日本代表とネガティブケイパビリティ

おはようございます。中嶋です。今日は10月13日(水)です。雨予報もありましたが、今は晴れています。週末から少しずつ冷えてくるようですので残暑をある意味楽しむのも今ですね。

半袖短パン生活も、ジャージ生活に変わっていくんでしょうね。

一気に冬に突入しそうな感じもしますが、秋は秋で楽しんでいきましょう。

さて、昨日、日本代表はオーストラリアに勝てて良かったです。勿論色んな側面からチームを観ると、改善点や問題点は沢山あると思うのですが、今勉強中の、ネガティブケイパビリティの観点から少し観てみたいと思います。


ネガティブケイパビリティとは?

不確実なものや未解決のものを受容する能力を記述した言葉。日本語訳は定まっておらず、「消極的能力」「消極的受容力」「否定的能力」など数多くの訳語が存在する。

試合って、そもそも不確実でどうなるか分からないものです。だからこそ、その不確実さを少しでも確実に近づけることが大事で、相手のスカウティングであったりそれに対する対応策、解決策を準備しておくものです。(ポジティブケイパビリティ)

これが出来る出来ないで、先ずは監督としての資質を問われます。勿論プレーするのは選手なので、選手個人のプレーの質、力量も大きく影響するのですが、そもそも何をどうするか?を示すことは監督としての責務です。

とは言え、それでもゲームは不確実で不安定なものなので、主導権を握ったとしてもゲームに勝てるのか?と言うとまた違う話でもあります。

そんな中、ネガティブケイパビリティと言う受け入れる力の度量も試されます。

受け入れることで、自分がやるべきを本来は改めて見つめ改善が必要すべきなのです。ある意味受け入れるからこそ、現状をより深く理解できると思っています。


上手く行かない時に自分たちが耐えながらも、光を見いだしていくこと。


ワールドカップなんて、もう当たり前に出れる時代。

もしかしたら、上手く行かないって理解すら出来てなかったのではないか?と、思っています。出れなかった時代を知る僕らとしては、そのもがき苦しんだ時代を体験しているからこそその苦しみを感じ得ているのですが、その経験が無い時代の中では、感じ得ないものなのかもしれません。

ワールドカップに出ることが当たり前の時代。

こういう苦しみの中で、ネガティブケイパビリティ的な能力の中から、より良い解決策を見出す経験は、もしかしたら必要なのかもしれません。


ただ...耐えればいいというわけだけではなく

じゃ、何をどうするのか?

最初に書いた、そういう、ポジティブケイパビリティ

才能や才覚、物事の処理能力。問題が生じた時に迅速かつ的確に問題を解決する能力。

が、試されているということも忘れてはいけない。

これが、監督、コーチ、選手の本来の仕事であり、資質、能力として評価されると言うこと。この能力が無ければ沢山の場面で簡単にネガティブな状況に陥る。

勝ち負けもだけど、観る側はこれを常に観ている。

そう、本来はポジティブに物事を解決出来るために、人は計画し学び準備して生きていく。そして、同じぐらいタイトルに有るようにネガティブな物事に耐え得る力も必要である。


ただ、一つ思うのは...

日本的背景で読み取ると、未だに負けたら罰走文化があり...

負けた理由、上手く行かなかったことに対する策を理解し、改善していくというネガティブな状況をポジティブケイパビリティで対抗するというゲーム文化で育ってない事も多く、精神的なものにより過ぎたり、感情のみで解決したりしてしまう思考の習慣があるのではないか?と個人的には思ってしまいす。ゲーム思考ではなく、感情思考、気合思考が強く、戦略的、戦術的にゲームに手を打つ事を経験、体験していない選手も多いような気がします。これは代表だけでなく身近な選手にもそう感じることが多いです。


そういう意味でも、小さい頃からゲームをポジティブケイパビリティで解決していく為に、上手く行かないこと、不確実で不安定なことをネガティブケイパビリティで受け入れる力も育む必要があると思うのです。

子供、そして大人がネガティブな感情を得たくないがために、大人があれこれするような事も観たことありますが、上手く行かないことを子供が体験することは実はとても必要な事なのです。そして、そのネガティブな状況、環境がポジティブケイパビリティを育んでいるのか? そういう育成年代のコーチの資質も問われます。

日本代表から感じ得るものから、我々の日常にどう置き換えていくのか?

代表戦は、いつもそういう我々の日常が試されていると言うことを忘れてはいけないと思っています。



ポジティブケイパビリティ、ネガティブケイパビリティ

フットボールも今の時代もVUCAです。不安定な世の中を逞しく生きるために必要な力を日々から学び得ていきましょう。


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TAKAYUKI NAKASHIMA
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