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大前研一 名言集 『サラリーマン再起動マニュアル』(13)

『サラリーマン再起動マニュアル』(13)

今回から『サラリーマン再起動マニュアル』から名言を取り上げます。

大前研一氏は、私にとってメンター(師匠)であり、グールー(思想的指導者)の存在でもあります。

大前氏の著作を読んでいつも感じるのは、物事の本質を捉える、ずば抜けた能力です。

凡人である私は大前氏の足元にも及びませんが、不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、と思っています。


『サラリーマン再起動マニュアル』

目次
 [イントロダクション]志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない

 第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?

 第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動

 第3章[実践編]「中年総合力」を身につける

 第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件

 第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ

 [エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある


 

要するに、語学教育において大切なのは間違いを指摘することではなく、エンカレッジメント(元気付け)なのである

そもそも英語を話す時は大文字や小文字も、3単現のSもピリオドも関係ないし、少しぐらい文法的に間違っていてもかまわない。

「He speak English」や「I English speak」でも通じる。

現に“世界の標準語"はブロークン・イングリッシュであり、英語を学んでいる世界中の人々は“アバウト正しいもの”を繰り返しているうちにうまくなっていくのである。

つまり英語教育は、最初のうちはファジィでアバウト正しければよいのである。

逆にいえば、語学は0点か10点かではなく、3点から7点に分布するようなアバウトなやり方で教えないと、うまくならないのだ。

『サラリーマン再起動マニュアル』 大前研一の名言 1 〈457〉              
             
                             
                                                      


➳ 編集後記

『サラリーマン再起動マニュアル』 はタイトルから推測すると、マニュアル本のように感じられたかも知れませんが、いわゆるマニュアル本ではありません。

私たちが身につけるべき、本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている普遍性のある本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。

あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います

私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。


🔷 日本人同士で日本語で話し合う場合でも、言い間違いや冗長な表現がしばしば出てきます。

私ももちろん例外ではありません。

母国語である日本語でさえそうなのですから、外国語である英語の表現にあまり神経を尖らせる必要はない、と思います。

外国人がたどたどしい日本語で話しかけてきた時、あなたは外国人が言おうとしていることを、何とか理解してあげようとしませんでしたか?

問題は話の中身、内容なのです。これはどの国の言葉でも同じです。

前置詞は何だったかなど、あまり神経質になる必要はありません。

ただし、TOEIC(Test Of English for International Communication)やTOEFL
(Test Of English as a Foreign Language)で一定以上の点数を取らないと昇進できなかったり、米国の大学院に入学できないという現実はあります。

どこまで英語力を伸ばすか、というレベルの問題です。

英語に関連した話で、今、読んでいる東野圭吾さんの 『マスカレード・ホテル』(集英社 2011年9月10日 第1刷発行)の中に、塾の英語講師が登場します。

その人物は、大学時代、とある高校で教育実習を行ないます。
その時、男子生徒から「英文を朗読し、発音の手本を示してほしい」とからかわれます。

そこで、教育実習生は英文を朗読しました。
その後で、男子生徒は、帰国子女のクラスメートに、「同じ文章を読んでみてくれ」と言います。

その発音を聞いた教育実習生は、自分とのあまりの違いにショックを受けます。

からかった男子生徒は、帰国子女の男子生徒に、「こんな古い英語は会話では使わない」、とまで言わせます。

教育実習生は、その一件で教育実習を途中で辞め、教職課程を履修せず、英語教師になる夢を諦めます。恨みを内向させ、いつか復讐しようと心に誓います。

その後、何年か経ち、ふとしたきっかけで、元生徒を見かけ、嫌がらせをして、長年の恨みを晴らそうとするシーンがあります。

発音とイントネーションは大事です。
何度繰り返しても通じないということがあります。
ネイティブスピーカーの英語を何度も聴いて、発音を繰り返す練習は必要です。



🔶 私の考えを述べます。

「英語学ぶ」のではなく、「英語学ぶ」ことが重要だと考えます。

つまり、英語は目的ではなく、英語は手段であるということです。

例えば、ベースボールが好きな人は、ベースボールに関するあらゆることを英語学べばよいのです。

あなたは折り紙が好きで、折り方を外国人に教えたいなら、折り紙の知識と折り方を熟知しているはずですから、英語で書かれた折り紙の本を読んで英語の表現を学んだらいかがでしょうか?

米国の大学院へ進学し、例えばMBA(Master of Business Administration=経営学修士)を取得するためには、まずTOEFLで一定水準以上の英語力が不可欠ですが、英語を学ぶことが目的ではないはずです。

そうです。経営学を学びMBAを取得することが目的ですね。

これらの例のように英語は目的ではなく、英語は手段です。

このことをまず理解することが重要です。




🔶 大前研一氏と私とは年齢が一回り違います。大前氏は1943年2月21日生まれで、私は1955年6月30日生まれです。

大前氏は、私にとってはメンター(師匠)です。もちろん私が勝手にそう思っているだけです。



🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。



大前研一オフィシャルウェブ

このウェブサイトを見ると、大前氏の出版物一覧を見ることができます。
私は、大前氏の全出版物の半分も読んでいませんが、今後も読んでいくつもりです。

⭐ 出典元: 大前研一 オフィシャルウェブ




大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。






🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-11-22 19:23:21)。
「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。

その記事を再編集しました。



✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務める。 (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。

大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。














⭐ 私のマガジン (2022.07.30現在)





















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藤巻 隆
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