大前研一 名言集 『ドットコム仕事術』(6)
『ドットコム仕事術』(6)
『ドットコム仕事術』(初版 2003年8月10日 小学館)は、日本でIT企業が注目され始めた頃に書かれた本です。
仕事の進め方はどうするのが良いのか、大前氏が提言しています。
もちろん、大前氏の提言をそのまま実行することは難しいかもしれません。一つだけでも取り入れてみると、あなたはさらに一歩前進することでしょう。
発言能力を磨く上で、前提として理解していくべきことは2つある。
1つは、日本語による高い発言能力なくして、英語の発言能力を向上させることはできない、ということ
もう1つは、重要なビジネスパートナーとの英語での会話はYESとNOや自分の意見を強く表現してはいけない、ということ
判断力を養うことは、絶対に必要なのだ
勤務先が倒産の危機に瀕していたり、リストラが始まったときに、それを好機ととらえる発想の転換が必要である
➳ 編集後記
『ドットコム仕事術』(初版 2003年8月10日 小学館)は、日本でIT企業が注目され始めた頃に書かれた本です。19年前に出版されました。
今読んでも、内容は古さを感じません。陳腐化していません。
その理由は、大前研一氏が物事の本質を述べているからです。洞察力が素晴らしいと思います。ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化します。
➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。
🔶 「勤務先が倒産の危機に瀕していたり、リストラが始まったときに、」真っ先に転職あるいは転社するのは、会社に残って欲しい有能な人財です。
その人財は普段から自分を高く買ってもらうために、スキルの向上や社外人脈の構築に余念がありません。
会社に居残り、他社に移ることができず、起業もできず、会社にしがみつくことしかできない人たちは、人罪や人在(いるだけ)、人済(用済み)です。
今後、社員の二極化は加速することはあっても減速することはないでしょう。社員だけでなく、上場企業(2022年4月からはプライムまたはスタンダード、グロース市場に振り分けられます)も二極化が進むでしょう。生死をかけた闘いが始まります。
大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。
この元記事は14年前にFC2ブログで書きました(2008-01-03 10:07 by 藤巻 隆)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。
その記事を再編集しました。
✑ 大前研一氏の略歴
大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本の経営コンサルタント、起業家。マサチューセッツ工科大学博士。マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]、高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。 (Wikipedia から)
大前研一氏の略歴補足
大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。
その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。
都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。