GOKISOのオイルの感想
【前回までのあらすじ】
GOKISOのオイルを購入し、今使ってるチェーンパーツクリーナーで洗浄して1コマずつ差して使い始めた。
ホイールは金額的に雲の上の存在なGOKISOだが、唯一(?)買える金額のGOKISO製品が発売されたのでワクワクしながら使い始めるのであった...
![Img_6698_20201203114801](https://assets.st-note.com/img/1682442166-P4petEgjXD.jpeg)
![Img_6699_20201203114801](https://assets.st-note.com/img/1682442167-f2dA1DtrYJ.jpeg)
【本題】
この記事を書くのにテスト走行を繰り返して1週間程度掛かったので最後まで読んで頂けると非常に嬉しいです。
まず、オイルを差してみた感想。
チェーンローラーがかなり滑らかに回るので期待度は高い。(←ゼロ負荷の回転が軽いこと自体に意味はないという意見も多々あるのは事実)
潤滑性能でどっちが良いかという比較はそこまでするつもりはない。ロードバイクの走行抵抗は30km/hの時で約8割は空気抵抗と言われており、次にタイヤの転がり抵抗で、駆動抵抗は5%未満で気分やその日の調子で容易にブレてしまう数字だからだ。
その5%未満のうちでも、BB、前後のハブ、チェーン、プーリー、ペダル軸の5要素全部入れて5%なので、ギア一枚軽くなるとか言っている奴の感想はインチキだと思っている。現実的な話として、巡航時のギアが52-19から52-17に変わった場合は11.7%重くなっているので、駆動抵抗の域を超えてしまっているので、追い風でも吹いていたのだろう。
転がり抵抗の方が駆動抵抗より大きいので、僕の大好物なピレリのP ZERO VELO TTやミシュランのPOWER Time Trialあたりを使った方が遙かに速い。エントリーグレードクラスの硬いタイヤと比較すると両輪で10W以上削減できる場合もあるので走っていてはっきり分かる。(あと、軽いから加速が速いのもある)
結局のところ、気分(あのゴキソのオイルを使っている!という高揚感)、体調、風、清掃状態、空気圧、路面コンディションなど様々な要因に左右されるので人力で駆動抵抗を定量的に測定することは実質不可能であり気分よく使えて汚れにくい(管理が楽な)オイルが良いと思う。
GOKISOのオイルを使い始めて、最初の1週間で150kmくらい走った。投入一発目は、試乗会に行ってきたのだが、かなり風が強い日に屋外に長時間停めていたのでかなりチェーンにゴミが付いて汚れた。
ここで思ったことがある。「オイル差したてで、20kmしか走ってないのに汚くね?」
初回の汚れの写真を取り忘れてしまったことと、最初はたくさん差したのでチェーン表面に無駄なオイルが残っていたのだろうと思い、このオイルは汚れやすいのか?という検証を始めることにした。
【検証1】
最初に差した状態からオイルを追加し、無駄なオイルを拭き取った状態からの使用。
Alpe du zwift1本と、平坦コース20km走行後の汚れ具合。
平坦コースではグリーンジャージを狙って1000Wオーバーのスプリントを3本ほどやってみた。
[before]
綺麗にしたつもりだった...
![Img_6782](https://assets.st-note.com/img/1682442168-DGNWce0leC.jpeg)
[after]
綺麗にしたつもりだったが、結構飛んでいたのでオイルが多かったかもしれない。
アウタートップのチェーンラインに沿ってチェーンステイにオイルが飛散してるので、それなりに飛びやすいオイルだということがわかる。
![Img_6797](https://assets.st-note.com/img/1682442169-GDQ8EdQEiU.jpeg)
この検証は最初につけたオイル量が多くてイマイチよく分からなかったので検証2に続く...
【検証2】
検証1ではオイルが多かった感が否めなかったのでやり直し。
オイルを追加し、表面の無駄なオイルをしっかりと拭き取って、スプロケットとチェーンリングも検証のために綺麗にしてから検証開始。
ここで分かったことは、そこまでたくさんオイルを差さなくても十分に滑らかに動くということだ。
ローラー台で50km走行した前後の比較。追加で更に55km走行。
[before]
![Img_6815](https://assets.st-note.com/img/1682442171-1aFg5PUABJ.jpeg)
![Img_6816](https://assets.st-note.com/img/1682442172-blbqbeJRnD.jpeg)
[after]
検証1でスプロケットの比較用写真を取り忘れてしまったのが大変申し訳無いが、スプロケット汚れも同じくらいの距離走った割には綺麗だった。
![Img_6817](https://assets.st-note.com/img/1682442173-M4MWYVe6DH.jpeg)
![Img_6818](https://assets.st-note.com/img/1682442174-oPVv3Q34xJ.jpeg)
[after2]
追加で更に55km走行後の様子。
チェーン表面の無駄なオイルをしっかり拭けば汚れは軽減される印象だが、それでも汚れやすいという印象だ。
ここで疑問が生じた。この状態から表面オイルを拭き取るとどうなるのか? [after3]に続く。
![Img_6826](https://assets.st-note.com/img/1682442175-HbSreAg4VP.jpeg)
![Img_6829](https://assets.st-note.com/img/1682442177-u4oIRh6tta.jpeg)
[after3]
after3の状態から、表面のオイルを拭き取り、屋外を100km走行してきた後。検証2としては合計200km走行後。
チェーンローラーを触った感じクルクル回ったりはしないので、オイル的にもこのあたりが賞味期限?!
自分の場合、ギアの汚れを防ぐためにチェーン表面の油はかなりしっかり拭き取る傾向にあるので、それでオイルを過剰に拭き取っている可能性はある。
![Img_6852](https://assets.st-note.com/img/1682442178-rN7mMnaT3W.jpeg)
![Img_6853](https://assets.st-note.com/img/1682442179-RxXVHFxoX8.jpeg)
【自分なりの結論】
・汚れやすいので、オイルを差した後、浸透させたらチェーン表面のオイルはしっかり拭き取るべき。
・200km程度走ったら確実にオイルを差す必要がある(ワコーズとかも200-250kmを推奨してるらしいのでこれくらいが正常(?))
・走った後チェーンがオイルで汚れてるのをしっかりと拭きすぎるとオイルが減ってしまい、回転が悪くなる
・ギア板が汚れやすいのでしっかり清掃した方が良い。
・オイルどうこう言ってる以前にプーリーやBB軸が汚いのは論外なので、決戦時に駆動抵抗にこだわるならバラして清掃するべき
・チェーンの清掃を徹底するなら予備のミッシングリンクをストックして定期的にチェーン外して清掃するのが手っ取り早い
・決戦時はたっぷりオイルを差すべき(←サイスポ自転車道でワコーズさんが言ってた)+表面はしっかり拭き取った方が良い
・結局、決戦時は新品のチェーンを使うに限る。
・駆動抵抗はロードバイクの走行抵抗の非常に少ない部分を占めるので、GOKISOを使ってるというワクワク感は大事
・結局、駆動抵抗よりも転がり抵抗と空気抵抗()