[#本当にあった可笑しいお話 92] 映画会社の人に聞いた話です。
[本当にあった可笑しいお話92]
映画会社の人に聞いた話です。
テレビ部と隣の部の間に、フリーのプロデューサーとかバイトとかの人の為のスペースがあり
一応、机とか電話が置いてありました。
2ヶ月ほど前からフリーのプロデューサーがそこで、
「S社のTです。はい、お世話になっております!
最近、御社も凄いですよねーー!
そちらの女優のKさんのスケジュールどうですかぁ?」
「5月なんですけど、まだ行けますかぁ。どうでしょう。」
などと話している。
映画会社にしては毎日、しっかり定刻には出てきて
非常に熱心に出演交渉をしている感じだった。
あるとき、テレビ部と隣の部で合同会議をやって、
部長同士が一緒になり、雑談で
部長A「最近入ったおたくの部のフリープロデューサー頑張ってるねー!」
部長B「あ、間に座っている彼ね! え、 あれはそっちの部の人でしょ?」
部長A「あれ?N君、知ってる。あれ、ウチの部?」
誰も名前も知らない。
おかしい!という話になり、
二人の部長がそのプロデューサーもどきの奴のいる二つの部の間のスペースに急行!
普通に座っている。
部長A「あなたはどなたですか?」
部長B「どちらの所属?」
奴「あの、僕はその何でも無いですよ。」と
すっと立ち上がって会社を出て行ってしまった。
部長、二人は呆然と見送ってしまって、
それからS社はセキュリティーが厳しくなり、入館カードとか完備したそうです。
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