日々の学びが変える「3DCGの世界」
今回は、たきコーポレーション[ ZERO ]のインタラクティブコンテンツ制作を専門に行うチーム「テックラボ」で、エンジニアをしている高城の記事です。
この業界に飛び込んだ当時はWebデザイナーでしたが、なんでもやりたい性分で、色々なことをやっているうちに、テクニカルディレクター兼プログラマーに落ち着きました。
今回はそんなエンジニアが3DCGを扱う事をお話したいと思います。
3DCGを習得するためひたすら勉強
元々あまり経験が無かった3DCG制作だったのですが、3DCG制作をするにはまずアプリケーションを理解しないことには始まりません。特にデザイン系のアプリケーションと異なりツールの数がかなり多いので、ショートカットを覚えないことにはモデリングもできません。
そのため「業務終了後に毎日一瞬でもBlender(3DCG制作)に触れる」という制約を課し、その記録を毎日ブログに書き留めることにしました。
時には1日2時間、時には1日1分、これを土日もクリスマスも正月も休まず約1年やってモデリング、テクスチャリング、ライティング、コンポジティング、アニメーションの基礎的なものは出来るようになりました。
業務への導入
色々苦労しながら3DCG制作のスキルを身に着けたところで、どのように業務に活かしているかをご紹介します。
1.コンテンツ用3DCG制作
これは当然なんですが、体験型コンテンツやARコンテンツを作る際の3DCGモデルデータの作成を行います。
特にモバイル端末で動作するには軽い3DCGモデルが不可欠で、パフォーマンスを見ながらモデリングができるので、エンジニアが3DCGを制作する一番のメリットです。
2.体験型コンテンツのシミュレーション
体験型コンテンツの企画提案時には、コンテンツと体験者の距離やサイズ感など、言葉では想像がつかないものが多々あります。
その際に、空間・コンテンツ・体験者を俯瞰して見られる図が役に立ちます。3DCGで空間を表すことができれば、より理解度が深まる提案につながります。
3.什器の設計
体験型コンテンツは壁面にコンテンツを投影するだけではなく、時には什器が必要になります。
ハードウェアを格納する什器を、これも体験者と什器の関係を確認しながらサイズや部品を検討しつつ設計することが可能になります。
4.デザインカンプ制作
3DCG制作ができるとデザイナーやプロデューサーから絵作りの相談もあります。
最終的な納品物にするには時間をかける必要がありますが、企画提案時のデザインカンプの段階では、イメージをつかむためのざっくりとしたモデルデータが役に立ちます。
3DCGであれば様々なアングルや色替えが自由に行えるため、平面で絵を作るよりも効率的にデザイン作業が行えます。
5.デザイン素材制作
あと細かいところではウェブサイトで必要な、立体的なボタンやその他素材を作る場合にも使えることがあります。
illustratorやPhotoshopでも作れなくはないですが、こういった場面でも3DCG制作のスキルは約に立ちます。
最後に
3DCGの勉強をし始めた時は楽しさよりも苦しさが勝ることが多々ありました。一日くたくたになるまで仕事をした後にもう一度気持ちをあげて3DCG制作に向き合う日々。。
それを乗り越えて今は仕事の幅がグンと広がり、より良い提案をすることができるようにもなったと思います。
たきコーポレーション[ ZERO ] テックラボではそんなエンジニアが体験型コンテンツやWebARコンテンツの制作を行っています。
ワクワクするようなコンテンツを一緒に作りましょう。
おまけ
BlenderやTouchDesignerで作成した個人的なスタディーをinstagramに公開していますので、興味あればのぞいてみてください。