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劇団焚火『卓袱台』稽古日記⑧ 1/16(手嶋 萌)

ご挨拶

今回の焚火稽古日記は、2025年から手嶋萌がお送りします。
ここが、公演までの残りの時間を、劇団焚火、ないしは「卓袱台」に興味を持ってくださった皆さんと一緒に過ごすことができる場所ですね。
楽しみです。みんなこれ読んだら教えてね、話そう。

はじめに、私の自己紹介を簡単に。
手嶋萌(てじまもえ)といいます。24歳乙女座です。
演劇歴は6年くらいです。
趣味はゲーム・旅行・人に物をあげることです。
過去の出演作品等は*noteに記しています。よければご覧ください。

雑談

皆さんは、今年の抱負、決めましたか?
私は、誕生日毎&年明け毎に抱負を更新しています。今年の抱負は「耐える」です。努力の場所で耐えてみたくって……。
ちなみに去年の抱負は「調子に乗らない」、去年の誕生日に更新したのは「明るく」です。

主宰・脚本・演出 陸央くんのこと

彼とは、これまでほとんど会話をしたことがありませんでした。
*対談動画でも触れているのですが、オファーのきっかけは、舞台上の私を観てそれで、ということでした。
舞台上の私とは、言うなれば非日常の私なのです。
素性をほとんど知らない同士で、そこから始まる縁というのが、私にとっては新鮮なことでした。
そのおかげか、普段は日常とのギャップを確認されてちょっと恥ずかしがったりする私ですが、今回の稽古場では、かなり日常に近い私を用いることが出来ています(本当はコントロール出来ればいいのですが……)。とても居心地がいいです。座組のみんなが思いやりのある人たちで構成されておるからというのも理由のひとつです。

さて、話を戻します。陸央くんのことです。
自分が何を表したいのかということ、彼の中に常にハッキリと、その表情まで分かるくらいにあって、そしてそれを伝えることを諦める素振りを一切見せないのです。
そんな彼の熱に自然に巻き込まれ、身体が勝手に、良い選択をし続けようと働きかける。そんな風のような演出家です。
独特な熱量を持った同世代が福岡にいる。何故だか私が誇らしいです。
大人数の会話も書けるし、本当、人のことをよく見てよく聞いているんだね。人と仲良くなるの上手だし。
「人が好きなの?」と聞くと、「うん」と言ってました。

作品のこと

今回の舞台「卓袱台」はですね、そんな彼のように、日々のコミュニケーションをサボらずに向き合った者だけが、舞台上を素敵に舞い踊れるようなのです。
というのも、この作品では、登場人物がその役割を全うすることは前提として、そのために起こった運動・反応全てを反映させるということに、積極的に取り組んでいるためです。つい先日公開された対談動画(赤阪×手嶋)で「スベったらヤだからボソっと言葉を発することがある」と発言しましたが、そんな照れ屋なシャイな私はさっさと演劇の海に流してしまって、当日、ホールの中で、世界のあちこちで、起こる/起こらない全てのことごとを見逃さないように鍛えて、本番迎えうちます。本当に、俳優にとってご褒美のような公演です。自分のフィールドで、真の意味で自由にさせてもらえる演出に喜びと緊張を覚えつつ。もう、本当にありがたいことにオファーをいただいてしまったので、遠慮なく享受いたします。

家族って?舞台って?演出って?俳優って?
の問いを、新たな思考から一緒に解き明かしていきましょう。
私は、そのための1ピースになることに努めます。
それでは劇場で。

⭐︎次回の稽古日誌は、舞台装置&宣伝美術担当の松下寛司さん。今回の舞台美術、スゴいよ!デカいんだ。彼の日記を、私もとても楽しみにしています。

2025年1月16日
役者 手嶋 萌

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