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舞華のいなくなった夏 第21話 日常の終わり
舞華のいなくなった夏 第21話 日常の終わり
舞華とのデートから一週間程経ったある日。
今日は休日ということもあり、家でゆっくり過ごしていた。
そして、ふと気になったことがあったので、リビングのソファーで寛いでいる舞華に訊いてみた。
「最近何か変わったことはないか」
すると、舞華は少し考える素振りを見せる。
少しの間考え込んだ後、舞華は首を横に振った。特に何もないみたいだ。
ならいいか、と思いかけたその時、舞華は小さく呟くように言った。
「でも」
けれど、舞華の表情には僅かな陰りがあった。……やっぱり、まだ吹っ切れていないのだろう。
だが、舞華は何も言わなかった。
それを言うのなら、きっと俺も同じだろうから。
結局、俺達は何も語らず、お互いの部屋に戻った。
それからしばらくした後、家のインターホンが鳴る。誰か来たのだろうか? 確認してみると、そこには制服姿の美少女がいた。
藤咲だった。
突然どうしたのかと尋ねると、どうやら俺に会いに来たらしい。何でそんなことをしたのか、理由はよく分からなかったが、とりあえず家の中に招き入れる。
そして、居間に通すとお茶を出すために台所へ向かった。
お茶の準備をしながら、ちらと横目で藤咲を見る。
彼女はどこか落ち着かない様子だった。……まあ、あんなことがあった直後だしな。そりゃ気まずいか。お茶を二つ用意すると、お盆に乗せ運んでいく。
テーブルの上に湯呑みを置くと、向かい合う形で座る。
すると、藤咲が徐に口を開いた。
話というのは他でもない、あの時のことなんだ、と。
どうやら、舞華とのことを気にかけているようだ。
だが、あれは完全に俺が悪い。
だから気にしなくていいと言うと、藤咲は悲しそうな顔をする。
どうしてお前が泣きそうな顔になるんだよ。
藤咲は俯きがちになりながら、絞り出すような声で語る。
「どうして私じゃダメなの」
「私はずっと前からあなたのことが好きだったのに」
そして、ゆっくりと顔を上げる。
真っ直ぐに俺の目を見つめながら、震えた声で言う。
「あなたが好き」
ああ、何となく分かっていたさ。だって、俺はあいつの兄貴だからな。だから、俺はいつものように返す。
「俺も好きだよ」
すると、藤咲の顔に微かな笑みが浮かぶ。
「ありがとう」
これで良かったんだ。
きっと間違ってなんかいないはずだ。
その後、藤咲は何度も礼を言い帰っていった。……本当にこれでよかったんだろうか。
そんな疑問を抱きながらも、俺は眠りについた。
翌朝、目を覚ますとベッドの脇に舞華の姿があった。
何故ここにいるのかというと、俺がなかなか起きてこないので起こしに来てくれたようだ。
寝ぼけ眼のまま洗面所へ向かう。
そして、身支度を整えている最中、不意にあることに思い至った。
昨日の出来事について、舞華に話すべきかと。
俺としては隠すつもりはないのだが、正直なところ、どういう風に話をすればいいのか分からないのだ。
すると、タイミング良く舞華が部屋を訪ねてきた。
俺が戸惑っていると、舞華は唐突に頭を下げ謝罪してきた。
その瞬間、理解した。
恐らく、舞華は全て知っているのだと。
ならば、話は早い。
俺は覚悟を決め、全てを打ち明けることにした。
俺の話を聞いた舞華は、黙って耳を傾けてくれた。
その態度に甘え、俺は全てをぶちまけた。
舞華への想いも、藤咲との関係も、全て。すると、話を聞き終えた後、舞華は優しく微笑んだ。
そうして、静かに語り始める。
「兄さん」
それは、とても穏やかな口調だった。
けれど、何故か俺の背筋には冷たいものが走った。
嫌な予感を覚えつつも、俺はただ続きを待つ。
やがて、舞華は衝撃的な言葉を紡いだ。
「私はもう大丈夫ですから、兄さんの好きなようにしてください」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。……いや、本当は薄々気づいていたのかもしれない。
ただ、認めたくなかっただけだ。
だけど今ならはっきり言える。舞華は壊れてしまったと。
それからしばらくして、俺はようやく我に返った。
そして、思わず訊ねる。
「お前はそれでいいのか?」
それに対し、舞華はとても綺麗に笑って答えた。
「はい」
こうして、俺達の日常は終わりを迎えた。
続く。
<編集後記>
ミステリー小説のようなイメージで、AIのべりすとにテキストを生成してもらいました。
AIのべりすとによる一貫したテキスト生成がいつまで続くかは定かではありませんが、続く限り継続していきます。
言い換えれば、意味不明なテキストを生成し始めた場合には、一旦中断し、再度遡りテキストを生成させるか、新たな小説に挑戦するか決定します。
🔴お知らせ
2022/11/19 23:00頃に突然AIのべりすとのサイトに接続できなくなりました。
しばらく様子を見ることにしました。
20分程経った後、AIのべりすとのサイトに接続できました。
よく見ましたら、言語モデルがバージョンアップしていました。
使用中の言語モデル: とりんさま6.8B beta V2 → とりんさま7.3B V3
2022/11/19 23:25頃
接続が切れた時、もうこれで終わりかと一瞬思いました。
AIのべりすとが旧言語モデル(とりんさま6.8B beta V2)でテキストを生成していた時、バージョンアップが行われたため接続できなくなったことが分かりました。
言語モデルは (とりんさま7.3B V3) から とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)に変更しました。
「AIのべりすと」の設定
「AIのべりすと」の言語モデルは下記のものです。
2023年1月3日にプレミアム会員の1つの「ボイジャー会員」(970円+税/月)に登録しました。
プレミアム会員の詳細については「AIのべりすと プレミアム」をご覧ください。
使用中の言語モデル: とりんさま7.3B V3(2022/11/19 バージョンアップ) → とりんさま7.3B V5 (3WAY)(2023/01/03)
このモデルを使い、テキストを生成してもらうのですが、3種類の設定のどれかを選ぶとあとは自動的に生成します。
テキストが途切れたり、辻褄が合わなくなることがあるので、その際には加筆修正が必要です。
1. デフォルト AIに好きに書かせます
2. セリフ 台詞を優先
3. ナラティブ 地の文を優先
この3つの設定の中から一つを選び、AIにテキストを生成させます。
設定を変更することは任意です。
いつでも変更はできますが、ストーリーがつながらなくなる恐れがあります。その際には、修正が必要になります。
適宜、「2. セリフ 台詞を優先」 にしたり、 「3. ナラティブ 地の文を優先」 にします。 各話が単調にならないようにするためです。
使用したAI
AIのべりすと
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