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ROVAL Rapide CLX

ディスクブレーキ移行にあたり、ディスクブレーキ用のホイールを購入した。

複数の候補があったがROVALのRapide CLXを選んだ。

レビュー

○リム幅

リム幅と空力の関係は語りだすと面倒くさいのである程度省略してしまうが、リムはタイヤ幅より太いほうが空力的に良いらしい。

105%の法則というものがあるらしく、リム幅はタイヤ幅の105%になっているのが理想的らしい。

今後28cのタイヤがロードバイクでも主流になって行くであろう事と(自分は既にリムブレーキでも28cを使っているが)、超ワイドリムのRoval CLX50が出て既に4年くらい経つので、内幅21mm(CLX50は20.7mm)のリムに25cタイヤを付けると実測が太く出ることも色々な人が測定した数値からも分かっていたので空力性能的な将来性を考えると30mm幅の105%で32mmくらいの内幅があると理想的なのではないかと思ったのでこのホイールを選んだ。

今回、既にタイヤ幅は29.8mmもあった。実際にニューバイクが完成してクリアランスを見てみないと分からないが、今回のフレームはメーカー公表では28c対応になっているのでもしかしたらフレームの上限を使い切ったのではないだろうか。

例えば、ピレリのP ZERO RACE 30cや、ビットリアコルサ30cなどが入るのかとかは現物を見ながら検討することになると思う。

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約30mmのタイヤを履かせてもリム幅の方がまだ広い。

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フロント35mm、リア30.7mmとなっているがリアの30.7mmはタイヤが付いてるサイドウォール部分ではなく、もう少し内側の部分が膨らんでいてそこが30.7mmあるようだ。

後輪のサイドウォールはすごく薄く、内幅21mmのリムなのでタイヤが付くサイドウォール部分は30mmない。

カンパニョーロのBORA ONE 50(リムブレーキ)とRapide CLXのフロントホイールを並べてみるとリム幅の差は歴然。

カンパは24.4mmあるのに対して1cm以上太いことになる。

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○ハブ

カンパニョーロのBORAのハブと比べると、一番細い部分が細く、形状も滑らかでエアロ効果を狙っているようだ。

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○重量測定

F 659g(公称649g)

R 747.5g(公称751g)

前後で1406.5gだった。

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タイヤはとりあえずミシュランのPOWER ROAD。今、リムブレーキで28cを使っていてエアボリュームが大きくて快適なので、引き続き28cを使う予定。たぶん、次のディスク車はタイヤクリアランスが今のバイクより広いのでもっと快適に使えると思う。

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○他に候補に上がったホイール

色々と迷ったりもしたが、最近の物流事情的に納期が遅いものもあったり、新しすぎると使っている人の情報が全然なくてよくわからない製品も多かったので、色んな要素を総合すると2020年発売のRapide CLXが一番自分の都合に合っているように思えたので最終的に選んだ感じだ。

1,PRINCETON CARBON WORKS WAKE6560あるいはPEAK4550

Team ineosが使っているホイールで性能的には期待できると思うがリムの外幅は26mmと細く、今後主流になる28cタイヤとの相性はどうなのかという疑問があったことと、最近では国内でも個人輸入して使っている人がちらほらいるがまだ使っている人が少なく情報が少ないこと、6560は特に気になっていたが、流石に強風時にどうなのかと思ったりしたので、気になっていたが買う勇気がなかった。

あと、このホイールはハブのチョイスによってはJベンドスポークで組まれている構成もあるので、その点も選ぶのを難しくしたと思う。

2,ボントレガー Aeolus RSL 51

チューブレス対応、リム幅(内23、外31)で、ペア重量1410gとなかなかイケてる重量だったが、チューブレス使うつもりなかったのと、納期が遅かったのとか、普段お世話になってるショップで取り扱いがなかったとか、諸々の事情で今回は選択から外れてしまったが、今でも気になるホイールの1つだ。

あとは、もうちょいロゴが控えなら選んでいたかもしれない。

3,DT SWISS ACR 1100 50mm

良さげだったが、いかんせん高い。金額が高すぎる。

今回、このホイール用に新規にスポークが製造されてるし、ハブ自体も専用に設計されてて、インターナルニップルでかなり空力を意識して設計されているようだし、TLも使えるし、凄くバランスは良いと思ったが国内で普通にショップから買うと金額が高すぎる。

インターナルニップルなのは空力的には良いかもしれないが、空力の良さは整備性の悪さの裏返しなので、振れ取りとかスポークテンションの調整とかのたびにリムテープを剥がしてもらって工賃と部品代が嵩むのもどうなのかなと思って諦めたという内情もある。まあ、こんなに高いホイールでそんな金額気にしてはいけないのかもしれないが....

あと、重量的な疑問としては、ボントレガーやROVALは240系のEXPハブなのに対して、DTは180系のEXPでこの重量ってことはリム重量どうなっているんだと思ったりもした。

4,vision metron 45 SL

今年のツール・ド・フランスでワウト・ファンアールトが山岳で使っていたと言われているホイールだ。また、EF-Nippoやバーレーン・ヴィクトリアスでも使用されていて、今季TDFだけでなく東京五輪、パリルーベなどでも大活躍していたホイールで個人的にはかなり気になっていた。

リム幅的にも内幅21mm、外幅33mmと最近の技術トレンドのド真ん中で、重量的にもイケてるホイールだなと思った。

これに関しては、特に根拠はないが、見た目的に50mmは欲しいなと思ったので、45mmはパスで、60mmだと流石に強風時どうなのか疑問があったので、その点でも悩んだ。

旧型のvision metron 55は以前、メリダの試乗会でリアクトに付いていた気がするがハンドルの挙動も強風だったけど穏やかで扱いやすいホイールだった感じがするので選んでも良かったのかもしれないが、いかんせん新しすぎた。自分がホイールを注文したときにはまだ新型ホイールが走ってるのは知ってたけど、まだ発売されいるのかよくわかっていない時期だったので、縁がなかった...

5,デュラエース C50

これに関しても気になっているホイールの1つだった。

ニップルもエクスターナルで整備性も悪くなく、重量的にもそこまで悪い重量でもなかったし、金額的にもこれらの選択肢の中ではコスパは良いと思う。

重量計測

ここから先は、今後ホイールを追加で買うときの参考にするために測定させて頂いたデータだ。

○デュラエースC36

フロント632g、リア732g 合計1364g

TLバルブなし、リムテープあり、ブレーキローターなしの状態。

金額からするとかなりいい重量だと思う。

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○アルピニストCLX

フロントのみで、キャップとかタグとか多少余計なものが付いてるのであと数グラム軽くなると思うが、かなり軽かった。

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