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偽Anthemを通して日本の将来を考えた
本日の動画更新は定価で5万円以上する高級ピックアップAnthem。
それの模倣品である数千円の商品を取り付けるという内容でした。
ツイッターでも何度も呟いているから
「またそれか」と思われてしまいそうですが!!
ちょいと思う事をツラツラ書かせて下さいな。
| 近頃の楽器業界 |
みなさんご周知の通り、某SンドハウスさんとかAゾンとか、
いわゆるネット通販のECサイトが最近は浸透してしまって
実店舗を持つ楽器屋は強烈なダメージを食らっています。
ピックや弦など消耗品はもちろん、ギター本体でさえも
近頃は通販で買う人が少なくない。
で、僕も先日動画のネタ用に1本激安アコギを買いましたが、
ひとつ葛藤としては「ECサイトを利用するのはどうなのか」と。
しかもそのECサイトのプライベートブランド商品を扱って
動画で紹介するのは近頃の楽器屋不景気を助長しちゃうんじゃないかと。
とりあえずまぁ買ってみて、動画を作って思ったのは。
こりゃ企業努力だわ。と、強く思ったのです。
Sンドハウスさんが何かズルをした訳でも無く、
何か楽器屋業界にひどい仕打ちをした訳でも無く、
単純に世の中の需要と供給を見分けて適切なサービスを提供し、
コスト削減によって送料無料や代引き手数料などの展開をし、
大量仕入れによって海外ブランドと直接取引をして低価格を実現。
単なる企業努力じゃねーか、と。
| 国産と中国産 |
最近は国内の大手企業が中国や韓国などの海外企業に
大きく脅かされているケースが多いですよね。
冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品、
電話やテレビ、パソコンなどの電子機器、
いろんなジャンルで海外ブランドが超低価格で押し寄せて、
様々な企業が大きなパンチを食らっているのは皆さんご周知かと。
一応、そんな最中でも僕は電化製品を買うとき。
炊飯器は象印、冷蔵庫は三菱、ディスプレイは飯山という具合に
出来るだけ国内メーカーの物を買うようにしています。
ASUSとかacerなど台湾メーカーも良く使いますが、
出来るだけ中国メーカー、韓国メーカーは避けるようにしてます。
冷蔵庫もハイアールなら3万円しない位で買える所を、
5万ちょいだして三菱を買ったりしてるのです。
でも本当は単なる一人の消費者なので、安い方が嬉しいに決まっています。
中国メーカーであろうと韓国メーカーであろうと
良い商品を安く作っている場合も多くありますし、
「これでええやん~。」と思う事もあります。
そんな中でも国内メーカーの物を買おうと、一応思っているのです。
日本企業を応援したいからです。
| 消費者として |
どこの商品のお金を払うのかは消費者としては完全に自由です。
むしろ消費者から選択の余地を奪う事は法律で禁止されています。
なので逆に言うと、僕ら消費者はどこでお金を使うのかを
ちゃんと考えて使っていかなければいけない。
単に「安いから」だけで選択しては
自分達が痛い目に遭う可能性だってあるのです。
でも、誰かがめっちゃ頑張って良い製品作って、
めっちゃ頑張って低価格を実現して提供するってんなら、
それはもう企業努力って事で認めてもいいんじゃないか、
なんとなくふとそんな事を思ったんです。
国内メーカー冷蔵庫、海外メーカー冷蔵庫。
プリンターの純正インクと互換インク。
ブランドギターと激安ギター。
本家Anthemよりも5分の1以下の価格で手に入る模倣品。
色んな物を見比べた時に企業努力ってなんだろなと
ふと思う時があるのです。
例えば・・・・。
凄い穿った見方をしますよ。
言葉で言うとちょっと過激になっちゃうけど、
表面ではなくて本質を捉えて下さいね。
日本製品が高い理由ってのは人件費やら生産コストとかで
どうしても割高になってしまうってのが大きな原因です。
それを「仕方ない」と割り切ってしまうのは
ある意味では怠慢とも取れると思うのです。
今回のピックアップも元の定価は5万円以上します。
でも実際に手にしてみると直接原価としては
恐らく1000円とかそんくらいでしょう。
高くても絶対1万円以上はしない。
商品開発費やブランド、量産コストの都合などがあるにしても
「いささか高すぎじゃね??」と正直な所感じるのです。
まがい物が流布して本家が何かしら傾いたとしても、
「そりゃそうだよな~。」と思ってしまう部分もあると思うのです。
要はちゃんとしかるべき企業努力をしているか。
ニーズをちゃんと見極められて怠慢になってないか。
ECサイトの登場でダメージを食らっている実店舗も
「どうすればECサイトに負けないのか。」と考えて
企業努力でうまく回っているケースも多々あります。
例えば、本。
Aゾンで本を注文すれば翌日自宅に届きます。
これは驚くべきサービスで超絶便利でハンパ無いです。
しかし「読みたい本が見つからない」とか
「何かオススメの本はないかな」となった時に
Aゾンのアルゴリズムを持ってしても
見つからない場合も多々あります。
そこで、とある本屋さんが打ち出したのは
「オススメの本を見つけてあげるサービス」。
めちゃくちゃ本が好きな店員がお客さんの好みをヒヤリングして
オススメの本をチョイスしてあげるのです。
これがえらい好評で沢山のリピーターが後を絶たないそうです。
「今もっと何か出来る事、あるんじゃね??」
こう常に思い続けることで、やるべき事なんてのは
まだまだいくらでもあるように思うのです。
あまり偉そうな事を言える程、
自分も十分な努力をしているとは言いにくいですけれども、
日本企業や日本のサービスももっと頑張って欲しいなと思うのでした。
以上、今回格安ギターと格安ピックアップを通してふと思った事でした。
ご意見や感想などがありましたら是非コメントに残して下さいね。
それではまた次回!!
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