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43歳腎盂癌_9


 文化の日。
 毎年、地元の町では文化祭が行われている。今年は町内会長のため、前日の設営、翌日の片付けに駆り出される。その合間の通院。それ以外の時間に仕事をこなす。
 休んでもいいのではとも思ったが、面倒な町内会長の任もなかなかまわってくることではいので、参加できるこにとは参加しておこうと。年齢のせいか。病気のせいか。真面目にスケージュールをこなす。
 病気も町内会長もなければ、デイキャンにでも出掛けていたに違いない。今年の秋は暖かい日が続いている。
 キャンプ日和が無残にも過ぎていく。

 

令和6年11月2日
 ON病院_3回目


 妻と病院へ。
 父も同じ気持ちになったのだろうか。

 この日は通常通りの通院手続きを踏むため、マイナンバーカードで受付を済ませる。色々といわれているようだが、マイナンバーカードであれば限度額認定証が要らずに会計が済ませられるようだ。
 受付けも楽だし、患者にとっては便利この上ない。

 心電図検査とレントゲン検査を受け、主治医より手術の日程の説明を受ける流れに。
 この病院の土曜日は予約患者のみとなるらしく、前回よりも閑散として流れもスムーズだった。
 大きい病院なのだが、あらためて案内が親切でわかりやすいと感心しました。
 
 
 おそらくこの日も正午はまわると予想していたため、診察後に何を食べようか。そればかりを楽しみに妻と待ち時間を費やした。

 名前が呼ばれ妻とともに主治医と対面する。

 妻の顔は見ていなかったが、険しい顔をしていたそうだ。
 考えてもみたら、私以外の口から病気のことを聞かされるのははじめて。身構えてしまうのも当然だ。
 私はというと、自分事のため医者の話し(情報)を聞き逃すまいと必死だった。2人して凄い顔をしていたかも。
 あらたに受けた心電図レントゲン検査ともに異常なし。生検手術をしてみないことには、これまで以上のことはわからない様子だった。

 生検の手術の日程のあと、12月末に予定された摘出手術の日程について説明を受けた。クリニックでの説明では5日くらいの入院と聞かされていたが、実際は約10日間の入院となるそうだ。


 10日。。。
 フリーズした。
 はい。はい。と、機械的に返事を返していた。

 マジか。
 クリスマスも跨ぐスケージュール。
 ケーキ。。


 妻の顔をみることはできなかった。

 診察室から一度出て、手術入院の同意書の記入や、入院当日の説明等を看護師から受け診察室を後にした。

 会計や駐車券の発券を、もしかしたら今後は妻にお願いするかもしれないと思い、一緒に確認しながら済ませた。

面白みのない番号


費用
3割負担
2880円


 
 結局、病院を出ても何を食べるか決められなかったが、久しぶりに道頓堀へ。
 手術の日程がショックだったので、せめてお腹を満たしたかった。 

山芋たっぷり明太とろろモチーズ

 ちょうど秋旨フェアで期間限定のメニューが。めちゃくちゃ美味しかった!
 とろろとは別に角切りの山芋が入っていて、食感がたまらなく良かった!
 おかわりしたくなるところをぐっとこらえ、また食べに来ようと妻と誓って店をあとにした。

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