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残り2分の決断
持たせろ!!
相手サポーターの声援の中、僕は叫び続けた。5-2と3点差リード。相手はタイムアウトとったけど、パワープレーをしそうではない。してこなかった。その前にフィクソのアイソレーションで起点を作ろうとしていたが、効果的ではないと思ったのか、その後何かの策を使ってゴールに迫ることは無かった。
残り2分。そんな相手の定位置攻撃からの前進、構築が、そんなに上手く出来て無く、逆にうちの定位置守備の対応も良く、中々プログレス出来ない状態にあった。この状態を観て...
2つ選択があった
6点目を取りに行くこと。その為にボールを奪いに行くこと。
3点差あることの優位性を活かし、時間を進めゲームを終わらせること。
僕は残り2分、相手の定位置攻撃の状態を観て、後者を選択した。
結果、持たせろ!! と、言う言葉を僕は使った。
このnoteを観ている人には分かるが、僕は保持と持つは分けている。
僕らの守備の優先順位は、前進させないことである。プレスしながらも持たせる守備は出来る。それを使い時間を進めさせた。最後7秒は相手もプレーを止めた。
勿論、相手が4失点差になると勝ち上がれないと言うのも知っていた。選手たちにも話ししていたが、この大会は何よりも昇格、次があることが最優先の大会(リーグ)。残り2分でもどうするか? 何の為に、何をどうするのか?を決めるのが監督の仕事である。
難しい試合だったが、ゲームの中での決断が随所随所に出た面白いゲームだったと思う。そのためにも、分析もしていたし、相手の特徴も知っていたし、ゲームのリズム、流れをどう掴んでいくのか?選手の疲れ、コンディション、心理的な状態、全てにおいて上手く把握しながらベンチワーク出来たゲームだった。
ゲームの中にある全てのものを理解し、そして、そのゲームの意味をブラさないこと。
残り2分で、僕が決断したもの。
その先に、九州リーグがはっきり見えた瞬間だった。
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