メタリカのScreaming Sucide
先日レッスンで「瀧澤さんは太陽みたいな人ですね」と仰って頂いた。いや、そういう風に見ていただけるのは非常に嬉しいことなのですが、ある意味ではわたしは凄く矛盾しているんですよね。
「愛って大事だよね」みたいな事をよくライブで言ったりするけど、本当に愛が大事だって理解している人はわざわざそんな事言わないと思うのですよ。日本人が「無宗教です」とかいいながら、ご飯を食べる時はいただきますを言うし、悪いことをしたらバチが当たると考えるし、人に迷惑を掛けてはいけないというマインドを自然に持ってる事に近いと思う。出来てない奴ほど、それを口にするといいますか。わたしも元々はめちゃくちゃ根暗で社会性に乏しい人間で、コミュニケーションが凄く苦手なくせに、そういう風にありたいから、それに憧れているからって事で、わざわざ口にしている部分も多々ある訳でして。自分で色々と矛盾しているなぁと思うわけですが、でもそのくらいいい加減でいいんじゃないかとも思うわけです。
ちょいちょいと呟いておりますが、わたしの中でメタリカがまたブーム到来です。かっこええわぁ、本当に。
去年出したScreaming Suicideって曲がこれまたエラいアツくてですね、「うひょぉぉぉ、メタリカ、かっちょええええ」ってしびれてしまうのですよ。
単語を知っている人はちょっとギョッとするよね。直訳すると「自殺したいと叫べ!!」とか「死にたいと言え!!」みたいなタイトルですから。
でも歌詞を見たあとにまた曲を聞くと、まぁなんとも言えぬグッと来る感があるのですよ。このタイトルを意訳すると「生きろ!!」とか「死ぬな!!」みたいにも取れると思う。
この曲のYouTubeの固定コメントに、こんな事が書いてある。
まぁ凄く平たく意訳をすると、「自殺っていう単語はタブーとされてるけど、この曲ではそこに焦点を置きたいんよね。誰でもそういうモヤモヤって感じた事あるじゃん、誰でも少なからず持ってると思うよ。でもそうやったモヤモヤがある事を否定するなんて馬鹿げてるよ。うまく気持ちを言葉に出来ないなら、言っちゃっていいんじゃないかな。そうすれば、どうしたらいいかを話し合えるはず。あなたは一人じゃないんだから。」みたいな感じ。1984年に「Kill Em All(皆殺し)」というアルバムを発売してたバンドとは思えないコメント(笑)。
歌の内容としては、死にたいという感情が一人称となって、「いいか、よく聞け、俺の名前を言わない方がいい、口に出すとお前のせいにされるから、俺を閉じ込めておけ」みたいな始まり方。曲も超かっこいいんだけど、よかったらぜひ歌詞にも注目してみてね。
まぁ本当にその通りで、悲しいことにわたしの周りでも何人か自死しちゃった人はいるんだけどさ、仲の良かった人も含めて。そういう人ってそんな事は言ってなかったよね。タブーだから、言わなかったのかしら。恥ずかしいとか、弱みを見せたくないとか、あったのかしら。今となっては知るよしもないけどさ。でも本当に死んじゃう人ほど、そういう事は口にしなかった様に思うわけで。
タブーだから、口にしなかったのかしら。タブーを守る事が正しい事だったのかしら。そういう人をまともな人間だったとするならば、まともである必要ってあるんだろうか。「死にたいわぁ」って零すやつほど、ちゃんと生きて、それを言えない人ほど、一人で抱え込んでしまう。色々と矛盾しているなぁと思うわけですが、でも「つらいわぁ、死にたいわぁ」って言っちゃうくらい、いい加減でいいんじゃないかとも思うわけです。
おわり