの方が「トヨタにしては安いな...」と思うはず(普通に高いですが)。しかし、ここにはカラクリがあります。
トヨタ自動車の年収が思ったより低い理由は「株主から文句が出ないようにひっくく見せている」からです。
資金を提供する株主は「社員の給料を高くするなら、その分を株主に還元して欲しい」と考えています。しかし、トヨタが支払っている給料を偽るわけにもいきません。
そこで多くの企業は「一般職や現場社員の給料も含める」といった策をとっています。
同じ会社であっても、一般職や現場の技術職に携わっている人たちは、総合職の社員よりも給料が低くなっています。
結果的に、平均年収は総合職の人がもらっている額よりも低くなります。
この手法は「メーカー」など現場で働く人が多い会社で取られています。
もしかしたらあなたが実際にもらえる年収は、記載されている額よりも多い可能性があるので要チェックです!
一般職を抜いた、総合職平均の年収が算出されている企業もあります。
○ 平均年収をしっかり理解したいなら
自分がもらえる給料について深く知りたい人は、以下の「3つの要素の割合」を知る必要があります。
● 基本給:年齢を重ねると上がる
● 残業代:残業時間によって左右
● ボーナス:個人・会社の業績に左右
これらの要素の割合を見れば給料の安定性が分かります。
まず、基本給の割合が多い場合、給料の安定性は高いと言えます。年収も基本給も高い方が懐にはありがたいですね。
続いて残業代の割合が多い場合、社員の多くがたくさん残業しているということ。働き方改革で残業規制が進めば、給料は減ってしまう可能性が高いです。
また、ボーナスの割合が多い場合、会社や業界が傾くと大幅に削られる可能性があります。100万円ぐらい上下する業界もあるので…。要注意です。
こういった要素も考えていくと、年収に関しての会社選びに間違いはなくなりそうです。
○ まとめ
四季報などに書かれている給料や、HPに記載されている年収をアテにし過ぎると「こんなはずじゃ…」となってしまうことがあります。
OB訪問や口コミサイトをチェックして、いつ・どのぐらいもらえるのか、をしっかり意識したほうがいいです。
給料に関する事実をしっかりと知った上で企業選びをしましょう!
情報収集はとても大切です。